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第9話:FIREのために時流を掴んでお金をもらう方法
ここまでのあらすじ、
第1話では自分の人生の最終形態(Vision)を明確にする方法、
第2話で自己投資の重要性を述べ、
第3話では宝くじの使い道からマネーリテラシーに迫る内容に言及し、
第4話ではFIREへの初めの一歩は支出管理方法であることに触れ、
第5話では基本的な資産運用方法、
第6話ではその基本運営方法の上にプラスしてさらに資産ブーストを狙うETF活用方法を公開し、
第7話は、FIREを目指しているならiDeCoよりも、確定給付企業年金(DB)も検討してみるメリットに言及しました。
そして、第8話では、現在従業員でも給料を最適化できる方法をまとめて紹介しました。
今回は、時流を掴んでうまく利用することでローリスクでお金を得る方法を紹介します。
ピンとくる人もいるかもしれませんが、結論から言いますと補助金の活用です。
日本は少子高齢社会となり、都心はもとより、地方の産業の担い手不足が深刻になっています。
そこで、政府は多くの補助金をやる気のある国民に支給するようになっています。
あなたはどのくらいの補助金の種類を知っているでしょうか?
おそらくこれも、従業員というマインドで自主自営の意識をもっていないとアンテナが立たない領域です。
FIREをするには、たとえ一会社員の従業員という立場であったとしても、基本的には会社に所属している一個人事業主であるというマインドを持つところから道が開けてきます。
また、このマインドは会社員時代もプラスに作用し、自分は自分の会社の経営者という視点から会社のプロジェクトに携わるようになっていると、経営者同士のマインドで社長とも話が合うようになります。
あなたは、このマインドをもつだけでも雇われ意識がついてしまった他の従業員の方たちとは一つ頭が出た存在になることでしょう。
さて、話を補助金の話に戻します。
補助金の種類は、自治体によって数多くありますが、中でもほとんどの人に適用できるのは、移住支援金制度です。
国も都会に人口が集中し、地方が力を失っていることは認識しており、それを回避して、人を地方に分散させるべく支援金制度を作りました。
独身者や単身者であれば、60万円
世帯であれば、100万円が支給されます。(18歳以下の子供がいたら、1人につきさらに100万円もらえます。)
詳しくはサイトを見ていただければと思いますが、あなたがもし東京都内に住んでいるか、東京都内にある会社に通勤で勤めている場合は、対象者になります。
近年、従来の会社もリモートワークを推奨する動きが出てきています。
大きな会社のNTTでさえも、リモートワークが出来る社員をリモートワーク勤務に変更することで、オフィスの固定費や交通費を浮かせると共に社員の満足度を上げるなどの施策を打つようになりました。
また、社員としても日々の通勤ラッシュがなくなることや、家族との時間が増えることでより円満な家庭を築きやすくなるなどの恩恵を受けられるようになりました。
独身者であれば、場所に囚われることがなくなったので、旅をしながら働くことが出来る「ワーケーション」状態になることで、その会社で働くことの満足度が上がるようになってきています。
もしあなたが業務内容的にもテレワークが可能であり、東京に必ずしも住む必要がないのであれば、この際移住支援金を活用することで、あなたが好きな地方に住みながら仕事をするようにしてみてはどうでしょうか?
通勤時間も節約でき、もしあなたが片道1時間くらいかかって通っているなら、1日2時間は時間の節約になります。
もしあなたの時間当たりの給料が3000円だったとしたら、あなたは1日交通費+6000円を使っていることになります。
通勤にかかる交通費は、会社が負担してくれていますが、6000円もかかっている時間分は、会社は負担をしてくれません。
つまり、移動時間のコストは、全てあなたが負担していることになります。
さらにこれが、毎回満員電車だったり、混み合って体の自由が制限されるような状態での移動であればなおさらストレスがかかることでしょう。
こういったコストも見えないコストですが、かなりの比重を占めます。
また、今は難しくても、そういった希望を出し、責任をもって仕事を全うできることを証明すれば、会社もあなたの希望を断る理由はないでしょう。
一昔前の地方移住で一番ネックとなったのは、やはりその地元の仕事に転職として就職できるか、起業して独立するかというハードルが高い選択肢だけでした。
しかし、今はコロナショックを契機に仕事や会社を変えずに、地方に移住することが出来るようになってきています。
もしまだ、どういう地方が自分にとって良いのかわからなければ、有楽町にあるふるさと回帰支援センターに行って相談してみたり、旅行雑誌(るるぶやマップル)やドンピシャなテーマの「田舎暮らしの本」などを読んでみることから始めるとよいでしょう。
