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ストレスフリー超大全

著書の樺沢紫苑先生のことを知ったきっかけは母親からの朝散歩の勧誘からであった。

『樺チャンネル』のことを知り、チャンネルを閲覧することとなり、『ストレスフリー超大全』の購入に至った。

薦められた当初は、

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だと思っていたが、本書の著者は精神科医・作家である。

チャンネルをみた印象は、野原に座りながらのんびり話をしている冴えない人に見えるかもしれないが、理に適った考え方をお持ちの方で、肩に力が入っていない感じが魅力のひとつだ。

北海道生まれの精神科医でアメリカに留学後に作家になるという変わった経歴をお持ちの先生。

今回、彼の著書『ストレスフリー超大全』を読んでみて感じたことを書きたい。

序章『ストレスフリーの基本』

1章『人間関係』

2章『プライベート』

3章『仕事』

4章『健康』

5章『メンタル』

終章『生き方』

の構成になっており、日常のシーン毎に分かれているため大変読みやすい。

また、なかなか人に相談できないような悩みや人間本来にある内側の感情などを紐解きながら、実際に診断されているような感覚を覚える。そして、とても肯定的かつ優しく書かれている。

1章の『人間関係』では、他人と自分を比較してしまう比較癖がある人は多いと思うが、これは誰にでもあることであると肯定しながらも、比較する事はよくないとし、その理由とどのようにしたら良いかを精神科医の視点から書かれている。

また、人に流されない方法としても自己洞察力の持ち方を書かれている。

現代社会では、情報社会も相まって、たくさんの情報があり、何を信じていいのかとか自分がしたかった夢や職業があったとして、ネットにネガティブなことが書かれていると結果、流されて違うことをしてしまうなどということもあると思う。そんな現代でも出来る自己分析の仕方などが分かりやすくてよかった。

2章の『プライベート』では、友達と仲間の違いやSNSとのつき合い方、夫婦関係、子育て、介護などのアドバイスを含みながら書かれている。

現代人ならではの悩みが、シーン毎に書かれており、樺沢先生の友達と仲間の考え方がとても現代的で、ゆとり世代として育った自分にとっては、衝撃的であった。だが、核心を突いている考え方であり、勇気づけられる人も多いのではないであろうか。また、煩わしい人間関係やそういう人間関係のトラブルに陥った時の対処法も書いてあるので、参考に読んでみてほしい。

3章の『仕事』では、仕事に厳しい一面の樺沢先生が垣間見える。YouTubeチャンネルなどを見てもらうとわかるように、仕事に対しては、誰よりも努力していることが分かる。

また、職場の人間関係が悪いことに対して、すべての職場は人間関係がよくないと一刀両断!!

仕事が楽しくないを乗り越える方法に対しても、仕事が楽しくないのは当たり前と、またバサリと斬りながら、どうしたら乗り切ることが出来るかを解説されている。

仕事や勉強の集中力を高める方法などもあり、実際に試してみると確かにアドレナリンが出てくる。私も、1日の集中力を高めるために活用しているルーティーンのひとつだ。

4章の健康では、『疲れない体』を手に入れるをテーマに書かれている。

睡眠、運動、食事、嗜好品との付き合い方などが書かれている。どれも日常生活における当たり前のことで読み飛ばしたくなるのだが、精神科医の先生ならどんなことを書かれるのかと思いながら、スラスラと読めた。

ただの健康オタクと違って、怠けやすい私のような人間のために、どのようにしたら継続して続けられるかのお手伝いをしてくれる樺沢先生。

おかげで怠け者の私も、何とか継続して、睡眠、運動、食事の自己管理が出来ている。

5章の『メンタル』。

樺沢先生流の自分との向き合い方や感情のコントロールの仕方から始まり、鬱・発達障害・メンタル疾患・HSP・認知症・自殺などについて触れられている。

ページを捲る度に重たい内容になっていくのだが、自殺のことについての項目に樺沢先生の精神科医としての個人体験が書かれている。

ここに、先生が、書籍やYouTube等で活躍される根源が明かされている。のんびりした先生で、精神科医であるが故に人とあまり関わらないようにしてきたのかなと思っていたが、とても人想いな方であると素直に憧れた。

終章として『生き方』

最後に締めくくりとして精神科医がたどり着いた生き方が記されている。

精神科医として、ストレスの多い現代社会で色々な患者さんを見てきた先生ならではの、『生き方』を見て、考えさせられる=自分自身を一歩引いて見ることが出来る。

ストレスフリー大全を読む前はと、自分が弱い人間ではないかと抵抗感があったが、読んでみると誰もが一度は抱いたことのある感情や思考に触れられてあり、自分だけではなかったんだなと改めて見返すことが出来る。

個人的には、人生の節目で新たなことに挑戦する前に出会えてよかった著書のひとつ。

また、今後の健康や結婚、老後のことなどにも触れられており、一種、心の備えが出来る一冊となっている。

イラストなども含まれており、大変読みやすいので是非書店へ!


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