モーリスネロ

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モーリスネロ

いつもご愛読ありがとうございます〜 おかげさまで、少しずつ読者様が増えてまいりました 今後、印象的な人物ドキュメンタリー、心霊恐怖譚、なんちゃって純文学、音楽についてのエッセイなど、ぼちぼち書いていきたいと思います その節は私を見放さずに、ご愛読頂ければ幸いです

最近の記事

「本当にかっこいい人」3

「人の値打ちは精神じゃ、心の状態で決まる」 モーリスはそう言って、三杯目の焼酎ロックを一口飲み、心の中で続けた 人は変わらない、というが、それは間違いだ 人は様々なことを機縁として、ころころ変わる 周りの環境によって、考え方すらも、良くも悪くも変わる 変わりにくいのは、その人が生来持っている、心のクセ、のようなものだ これをどう表現すればいいのか分からないが、いわばこびりついた傾向性、というべきか この傾向性を突き破るのは難しく、多くの人はその呪縛の中で生きている 呪縛の外側

    • 「本当にかっこいい人」2

      モーリスは一杯目の水割りを飲み終え、キッチンに行き、二杯目を作り、奥にある換気扇のスイッチを入れ、煙草に火をつけた 「そういえば、こんな話もあったのう」 それは三島由紀夫と遠藤周作の対談だった 昔のことゆえ、それを映像で見たのか本で読んだのか、今や覚えていない ええかっこしいの三島が言う 「なぜ君は、いつもとぼけた調子なんだい?」 「いや、僕が聞きたいよ 君のようにいつもかっこつけてると、疲れないかい?」 と遠藤は言った モーリスは煙草をふかしながら、 「わしは、遠藤タイプか

      • 本当にかっこいい人

        土曜日の午後、モーリスは昼寝から目覚めてリビングに降り、いつものルーティーンでテレビをつけた テレビは蓮舫の知事選出馬を伝えていた 恐らくある程度の論客であろう解説者が、口を並べて蓮舫の政策のなさを指摘していた 「その通りじゃ 単なるパフォーマンスに過ぎん」 モーリスは宮本輝の流転の海の主人公の口調を真似て、ひとりごちた モーリスはキッチンに行き、おもむろに冷凍庫の氷をサーモスのコップに乱雑に入れ、かなり濃いめのウイスキー水割りを作った モーリスはリビングに戻り、安物の濃いめ

        • 深酔いエッセイ9「簡単仮想通貨2025」補足

          少し読んで頂いている方がおられるみたいなので、補足します 取引所のアカウントは最低2つ必要 一つはビットフライヤーなどの日本の取引所 仮想通貨を日本円にかえるためである もう一つはmexcという取引所 宝くじコインや無名のコインを扱っている 開設方法は、YouTubeに詳しくある あと、金融商品全般に共通する話だが、分散投資とドルコスト平均法 分散投資は、一つの銘柄に集中させず、複数の銘柄を買うこと ドルコスト平均法は一挙に投資するのではなく、例えば毎月一万円ずつ買って、中長

        「本当にかっこいい人」3

          深酔いエッセイ8「簡単仮想通貨2025」その5

          では2024年、何を買うべきか? わからない、と言えばそれまでだが、私の見立てを無責任に示したい 直感的な話なので、参考になるかわからないが 2025年に売却するのを前提とした場合のメジャーコインから ビットコインはすでに一千万円超え 円安とはいえ、かなりの高値をつけている 来年、1.5倍程度ではないか? イーサリアムも同様、2倍程度かと ソラナは去年から大きく値を上げており、伸びしろは若干程度に思える リップル、エイダは今のところ、あまり上がっていない リップルは2〜3倍、

          深酔いエッセイ8「簡単仮想通貨2025」その5

          深酔いエッセイ7「簡単仮想通貨2025」その4

          さて、そろそろ本題に入ろう 相場に絶対なし、という金融の格言がある それを前提で、読んで頂きたい まず、余剰資金で投資を行うのが鉄則 小遣いの範囲内で、例えばパチンコに使っていたお金を充てるとか とにかく生活費や、借金で投資をすべきではない お隣韓国の方は、借金で投資する人が多いらしく、買った銘柄が暴落して、自殺者が多数いるという また、投資は完全自己責任で行うべきものだ では、どうすべきか? まずは、売買するタイミングをつかむこと 相場が安い時に買い、高い時に売る 仮想通

          深酔いエッセイ7「簡単仮想通貨2025」その4

          深酔いエッセイ6「簡単仮想通貨2025」その3

          では次に、アルトコインの話をしよう アルトコインとは、ビットコイン以外のコインのことをいう 有名なのは、一部でクイーンとも呼ばれる業界二位、イーサリアム、そのイーサリアムキラーと称されるソラナ、知名度の高いリップル、他、エイダなどである アルトコインは、ビットコインやイーサリアムの欠点を突いて開発されたものが多い その欠点とは、送金速度の遅さ、送金手数料の高さなどである 私も以前、三千円のビットコインを送るのに、五千円前後の手数料がかかったことがある イーサリアムもアルトコイ