また、現地に旅行した時は、役場や移住相談事務所を訪ねて聞いてみると現地ならではの情報も仕入れることができるのでより移住に関する情報が手に入ります。
今や地方は、人をなんとか確保せんと必死なので、通ったりする費用や現地の視察費用の一部、滞在費の一部、引っ越し費用までも何%か負担してくれたりするところもあります。
また、過疎化がより深刻な地域は、家を購入する場合も補助金が出たりする地方もあります。
FIREするまでは、基本的に時間がかかるので、まずはその過程も楽しめるように、あなたの理想の住む場所や働くスタイルを先にFIREの時と同じような質に変えるのも人生の質を上げるのに役立ちます。
FIREとは、ある意味で時間的制約からの解放や、場所などの空間的な拘束からの自由、人間関係の選択肢の自由、労働の自由を確保した状態と言えます。
なので、もし金融資産的な金額上でまだ未達成であっても、ある程度場所や時間的な自由を従業員の範囲でも確保することに注力するだけで、幸福感や満足度を上げることは可能です。
まずは、今現在の立場で、金銭的なこと以外でもFIREの状態に近づけるように努力をしてみましょう。
そして、移住後に手掛けたいことも見据えてリサーチをしておきましょう。
例えば、農業に挑戦したいのであれば、今は後継者不足が深刻なので、公の補助金はわんさかあります。
地方で起業をする場合も200万円まで経費を補助してくれる制度もあります。
地方であれば、店舗の場所も安く借りることができるようにもできます。
地方は、人がいない分可能性が高く、競争が少ないというメリットもあります。
この分ネットでの集客や掲載も必要になってきたりはしますが、地方起業では先に起業した人たちのネットワークともつながることができ、サポートもしっかりしている地方もあります。
まずは、こういった可能性を調べていき、好きな場所で暮らすことも検討すると心も経済的な豊かさも増やすことができるようになります。
これは価値観になってくるので、絶対ではありませんが、東京圏や都会に住むメリットと地方に住むメリットをざっと比較してみましょう。
メリット(反対が田舎暮らしのデメリット)
車を持つ必要がない。(+車をもつと駐車場がすごく高い)
すぐに揃えたいものが揃う
オシャレな店が多い
オシャレな人も多い(ファッションの参考になる)
情報が集まりやすい。(セミナーなどの開催場所が多い)
電車やバスで大体必要なところにいける
公共交通の待ち時間が短いので便利
地方に比べると賃金は全体的に高い方
毎日通わないといけない人は通勤には便利
デメリット(反対が田舎暮らしのメリット)
家賃が高い
農作物の価格が高い
空気が悪い(排気ガス、人の多さ、緑の少なさ)
人混みが多い
自然がない
水がマズイ
湧き水が飲めない
動物がいない
鳥の声がしない(あってもカラス、鳩、スズメくらいしかない)
人工的な音が多い
夏はヒートアイランド現象で熱帯夜が多い。不快。エアコン代かかる。
冷房がないと寝られない→寝冷えになる可能性もはらんでいる
近所付き合いが薄い
地域の人間的なつながりがない
災害があった時に食料不足になる(例:3.11時のスーパーの品不足状態)
ビルなどがすぐあり、遠くを見れないため目の自然な視力ストレッチがしにくい(近視になりやすい)
食べ物が地方に比べるとマズイ(水質や距離も影響している)
起業や補助金制度が地方より手厚くない
起業する場合は激しい競争にさらされる
子供を育てるのには環境がよくない(風俗や変な娯楽、お金を使わないと遊べない環境など)
たまに変な人が奇声を上げたりしているのを聞く
夜中に起きている人の騒音
車やバイクの騒音
ちょっと休むにもカフェに入らなくてはいけない(公園が少ない)
ホームレスの人達を見かける
治安の悪いエリアがある(地方もないとは言えないが都会ほどの比ではない)
癒しが必要になっている人が多い
これは私の主観もあるので、絶対ではないですが、以上のようなことがざっと出てきます。
私の場合は、以上のようなメリット・デメリットを感じたので、地方に住む選択をしました。
こうすることで、再度のFIRE達成の途中の過程でも生活の満足感を高めながら進んでいくことができるようになってます。
結局これもあなたの価値観の重きがどうなっているのかになるため、FIREを考える上では、人生の中で自分が何を満たそうとしているのかを内観し、整えていくことに尽きると言えるでしょう。(第1話がこれに相当)
こうして考えていくと、FIREを目指すとは、単に稼いであとは年利5%程度で回して、4%の範囲内で暮らせばよいという話ではなく、あなたにとっての最大の幸福や理想的な状態がどういうものであって、それを充足させるためには何が必要かを真剣に考えていくプロセスなのだと思います。
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