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観劇記録

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#演劇

2022年1月~6月に見た舞台メモ

1月16日
音楽劇 『海王星』 富山公演(オーバードホール)

初めての山田裕貴。
2021年7月以来の井原六花。
松雪さんは2019年4月の劇団新感線の金沢公演以来。
中尾ミエは2008年ぐらいの『ピピン』以来。
大谷亮介は、2020年2月金沢市民劇場例会のこまつ座『イヌの仇討』以来。

山田裕貴と松雪さんの愛し合ってる感じがすごくよかった。
2人とも歌がうまい。
ユースケサンタマリアはいつもテ

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2021年1月~6月まで見た舞台メモ

2021年1月~6月まで見た舞台メモ

『フェードル』
1月は何といってもこれです。ありがとう、金沢公演。
林遣都目当て。大竹しのぶは初体験。
大竹しのぶの圧がすごくて2公演とも見たのですが咀嚼できないまま。
初日は5列目くらいだったかなぁ。
席は上手で、舞台上目の前に石のベンチのようなものがありました。
林遣都はそこで芝居する場面がとても多くて、ほぼ真正面にあの顔がありました。
古代ギリシャの彫刻がそのまま演技してる感じよ。
声もいい

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2020年7月~12月に見た舞台メモ

去年の後半は前半よりさらにうろ覚え。『チルスとマンス』は何となく書いたし、コトリ会議は座談会の書きおこしを書いたのでここでは省きます。

文学座『大空の虹を見ると私の心は躍る 』
8月7日(金)、8日(土)金沢市民劇場例会
区画整理で廃館になる映画館が舞台。登場人物は館主、館主の息子、息子の彼氏、近所に住む女性、着ぐるみを着ている映写技師、従業員の女性、先代の館主。それぞれが介護、LGBTQ、いじ

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2020年1月~6月に見た舞台メモ

2020年は体感で2年くらいあったような気がする。1月2月の出来事が本当に遠くに感じた。一度どこかで感想を書いた気がするんだけど、見当たらないので、もう一度書きます。時間がたってうろ覚えすぎるのに長くなってしまったので半年で分けます。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学VS立海 後編』(大阪メルパルクホール)
1月12日マチネ観劇。Wキャストの越前南次郎役は上島雪夫。

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コトリ会議で茶話会

(実際はお茶お菓子等は出してません)

 金沢市民芸術村の劇評講座で出会った友人たちと、お芝居の感想を話し合いました。劇評は書けなくてもおしゃべりはできる。今回は試しに録音して文字に起こしてみました。劇評を書くより時間がかかったので第2回はあるかどうか分かりません。

(2020年8月22日13時~15時、金沢市民芸術村会議室1にて。当日は3名が集まりました)

コトリ会議『晴れがわ』あらすじ

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2019年5月から12月までに見た舞台メモ2

民藝『野の花ものがたり』(金沢市民劇場例会)
2019年9月27日、29日
ふんわりした雰囲気のタイトルでポスターもふんわり。例会あるあるなんだけど、こういうイメージの作品ほど印象に強く残る。
実在のホスピスの日常を描いた舞台。劇的な事件があるわけではなく。誰が話の中心というわけでもなく。診療所の医師の奮闘紀でもなく。でも飽きない。それぞれの登場人物にどんどん感情移入していく。
患者、その家族、そ

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2019年5月から12月までに見た舞台メモ1

青年劇場『みすてられた島』(金沢市民劇場例会)
2019年5月26日、27日観劇。
期待しすぎると、期待した方向と違うものがきたときに対応できないことがある。
『みすてられた島』はまさにそれだった。
設定が近未来なのにお茶の間や村の会合では女性がお茶を出し、座るにしても膝一つ後ろに下がり、夫は女が口を出すなと言う。
私にとって受け入れがたかった部分が気になりすぎて、後はどんなすばらしい芝居がされて

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1月から4月までに見た舞台メモ

今年に入ってから4月まで見た舞台。
ちゃんとした感想がかけないので、でもせっかく見たものは記録しておきたいので(わすれるから)。

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イッツフォーリーズ ミュージカルコメディ『死神』

金沢市民劇場例会。もともとは作曲家いずみたくが主宰していた劇団

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『チャイメリカ』、満を持して・・・・・・

『チャイメリカ』、満を持して・・・・・・

 激しいチケット争奪戦を乗り越え、無事に観劇してきました。主演は田中圭。もともとしっかりとした固定ファンがついていたようで、これまでに写真集を3冊も出しているし、舞台作品にも定期的に出演している俳優です。そこへ去年の田中圭ブームの勃発で、舞台のチケットが大変取りにくい状態に。でもこれは田中圭の芝居が欲しくてキャスティングされたのだと、見ると分かるのです。

 1989年の天安門事件を覚えているだろ

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タニノクロウ『ダークマスター2019TOYAMA』

タニノクロウ『ダークマスター2019TOYAMA』

 今年に入って見た舞台で、ダントツに強い印象を与えてくれた作品だ。
カウンターとテーブル席がいくつかある、きれいとは言えない食堂にこの店のマスターが座っている。テレビでは富山のローカルニュースが流れている。
 入り口から見える「営業中」の看板は、大通りから一本入った道でよく見かけたし、その向こうに見える錆びた閉まりっぱなしのシャッターは今地元でよく見る。
 マスターは富山でのオーディションで選ばれ

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ルーシー・カークウッド『チルドレン』

  『チルドレン』を富山で見ることになったきっかけは、田中圭だ。ネット配信で見た舞台での演技がいいなぁと思った。その後、NHKで放送された満島ひかり主演『かもめ』を見て、上手いなぁと思った。そして去年の田中圭ブームだ。軽率にそのブームに乗っかってしまった。その田中圭がルーシー・カークウッド作、栗山民也演出の舞台『チャイメリカ』に出演する。第一報が出たのが8月初旬。栗山民也が演出する作品は3月に『シ

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33歳の現実~project K『僕らの未来』

(ネタバレがあります)

これは加藤和樹の楽曲『僕らの未来~3月4日~』からイメージを膨らませて作った作品である。3月4日は前日に高校の卒業式を終え、彼が愛知県から東京に出て来た日だ。曲の発表は2007年。彼が22歳のとき。

出演者のうち加藤和樹、鎌苅健太、河合龍之介はデビュー当時共演した3人だ。当時熱狂した者として、これほどテンションの上がる企画はない。場所は大阪ビジネスパーク円形ホール。50

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俳優座劇場プロデュース『十二人の怒れる男たち』

    1954年に放映されたアメリカのテレビドラマが元となった作品である。同時期に他でも上演されていたので、そちらを見た人もいるかもしれない。長く上演されている作品なので過去に見た人もいるかもしれない。私は映画も舞台も見たことがなかった。
 
    一般的に主役と言われるのは陪審員8号である。だが、この俳優座プロデュース公演では8号が主役かと言われると首を傾げる。8号は満場一致で有罪となるだろ

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こまつ座『シャンハイムーン』金沢公演

 『シャンハイムーン』は朗読から始まった。会場に合わせてセリフはいつもよりゆっくりだったらしい。だが、金沢歌劇座ではなかなか耳が慣れなくて、声を拾い難かったのがとても残念だった。
 本棚に囲まれた書店の2階に、中国国民党に追われた魯迅がかくまわれることになった。魯迅(野村萬斎)は書店の主人・内山夫妻(辻萬長・鷲尾真知子)をとても信頼しているようだった。夫妻もまた彼にとても親身に接していた。魯迅はい

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