(自称)物書き屋やえ

虐待&イジメサバイバー。 地獄の成長期の中で、文章を書く楽しさに目覚める。 10年脚本…

(自称)物書き屋やえ

虐待&イジメサバイバー。 地獄の成長期の中で、文章を書く楽しさに目覚める。 10年脚本家を目指すも芽が出ず、その後「エッセイスト養成塾・潮凪道場」に入塾しさらに10年。 現在は、生きづらさを抱える方向けのエッセイ。他、歌詞・小説などを楽しく書いています。

マガジン

  • 自作小説「The厨二病棟惑星」

    地球から480光年以上離れた別宇宙「アルファ」では、地球の縮小版小惑星が6つ存在する。 内1つの小惑星「アウトキャスト」の総合病院には「厨二病棟」があった。 14歳の少年患者「楓」は、たった1つの特技「絵画」を生かし「空想画家」を目指すが、両親も誰も理解せず見放される。 いつしか「人類 我敵」と思い込むも、その敵に対する「理解されたい。認めてもらいたい」という欲求を抑えられず苦しみもがいていた。 厨二病棟でも「人類我敵」と身構える楓だが、治療方針や個性豊かな患者達の生き方に触れ、次第に敵は減っていく。

  • 【物語】パパの仕事は無職

    【登場人物】 ・健太(けんた):僕 ・恵太(けいた):僕のパパ ・みー姉ちゃん:パパのお姉ちゃん(美久) ・オカアサン:僕を産んだ人 ・ババさん:パパとみー姉ちゃんのお母さん ・一男(いちお)さん:パパとみー姉ちゃんのお父さん

  • ザ! 壮絶! 過食嘔吐道

  • こころ崩壊者の克服体験談

    心が崩壊してしまったことにより出現してしまった、人には言えない私の「ダークな症状」のご紹介と克服した方法を綴っていきます。 現在「苦しんでいる皆様」と「周りの皆様」が楽になることを祈ってーーー

記事一覧

あらすじ(The厨二病棟惑星)

地球から480光年以上離れた別宇宙「アルファ」では、地球の縮小版小惑星が6つ存在する。 内1つの小惑星「アウトキャスト」の総合病院には「厨二病棟」があった。 14歳の…

「The厨二病棟惑星」第3話

友情の証 〜 Proof of friendship 〜 「ねえ!空想画やめないよね!?」 お茶の声がけした途端、勢いよく振り返ったエーミルに、勢いよく尋ねられた。 「え、え?」 楓は…

「The厨二病棟惑星」第2話

The beginning of friendship 〜 友情のはじまり 〜 (小惑星アウトキャスト東部美術館。ここだ!) 楓は、白と緑を基調とした、城のような建物の前に立っていた。 門に…

「The厨二病棟惑星」第1話

人類我敵 〜Humanity is my enemy〜 「ア、アパート?」 アウトキャスト大総合病院メンタルヘルス科厨二病棟。 自分が送られたはずの病棟であり、2m程の看板には、確かに…

第2話【物語】パパの仕事は「むしょく」

【第2話 ボクの誕生日②】 みー姉ちゃんがクリームコロッケをつくってくれて、スパゲッテーも玉子のサラダもつくってくれて、テーブルの上がとってもにぎやかになった。…

なぜか「人をイライラさせる」自分に泣きそうだったエピソード

【人をイライラさせる天才だった】 (出典:写真AC) 私は少し前まで 「なぜか人をイライラさせる」 天才でした。 この「なぜか」の部分に、今なら分かる心当たりが4つ…

第1話@【物語】パパの仕事は「むしょく」

【第1話 ボクのたんじょうび①】 僕は健太。 「健康になりますように。大きくなりますように。」 と付けたってパパは言ってた。 みー姉ちゃんは 「キラキラネームの時代…

プロローグ@【物語】パパの仕事は無職

【プロローグ:ボクのパパのおしごと】 僕のパパは「むしょく」という仕事をしている。 パパはお仕事をいっぱい辞めてたんだけど、無職だけはずっと続けてるんだ。 無職…

「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[後編]

前編はこちらから ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[前編] ーーーーーーーーーーーーーーーー…

「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[前編]

私は「無意識に常に人の顔色を伺ってしまう」そんな癖があった。 具体的には ◇上司がただ立っただけなのに「何を言われても反応できるように」と身構える ◇同僚・後輩…

あらすじ(The厨二病棟惑星)

地球から480光年以上離れた別宇宙「アルファ」では、地球の縮小版小惑星が6つ存在する。
内1つの小惑星「アウトキャスト」の総合病院には「厨二病棟」があった。
14歳の少年患者「楓」は、たった1つの特技「絵画」を生かし「空想画家」を目指すが、両親も誰も理解せず見放される。
いつしか「人類 我敵」と思い込むも、その敵に対する「理解されたい。認めてもらいたい」という欲求を抑えられず苦しみもがいていた。

