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XRISMインタビュー

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#仕事

開発した装置で世界に自慢できるデータを!

開発した装置で世界に自慢できるデータを!

今回は、石崎欣尚(東京都立大学)さんと星野晶夫さん(JAXA(インタビュー当時))にお話を伺いました。石崎さんはASTRO-EからずっとX線天文衛星の開発、特に、マイクロカロリメータを用いたX線分光装置開発に携わってきました。一方の星野さんは、ASTRO-Hの開発の頃から、大学、NASA、JAXAといろいろな立場でマイクロカロリメータの開発に参加されました。

マイクロカロリメータは宇宙から届いた

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何としてもこの装置を世に送り出す

何としてもこの装置を世に送り出す

X線分光撮像衛星XRISMの開発メンバーへのインタビューシリーズ。今回,お話を伺ったのは,軟X線分光装置Resolveの開発を担っている藤本 龍一さん(金沢大学)です。藤本さんは,ASTRO-E,ASTRO-E2 (すざく),ASTRO-Hにわたって,これらのX線天文衛星に搭載されるX線マイクロカロリメータを用いた精密分光装置の開発に携わってきました。

——XRISMの開発に参加を決めたときのお

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科学者やエンジニアの力を結集して新しい観測機器を実現したい

科学者やエンジニアの力を結集して新しい観測機器を実現したい

X線分光撮像衛星XRISMに携わっているメンバーを紹介するインタビューシリーズ。今回から5回連続で、Resolve(注1)開発チームのメンバーのインタビュー記事をお届けします。まず、はじめに話を伺ったのは、Resolve開発チームでマネージャを務める竹井洋 (たけい よう) さんです。

ーXRISMに関わることになった経緯を教えてください

私は、以前、ASTRO-Hに搭載する軟X線分光検出器

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トラブルが起きても解決策はなかなか見つからない、でも最後は解決できる (インタビューシリーズ 第9回)

トラブルが起きても解決策はなかなか見つからない、でも最後は解決できる (インタビューシリーズ 第9回)

衛星開発には、メーカーが持っている生産技術や品質保証などのノウハウが欠かせません。今回のインタビューでは、そんな頼れるメーカの一つである三菱重工業株式会社(MHI; Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.)にご所属の玄蕃 恵 さんにお話を伺いました。

Xtendは2022年2月に開発完了して無事にJAXAへ納入されました。開発が一段落した、今のお気持ちをお聞かせくださ

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 誰でも科学衛星を運用できる仕組み作り(インタビューシリーズ第5回)

誰でも科学衛星を運用できる仕組み作り(インタビューシリーズ第5回)

今回は、科学運用担当の渡辺伸さんにインタビューしました。もともと宇宙好きの渡辺さん。大学に入り、専門分野を決めるときに、X線天文学の道へと踏み出したそうです。XRISMでは、衛星運用準備を担当し、衛星打ち上げ後、「誰でもXRISMを運用できる」体制づくりで活躍中です。

―XRISMに携わることになった経緯を教えてください。

XRISMプロジェクトを立ち上げる時に、現プロジェクトマネージャの前島

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