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twitterとnoteで戯曲執筆の全工程さらすプロジェクト

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twitterとnoteだけでゼロから短編戯曲を書くという試みをやってみようと思いつきました。 #戯曲執筆の全工程さらす 【Twitterアカウント:@Y0T4R0_K4W42U】
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記事一覧

劇作に向けた龍潭譚の分析(10)

第10章 千呪陀羅尼 前章では、ついに少年の心象と現実との乖離がピークに達した。そうして少…

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劇作に向けた龍潭譚の分析(9)

第9章 ふるさと ぼくがこの龍潭譚という作品に心奪われた理由は、この章にあると云っても過…

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劇作に向けた龍潭譚の分析(8)

第8章 渡船 龍潭譚は何度も読んでいるはずだけれど、正直、この章の印象は薄い。記憶に残っ…

劇作に向けた龍潭譚の分析(7)

第7章 九ッ谺 うつくしき女に添い寝してもらい、少年は柔らかな布団で眠る。龍潭譚の中で、…

劇作に向けた龍潭譚の分析(6)

第6章 五位鷺 大沼で気を失った少年は、その夜、「うつくしき女」の屋敷で目を覚ます。現実…

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劇作に向けた龍潭譚の分析(5)

第5章 大沼 今章はこの物語のターニングポイントである。少年がいわゆる「神隠し」に遭うま…

劇作に向けた龍潭譚の分析(4)

第4章 あふ魔が時 日暮れの神社で「うつくしき人」に出逢った少年は、誘われるまま社の裏の暗がりに足を踏み入れ、不吉な予感を覚えてそこに身を潜める。息を殺していると、社の前には四つ足のモノが歩き去る気配が。「うつくしき人」の姿は煙のように消えてしまった。記憶に蘇るのは、「たそがれの片隅には怪しきものいて人を惑わす」という姉の教えだ。こうして、少年の足もとから俗世がしずかに遠ざかっていくのである。 そのとき、小提灯の火影とともに聞き知った声が近づいてくる。少年の家に仕える下男

戯曲のフォーマットを探る3

《長台詞がデバイスによってどう見えるか?》 《サンプル戯曲で確認してみる》 団地の一室。 …

劇作に向けた龍潭譚の分析(3)

第3章 かくれあそび 迷子から生活圏に帰還した少年が足を踏み入れたのは、見覚えのある鎮守…

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戯曲のフォーマットを探る2

戯曲のフォーマットを探るためのサンプルその2。中身はほとんど「サンプルその1」とおんなじです…

戯曲のフォーマットを探る1

《戯曲のフォーマットを探るためのサンプルその1》 《読みやすさは大事。いろんなデバイスで、…

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劇作に向けた龍潭譚の分析(2)

第二章 鎮守の森 迷子になった少年は、家路を求め、たらたら坂をひたすら歩く。波のように起…

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劇作に向けた龍潭譚の分析(1)

第一章 躑躅か丘 空は高く雲ひとつない。少年は姉の言いつけを破り、ひとり町を抜けだす。行…

モチーフの(仮)決定

これまで書き殴ったイメージを踏まえて、さらにこれから書き殴るイメージも踏まえ、龍潭譚をモチーフにした戯曲にしようかと思いついた。 <青空文庫『龍潭譚』> https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/57471_60107.html なぜ「龍潭譚」なのか?ぼくはこれまで同作品をモチーフにした戯曲をすでに2篇書いている。でも、どちらも満足いく出来にならなかった。そのリベンジ、というのが理由の一つ。 あと、ぼくは、泉鏡花が好きという