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「The厨二病棟惑星」第3話

友情の証
〜 Proof of friendship 〜

「ねえ!空想画やめないよね!?」
お茶の声がけした途端、勢いよく振り返ったエーミルに、勢いよく尋ねられた。
「え、え?」
楓はビックリして、置きかけたマグカップの手を離してしまい、マグカップはゴトンと音を立てる。
幸い、中身はこぼれなかった。
「親御さん、空想画反対しているって話」
エーミルは、ちゃぶ台を前に床に置かれた小さな椅子に座る。

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「The厨二病棟惑星」第2話

The beginning of friendship
〜 友情のはじまり 〜

(小惑星アウトキャスト東部美術館。ここだ!)
楓は、白と緑を基調とした、城のような建物の前に立っていた。
門には「小惑星アウトキャスト東部美術館」と掘られた表札がある。
変わらず袖と裾を折ったブカブカのジャージを着た楓は少し不安になった。
(こんなお洒落な場所に、こんな格好でも入れるかな。でもジャージしか持っていない

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「The厨二病棟惑星」第1話

人類我敵
〜Humanity is my enemy〜

「ア、アパート?」
アウトキャスト大総合病院メンタルヘルス科厨二病棟。
自分が送られたはずの病棟であり、2m程の看板には、確かにそう大きく書いてある。
しかし、目の前の建物は、一階と二階にドアが五つずつある古びた木造。
その十世帯用アパートもどきが、左右と後方にザッと50棟は並んで居るだろうか。
アパートもどきが立ち並ぶ広大な敷地。
高さ6

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第2話【物語】パパの仕事は「むしょく」

【第2話 ボクの誕生日②】

みー姉ちゃんがクリームコロッケをつくってくれて、スパゲッテーも玉子のサラダもつくってくれて、テーブルの上がとってもにぎやかになった。

こんなお誕生日会ははじめてだ!
そしたらなんと、なんと、パパが「ケーキ」を買ってきてくれたんだ!

ケーキは白くて、赤いイチゴがたくさんかざってあって、とってもキレイで食べるのがもったいないよ。

ケーキはテレビで見たことあったけど、

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なぜか「人をイライラさせる」自分に泣きそうだったエピソード

なぜか「人をイライラさせる」自分に泣きそうだったエピソード

【人をイライラさせる天才だった】

(出典:写真AC)

私は少し前まで
「なぜか人をイライラさせる」
天才でした。

この「なぜか」の部分に、今なら分かる心当たりが4つあります。
それはーー

[心当たり1]
相手に好かれたいがために出る言動で人をイライラさせる

例えば
◇お礼を言い過ぎる
◇挨拶を過度にする
◇やたらと相づちが多い
◇やたらと頷く
◇やたらと気をまわす
など。

適度であれば

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第1話@【物語】パパの仕事は「むしょく」

【第1話 ボクのたんじょうび①】

僕は健太。
「健康になりますように。大きくなりますように。」
と付けたってパパは言ってた。

みー姉ちゃんは
「キラキラネームの時代なのにねー。でも私は健太って名前大好きよ。」
と笑っていた。

みー姉ちゃんは、お父さんのお姉ちゃんだけど
「おばさんて呼んだらコロッケにグリンピース入れちゃうからね!」
って言われたから、みー姉ちゃんって呼んでいる。

みー姉ちゃ

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プロローグ@【物語】パパの仕事は無職

プロローグ@【物語】パパの仕事は無職

【プロローグ:ボクのパパのおしごと】

僕のパパは「むしょく」という仕事をしている。
パパはお仕事をいっぱい辞めてたんだけど、無職だけはずっと続けてるんだ。

無職というお仕事は、
大きなベルトがある工場でお弁当を造ったり、
小さなベルトがある工場でお菓子を詰めたりする。

そして、
お引っ越しの荷物をトラックに運んだり、
宅急便の倉庫で荷物を運んだりもする。

そして、
パソコンが並んでいる会社

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「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[後編]

「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[後編]

前編はこちらから
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「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[前編]
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【そして今ー】

そして数十年後の今。
私は誰の顔色も伺うことない自分を手に入れていた。

例え誰かの機嫌が悪くなっても、
自分が非常識なことをしたわけではないと信じて、上手く考え方を切り替えられるようなっている。

人の顔色を伺

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「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[前編]

「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[前編]

私は「無意識に常に人の顔色を伺ってしまう」そんな癖があった。

具体的には

◇上司がただ立っただけなのに「何を言われても反応できるように」と身構える

◇同僚・後輩にやたらと笑顔で話しかけ、困っていたら助けようとお節介をする

◇喜んでもらうことを目的に、雑用を率先して引き受ける

◇「違う」と思ったことでも、笑顔で「そうですよね」と答える

◇少しそっけない言動を取られただけで「私何をしてしま

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