人間国宝という名称は知ってると思うけど… 人間国宝といえば、なにか伝統的なすごいものを作る日本でも最高クラスの工芸家くらいの印象でしょうか。焼き物の作家の名前は…
代表的器種手鉢 沓鉢 徳利 陶板 特徴備前焼はあらかじめ釉薬をかけないで焼く焼締陶の一種です。日本には備前以外にも信楽や常滑などレベルの高い焼締陶がいくつかありま…
代表的作品松文大皿(絵唐津大皿:出光美術館) 秋の夜(奥高麗茶碗) 山雀(斑唐津茶碗) 唐津焼というと茶色か鼠色をしている粗い土の陶器という印象をお持ちの方もいる…
一般の人が知っている陶芸家といえばナンバーワンはおそらく魯山人ではないかと思います。とは言え知らない方も多いかもしれませんけども… 魯山人は自前の窯を持ち職人も…
黄瀬戸代表的作品 朝比奈(茶碗) 難波(向付) 黄瀬戸六角盃 黄色の釉薬をかけた比較的端正な造形の焼き物です。線刻が施されることもあります。歴史的には主に食器が作…
美濃の焼き物まずは美濃のスタイルの焼き物を紹介します。なぜかといえば和物で一番格が高いのは美濃の焼き物です。(楽焼も格が高いですが食器は基本的にないので、ここ…
この記事のまとめ 現代の焼き物をギャラリーで買う。磁器ばかりを使わない。肩書は当てにならない。以上。 能書きを読みたい人は以下お読みください。 ・まずは現代の焼…
テレビで紀行番組を見ていたり、料理屋さんに行ったりするとどうしても目につくところがあるのです。器のことです(このページでは主に焼き物のことを扱います)。 器に目…
一郎
2020年4月6日 21:51
人間国宝という名称は知ってると思うけど…人間国宝といえば、なにか伝統的なすごいものを作る日本でも最高クラスの工芸家くらいの印象でしょうか。焼き物の作家の名前は一人も知らなくても人間国宝という肩書には権威を感じる方は多いと思います。ところで今まで紹介してきた作家の中で人間国宝、もしくは人間国宝になりそうな人は何人いるでしょうか? …答えはゼロです。大御所と言われるような人も紹介していますが
代表的器種手鉢沓鉢徳利陶板特徴備前焼はあらかじめ釉薬をかけないで焼く焼締陶の一種です。日本には備前以外にも信楽や常滑などレベルの高い焼締陶がいくつかありますが、歴史的に食器を生産してきたのは主に備前で、現代でもその傾向は続いています。代表的作品にも挙げましたが、手付きの鉢など大きな食器も多く焼かれています。ただし食器類には銘がついていないものが殆どなので、美術館のサイトなどでそれぞれの作
2020年3月30日 23:42
代表的作品松文大皿(絵唐津大皿:出光美術館)秋の夜(奥高麗茶碗)山雀(斑唐津茶碗)唐津焼というと茶色か鼠色をしている粗い土の陶器という印象をお持ちの方もいるかも知れませんが、それは偏ったイメージですので早々に払拭してください。唐津焼は美濃と比べるとあまり技巧によらない、比較的焼き締まりの強いものが多い使い勝手の良い陶器です。昔のものも窯ごとにスタイルの違いはありますが、ガッチリと「密に焼
2020年3月30日 23:41
一般の人が知っている陶芸家といえばナンバーワンはおそらく魯山人ではないかと思います。とは言え知らない方も多いかもしれませんけども… 魯山人は自前の窯を持ち職人も雇っていたので幅広いものの写しを作っています。前回紹介した美濃焼もその一つです。料理屋さんでもたまに飾ってあったり、奥から出してきてお客に見せたりしますね。何を言いたいかといえばそんなことするほどの出来の良い器は“ほぼ”ありませんよ、と
2020年3月23日 22:19
黄瀬戸代表的作品朝比奈(茶碗)難波(向付)黄瀬戸六角盃黄色の釉薬をかけた比較的端正な造形の焼き物です。線刻が施されることもあります。歴史的には主に食器が作られてきました。上記の朝比奈など稀に茶碗も焼かれたようです。黄瀬戸の良いものは主に2つに別れます。油揚げ手とぐい呑手です。前者は釉表面上に微細な粒粒や凸凹が現れ、まるで油揚げのような光を程よく照り返す肌合いを呈するもので、現代の作家は
2020年3月20日 00:56
美濃の焼き物まずは美濃のスタイルの焼き物を紹介します。なぜかといえば和物で一番格が高いのは美濃の焼き物です。(楽焼も格が高いですが食器は基本的にないので、ここでは省きます。)一番と言い切るのは過言だったかもしれませんが、美濃の焼き物は後述する唐津や備前にも影響を与えており、桃山時代から伝えられてきた食器群の質、多様性は一番と言ってよいかと思います。美濃焼の代表的なスタイルは大きく分けて4つです。
2020年3月19日 00:24
この記事のまとめ現代の焼き物をギャラリーで買う。磁器ばかりを使わない。肩書は当てにならない。以上。能書きを読みたい人は以下お読みください。・まずは現代の焼き物を買おう料理屋さんの場合、骨董はとりあえず考えなくて良いでしょう。手頃な値段でまずまず使えるレベルの骨董もあります。しかし状態(要するに綺麗さの程度)が千差万別なので店で客に出しても良いものか判断する必要がありますから、ちょっとし
2020年3月19日 00:07
テレビで紀行番組を見ていたり、料理屋さんに行ったりするとどうしても目につくところがあるのです。器のことです(このページでは主に焼き物のことを扱います)。器に目をやってみれば、お世辞にも良いとは言えない、使いやすそうな量産品かなんとなくの感性だけで選んだような物がほとんどです。昨今、日本の料理のレベルは高いとよく言われますし、たしかにそうなのでしょう。盛り付けもそうかも知れません。にもかかわらず器