第11話：FIREかFIRE以外か？FIREを哲学する①
こんにちは、ヒロッキーです。さて今回で１１話目となりました。
ここまで読み進めてきてくれている方には感謝です。m(__)m
また、この記事から来ている方のためにも、ここまでのあらすじを一旦簡単に書いておきます。
この「従業員から投資家への道」シリーズは、一旦FIRE状態にはなった会社員が、ワケあってFIRE落ちし、再度のFIRE復活を現在進行形で進めながら、教訓や学んだことを整理して書き溜めている教訓集＆実体験と実際の物語です。
狙いとしては、私の学びが誰かの役にも立つだろうということと、自分が成功した後に書くと、臨場感がない記述や、同じような境遇の方への心理的な共通点がない記述になるので、どうせ成功するのであれば、今現在進行形の状態から書いておこうという思いで始めました。
思ったよりアクセスやフォローを頂いており感謝です。
今後も後世に残す内容として書いていきますので、あなたにとっても面白いなと思ったらフォローをお願いします。
では、ここまでのあらすじです。
第1話では自分の人生の最終形態（Vision）を明確にする方法、
第2話で自己投資の重要性を述べ、
第3話では宝くじの使い道からマネーリテラシーに迫る内容に言及し、
第4話ではFIREへの初めの一歩は支出管理方法であることに触れ、
第5話では基本的な資産運用方法、
第6話ではその基本運営方法の上にプラスしてさらに資産ブーストを狙うETF活用方法を公開
第7話は、FIREを目指しているならiDeCoよりも、確定給付企業年金（DB）も検討してみるメリットに言及
第8話では、現在従業員でも給料を最適化できる方法をまとめて紹介
第9話では、時流を掴んでうまく利用することでローリスクでお金を得る方法（補助金の活用）を紹介
第10話目では、FIREを加速するための1つの選択肢として個別株投資の初歩とリスクを最小限にするために、初心者に最適な取り組み方と学びの処方箋を公開
そして、今回の11話目では、改めて人生におけるFIREとは一体どういうことなのか、11回目になった節目として見直してみたいと思います。
FIREを哲学する
FIREとは、Financial Independence & Retire Early の略で、経済的な自立と早期退職と日本では訳されます。
もうここまでは、noteでもyoutubeでも、近年「FIRE」が盛んに言われているので、皆さんもご存じでしょう。
しかし、これがあなたにとって、本当は何を意味しているのかは、各個人でもっと考える必要があります。
「ん？何のこと？その意味の通り、早くお金持ちになって、今の仕事からおさらばしたいんだよ。そのためのFIREなんだよ。」
という人もいるでしょう。
そこであなたが、さらに自分自身に問わなくてはいけないのは、
「なぜそういう思いが自然と出てくる状態になっているのか」です。
そこにはあなたが大事にしたいと思っている価値観が根底に隠れているからです。
私も自分の内面を掘り下げた際に出てきた価値観に「自由」がありました。
だからFIREという言葉に惹かれたのだと納得しました。
あなたの場合は、どういう価値観からFIREに惹かれているのでしょうか？
その価値観を見いだすことが、今後あなたが幸福を感じやすくなるか、ならないかの重要な分岐点になるので、FIREを目指すよりも先に見いだす必要があります。
なぜなら、あなたの幸福感とは、あなたが大事だと思っている価値観がみたされることによって感じるものだからです。
今FIREのコンセプトに惹かれるのは、あなたが大事にしているのに欠落している何かがあるから惹かれているとも言えるからです。
そして、FIREのどういう状態が自分にとってよいのでしょうか？
もし、今現在の仕事に不満があるなら、FIREよりも職場環境やあなた自身の働く姿勢をもっと省みる必要があります。
それは、資産の増加やFIRE以外でも、もっとあなたの価値観や大事にしていることが満たされないか、余地を探してみると意外と見つかったりするからです。
そもそもなぜ今の仕事をしているのか？
その仕事は、あなたのどういった価値観を満たすためにあったのか？
入社した当初は、合っていた価値観も年月が経つにつれ、あなた自身の価値観も変わってしまっていたり、会社環境や業務環境も変わってしまったりします。
年に1回などに定期的に振り返ってみて、本当に今の会社で働くことが自分の価値観に沿っているのかを確認してみましょう。
では、FIREという状態は、もっと具体的にはどういう状態なのでしょうか？
FIREとは、ある意味で
時間的制約からの解放
場所などの空間的な拘束からの自由
人間関係の選択の自由
本当の意味での「職業選択の自由」を確保した状態
と言えます。
これについて、１つ１つ掘り下げていきましょう。
