マガジンのカバー画像

かったぱしから読書生活

682
大学卒業以来、ずっと出版業界。本が好きで、ずっとこの世界で暮らしている。読書はフィクション派。ファンタジー好きなれど、時代物、ミステリー、純文学、何でも来いで、ひたすら濫読。読書… もっと読む
運営しているクリエイター

2020年6月の記事一覧

BRUTUS「CURRY for Geeks」特集

BRUTUS「CURRY for Geeks」特集

「BRUTUS」7月1日号は「CURRY for Geeks」特集。Geeksとは日本語でオタクの意味あい。東京では全部で51軒のカレー屋さんが紹介。どちらかというと欧風カレーよりは、インドやスリランカカレーが中心。しかし中には中華カレーなどもあり興味深い。うち行ったことのあるお店は5軒(代々木上原ハルダモンカレー、中目黒cafe RED BOOK、池袋ABCカレー、目黒CABE、半蔵門・天重本店

もっとみる
日高義樹「世界ウィルス戦争の真実」

日高義樹「世界ウィルス戦争の真実」

日高義樹「世界ウィルス戦争の真実」。世の中がコロナ禍で不況に沈む中、パンデミックが商売に貢献している業界もある。巣篭もり生活によるスーパー、宅配便。マスクや消毒薬の衛生用品。そしてコロナ本を出すことで、出版業界も禍福を転じている。世の中に問題が生じると、直ちにそのテーマで執筆できる著者がいる。北朝鮮問題しかり、香港問題しかり、米中貿易摩擦しかり、仮想通貨トラブルしかり。いかにそういう能力のある著者

もっとみる
末廣圭「乗りくらべ」

末廣圭「乗りくらべ」

末廣圭「乗りくらべ」。電子復刻第78弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。佐賀慎一郎・32歳。出版社勤務で「四季彩食」雑誌副編集長を務める。172cm、66kgにして童顔。叔母の水木侑子・38歳のマンションの一室に呼び出される。そこはかとなく色気、の漂ういい女。そして欲求不満の彼女とさっそく愛欲を貪ることに。呼び出された用件は、彼女の所有するこのマンション6室は、全

もっとみる
藤子不二雄Ⓐ先生の勇姿

藤子不二雄Ⓐ先生の勇姿

お元気な藤子不二雄Ⓐ先生のお姿。久しぶりにお会いした先生は、体調もすっかり快復。お休みされていた、大好きなゴルフも復活とのこと。たっぷり「プロゴルファー猿」の「旗包み」や「水すまし」体験談も聞かせて頂きました。
http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68319114

末廣圭「震える人妻」

末廣圭「震える人妻」

末廣圭「震える人妻」。電子復刻第77弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。須藤俊介は「大東京自動車」の子会社である「大東京モーター」の「コミッション・セールスマン」である。「コミッション・セールスマン」とは歩合給で、他社の車も売って構わない。37歳、身長177cm、体重65kg。男盛りの俊介は、受注のためには、枕営業も厭わない。300人の顧客のうち、半数以上は女性客

もっとみる
三砂ちづる先生は同級生

三砂ちづる先生は同級生

西宮市在住時の中学一年生の同級生の文章が、6月13日の朝日新聞朝刊「折々のことば」で、大阪大学総長だった鷲田清一先生に引用されている。三砂ちづる女史は、津田塾女子大の国際関係学科の教授である。ベストセラー「オニババ化する女たち―女性の身体性を取り戻す」(光文社)の著者でもある。彼女の著書をいくつか読んでみたが、例えばブラジルの子育て感覚は「父なし子が産まれても、親族全体で育てればいいから、子供が産

もっとみる
末廣圭「豹変」

末廣圭「豹変」

末廣圭「豹変」。電子復刻第76弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。神戸が本社のワールドクリスタルに勤める伊吹修平は、原宿店支店長となり、神戸から単身赴任。43歳、マスクが端正なところを、2代目社長の榛名由里子・40歳に抜擢された。ある日、お店に来た客が福原澪であることに気がつく。結婚式場の社長秘書だった澪は、出会った3年前は夫婦生活に悩んでゲッソリと痩せていた。修

