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本の返却日【創作のようなもの】【今日の短歌】


いつの間に瞬時に過ぎた二週間返却期限今日までなのに


返却期限ギリギリの本を読み終えた。
半年以上前に図書館に予約していた本で、賞を取ったからか予約者数が多く、忘れた頃に順番が回ってきた。
図書館あるあるだ。
予定していなかったため、他の借りた本を読んでいたのと、ちょうど仕事で出張があったタイミングだったので、なかなか手を着けられなかった。
次に予約している人がいなければ2週間の延長ができるが、それだけ予約者数が多かった本なので、当然のことながら自分の次にも予約している人はいた。
読み途中の本を後回しにして、返却日当日の今日、なんとか読み終えることができた。
とはいえ、せっかく読むのだから、焦らずにしっかり味わった。

今日は土曜日。
いつも19時まで開館している本館も、土日祝日は17時に閉館となる。
時刻はすでに18時半を過ぎている。
本館に行っても分館に行っても、返却ポストに入れるだけだ。
本館は家から離れていて、バスを乗り換えていかなければならない場所にあるが、開館時間中は15台以上駐められる駐車場があり、分館よりも2時間遅くまで開いているので、普段は本館を利用している。
でも今日は土曜日。
もうすでに閉館時間を過ぎているので、駐車場の入り口の門が閉められている。
そうなると、家から一番近い分館の方が車を横付けしやすく、返却しやすい。
一番近いとは言っても分館までは歩いて30分弱かかる。
散歩したい気分のときは歩いてもいいが、今日は雨が降ったりやんだりしていた。
今は止んでいるが、この後もまた降るかもしれない。選択肢は車一択だ。

車で家を出て、10分くらいで分館に到着した。
分館は大通りから住宅地に入った所にある。
少し行った所には公立中学校があり、普段はそこの生徒も利用しているのかもしれない。
それ以外は住宅ばかり。住宅地の中に小さな図書館があるという風情だ。
返却ポストに返すときでなければ来ることが無い。
細い道から少し入り口に入った所に車を駐めようとしたら、花壇のブロックに若い男性が座っているのに気がついた。
高校生か大学生か、Tシャツにハーフパンツでスマホを見ている姿が街灯に照らされている。
反対側にはベンチもあるのに、ベンチでは無く花壇のブロックに座っているのが少し気になった。
閉館後2時間近く経つ図書館の花壇に座って、何をしているんだろう。
手にはスマホしか持っていない。
19時近くなった住宅地は暗くなっている。
彼の前を通らないと返却ポストに行けないため、特に気にしていないふりをして横切る。
一応軽く会釈をしてみた。
前を通ったときに一瞬だけこちらを見た気配がしたが、彼はそのままスマホに目を戻す。
バッグから本を返却ポストに入れると「ゴトン」という音がした。
そのまま車に戻り、エンジンをかける。。
街灯の下の彼はずっとスマホを見ていた。

高校生なのか大学生なのか、そういう判断をするのが苦手なのでわからなかったが。
何をするでもなく、閉館後の図書館の花壇ブロックに座って時間を潰す姿が気になった。
ベンチのある方には街灯がなくて暗いから、街灯の下の花壇に座っていたのかなと思いあたる。
自転車などもなかったから、きっと近くに住んでいるんだろう。
もしかしたら、家に居づらい環境なのかもしれない。
なんとなく自分の学生の頃を思い返し、自分の想像が間違っていて、誰かと待ち合わせをしているなら良いなと願った。


こんにちは。羽根宮です。
図書館で借りていた本が返却期限の当日読み終わって、ギリギリだったっていう話を書こうと思ったのですが、別のことに気を取られました。

羽根宮は学生の頃、家に帰りたくないときは、10分くらい離れたところにある親戚の家に行っていました。
そしてちゃっかり、夕飯まで食べてから帰宅していました。
ありがたかったですね。

で、話は変わるのですが。
このnoteは、ほろよいのももを呑みながら書いています。
書き始めから呑んでいます。
ということで、こちらにも参加できるかなと。

呑んだ状態で一発書きですが、駄目だったら取り下げます。


読んで下さってありがとうございました。
羽根宮でした。

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