１：時間的制約からの解放
まず経済的な自由を手にすると、金銭的な心配がないので、通勤する必要もあくせく働く必要もなくなります。
このため、何時に何をしていようと、世の中がどう動いていようとあなたにはあまり関係がなくなります。
あなたが思ったように時間を過ごすことが可能です。
「今日は、湖の近くで鳥の声を聞きつつ、日向ぼっこしながら本を読んだり、コーヒーを飲んだりしてゆっくり過ごそうかな。」
ということが毎日自由に決められます。
また、従業員にありがちな「平日だと参加が厳しい」なんていう状態もありません。むしろ、「平日の方がいろいろ空いているからありがたい」という反応になります。
ここで重要なのは、本当に自由なので、それをどうやってマネジメントするかも１００％あなたの責任になるということです。
１日中ゲームをすることもできますし、何もしなくても誰も何もとがめる人はいません。生活時間が乱れようと、堕落した生活になろうと基本的に自由に出来ます。
あなたは、このような膨大な自由時間を何に使いたいのでしょうか？
ですが、１つ～２つ絶対的な時間の制約からは逃れられない点があります。
それはあなたの生理的な制約と寿命です。
生理的な制約とは、例えば、生殖能力です。
女性であれば子供を出産することができる身体的能力です。
統計的には、３５歳以上からは、妊娠率も低くなりはじめ、妊娠しても奇形児や流産の確率が高くなるなど、何かしら出産で問題が起きる確率が高くなることが判明しています。
男性としても、女性ほどではないにしても良質な精子を作り出せる年齢があります。これも２０～３０代後半で、４０代以降は徐々に精子の質が落ちてくることがわかっています。
このため、生理的な制約時間は、FIREだろうが何だろうが関係ありません。
もし子供をもうけたいという願望があるなら、FIREより前にこの現実と向き合って、恋愛・人間関係関連を進展・発展させる方が優先順位が高いことになります。
次に寿命は、いわずもがなで、あなたが生き物として存在できる時間的限界です。
これもいかんともしがたい問題です。
あなたは果たしていつまで生きられるでしょうか？
予定としてはいつまで生きようと思っているでしょうか？
基本的にわからないのが当たり前ですが、かといって全く定めないのも、〆切りがないプロジェクトに取りかかるのと同じで、漫然と過ごしてしまいかねない人生になってしまいます。
なので、あなたはいつFIREを達成するのか、
そしていつまでに何ができて、
どういう状態であればいつ死んでもいい状態と言えるのか？
これらは仮設定でもいいので今のうちから決めておくと良いでしょう。
この仮設定があるだけでも、あなたの人生期間に締め切りができ、それに向けた節目節目をあなたは大切にできるようになります。
参考までに日本人の平均寿命は、女性８７歳、男性８１歳です。
しかも、なんのハンディもなく過ごせる健康寿命の平均は、女性７５歳、男性７２歳と出ています。（厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネットより）
しかもこれは、全部をひっくるめた平均なので、これらの数字に実際のあなたが到達するかしないかは５０％位の確率でしかありません。もしかしたら、あなたは、もっと早く６０代で死んだり、早くに健康寿命が終わってしまう可能性だってあります。
また、寿命はあっても、体力や筋力を鍛えていなければ、これらは年齢とともに落ちてきます。
「FIREしたけど、体力的に世界旅行はもう無理！」なんてことにならないように夢が大きければ、大きなことをする準備も日々着々と進めている必要があります。
人生１００年時代と言われていますが、あなたが本当に100年生きれるかどうかは、あなたの健康管理に大きく依存することになります。
特に今まで意識して努力をしていないのであれば、平均以下と仮定しておいた方が良いかもしれません。
では、どうすれば、平均以上に出来るのか？
それは、投資と健康の別記事で詳しく語りたいと思います。
あとの３つは、次回で１つ１つを掘り下げていきます。
それでは今日もよい１日を。
次回テーマ：FIREという状態の本質は、
・場所などの空間的な拘束からの自由
・人間関係の選択の自由
・本当の意味での「職業選択の自由」を確保した状態
についてです。
最後に価値観を掘り下げていく際に役立つ方法が書かれてある書籍もご紹介しておきます。全部私が自分自身を見つめる際に役に立ったものばかりです。
ちゃんと掘り下げられるまで3か月～半年はかかるかもしれませんが、それがその後、数年間～長年にわたって心の助けになるので、やっておくとよい内省作業です。
【自分の価値観を見つけるのに役立つ参考文献】
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