もっとみる
末廣圭「魅せる肌」

末廣圭「魅せる肌」

末廣圭「魅せる肌」。電子復刻第75弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。フランス料理店に勤めていた25歳の小笠原貢は、ビューティコレクション蘭の社長である藤堂尚美に、ホテルに誘われスカウトされる。36歳の尚美は、166cmと小柄ながら、彼を気に入って、36歳の熟れた身体を披露する。彼に与えられた業務は、マジックミラーの入った試着室の監視だった。しかし刺激的に思えた仕

もっとみる
末廣圭「純潔妻」

末廣圭「純潔妻」

末廣圭「純潔妻」。電子復刻第74弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。御木本雅人は、老舗の花屋である「京園芸」の役員面接で、4代目女社長の奥村弥生に一目惚れして、社長のドライバー兼ボディガードを志願した。見事に合格して、秘書室配属となって、現実に弥生のドライバー兼ボディガードとなった。しかし実際は社長と一社員の関係に過ぎず、男女の関わりはなかった。入社8年で30歳に

もっとみる
末廣圭「火照り」

末廣圭「火照り」

末廣圭「火照り」。電子復刻第73弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。「将を射んとすれば、その妻に乗れ⁉︎」。今回はビジネス書仕立ての官能小説となっている。北村電気工業の創業者オーナーである北村孝太郎が脳梗塞で倒れた。その後継をめぐって、小松・苅谷・伊坂の三人の常務は、激しくつばぜり合いを始める。そんな中で、総務部係長の黒澤拓也は、業務時間外に41歳の小松真一常務の

もっとみる
ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引書」

ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引書」

ルシア・ベルリン作・岸本佐知子訳「掃除婦のための手引書」(講談社)。友人がこの本に触れていたので、読んでみた。全24篇の短編集。著者自身の波瀾万丈の生涯をトレースしている。身体のハンデキャップ、母娘でのアルコール依存症、美しく奔放な母、死病に罹った妹、度重なる離婚、繰り返される自殺未遂、宗教による虐め、富裕から貧困への転落。世の中は、思い通りにならない不条理だらけ。それでも主人公の私の周辺は、身を

もっとみる
末廣圭「女体リコール」

末廣圭「女体リコール」

末廣圭「女体リコール」。電子復刻第72弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。須藤俊介は「大東京自動車」の子会社である「大東京モーター」の「コミッション・セールスマン」である。「コミッション・セールスマン」とは歩合給で、他社の車も売って構わない。37歳、身長177cm、体重65kg。男盛りの俊介は、受注のためには、枕営業も厭わない。300人の顧客のうち、半数以上は女性

もっとみる
末廣圭「睦み愛」

末廣圭「睦み愛」

末廣圭「睦み愛」。電子復刻第71弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。ただ今回は、ちゃんとビジネス小説にも仕上がっている。加納恒彦、バツイチ43歳。68歳の母親・加納貴子が経営する加納クッキング・スクールの副校長を務める。銀座スナック「蘭」29歳の千恵と、夜の一戦交えるために赴く途中で呼び止められる。「加納クッキング・スクール」の「ヘルス・クッキングコース」に通う、

もっとみる
末廣圭「溺れ愛」

末廣圭「溺れ愛」

末廣圭「溺れ愛」。電子復刻第70弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。加納恒彦・43歳は、母親である加納貴子・68歳が開設して校長を務める「加納クッキング・スクール」の副校長。ルックスが良いので、広報・外交担当を務める。元々は出版社勤めで、母親に無理矢理この仕事に就かされた。だから料理は苦手だが、バツイチで、女好き。身の周りが講師も生徒も女の園なので、そっちの方で大

もっとみる