          深酔いエッセイ6「簡単仮想通貨2025」その3

          深酔いエッセイ5「簡単仮想通貨2025」その2

          さて、仮想通貨は電子的にデジタル化された通貨である デジタルコンテンツは通常、簡単にコピーできる 仮想通貨もそうなら、通貨としての体をなさない ではなぜ仮想通貨は、コピーもされず、通貨足り得ているのか? それはブロックチェーンという、セキュリティーシステムで守られ、改ざん、コピーを許さないからだ これは、仮想通貨自体に組み込まれているものである このセキュリティーを破るのは非常に難しく、ほぼ不可能ではないかと私は思う ブロックチェーンについては、これぐらいにしておこう 次にビ

          深酔いエッセイ5「簡単仮想通貨2025」その2

          深酔いエッセイ4「簡単仮想通貨2025」その1

          ※業界に詳しい人は読む必要がありません 仮想通貨、2025年上がりそうである さて、世の皆さんは仮想通貨について、どうお考えであろうか 日本語では、暗号資産と表記すべきであるが、わかりやすく仮想通貨としよう 仮想通貨は詐欺、みたいなイメージを持っている日本人が 未だにいるが、それは全くの間違いである 端的に例えると、包丁は料理のために使うと有用だが、殺人に使うと凶器となる つまり包丁自体に罪はなく、それを使う側の問題だ 仮想通貨も同様である ただ仮想通貨はその知識量や認知

          深酔いエッセイ4「簡単仮想通貨2025」その1

          深酔いエッセイ3「憶測線上の松本人志」その3

          番組の中で、線路沿いの道を、電信柱の着ぐるみを着た二人が、 「でんしーん!」 と叫びながら、全力で走っていた ただそれだけである 電信柱のひとりは走り終えた後、着ぐるみを脱ぎ捨て、 「やっとれんわ!」 と言った ダウンタウンの浜田であった これが私が見た、初めてのダウンタウンであった この電信柱のネタは、当時あまりにもつまらないものだと感じたが、今になれば、その乾いた感覚と、脳みそを使わないノリが逆説的で、少し笑ってしまう ダウンタウンがこの番組に出演する中で、松本は中島らも

          深酔いエッセイ3「憶測線上の松本人志」その3

          深酔いエッセイ2「憶測線上の松本人志」その2

          ダウンタウンがデビューしたのは、 確か1983年頃だったと思う 当時流行っていた笑いは、ドリフやひょうきん族であった これらは後のビッグネーム、志村けん、たけし、さんまを生んだ しかしその笑いは、胸から上で笑うような、浅い性質の類いであった たけしにコマネチ、と言われても、私は半笑いする程度である アホを演じてアホをやっても、やはりおもしろくない それでおもしろいのは、坂田利夫ぐらいである その頃松本は、島田紳助をリスペクトしていたという 同年、かの天才、中島らもが主宰する、

          深酔いエッセイ2「憶測線上の松本人志」その2

          深酔いエッセイ1「憶測線上の松本人志」その1

          昨年末から、松本人志がセクハラで話題になっているが、その辺はメディアやSNSに任せたい また、是非に及ばず、で松本を非難するつもりはない ただ、お茶の間の一人として少し触れるとすれば、松本は証拠もないでっちあげだと言っている 証拠云々ではなく、そもそも性交渉があったのか、全く説明がない やってないなら、まずそこを強調するのが自然であろう 憶測の域は出ないが、誰もが思うように、恐らく松本はある程度同意の上で、何人かとやっているかもしれない そして単純に金目当ての数人の女に、ハメ

          深酔いエッセイ1「憶測線上の松本人志」その1

          実話ドキュメンタリー「となりの教祖さん」あとがき

          「となりの教祖さん」を最後までご愛読頂き、誠にありがとうございました またスキやフォローして頂いた方に、深く感謝申し上げます ええことないわ教祖、加藤 進、いかがだったでしょうか? ええことないわと後ろ向きで、自己中心的に生きる最悪な人間ながら、なぜかコミカルな事件に巻き込まれていく進は、誰もに共通する、人生そのものかもしれません 本人は笑わせようとしていないのに、周囲を失笑させてしまう、これが笑いの本質なのではないか、と思ったりもします また彼は、どこにいても、ええことない

          実話ドキュメンタリー「となりの教祖さん」あとがき

          実話ドキュメンタリー「となりの教祖さん」最終話

          時は流れ、進は六十歳となり、定年を迎えた それと同時に、年金の受給を開始した 六十歳からの受給なので、受給金額はたかがしれている 生活を維持する上で、進は仕事を辞めるわけにはいかなかった また、75歳まで、住宅ローンを抱えていた事情もある 進は不本意ながら、嘱託で会社に残らざるを得なかった 嘱託となった進は、かつての部下である社員達を名前で呼ばず、 「社員さん、社員さん」 と呼んだ これには一つのニュアンスが含まれている 自分は嘱託で、仕事の責任は負いませんよ、という意味だ

          実話ドキュメンタリー「となりの教祖さん」最終話

          実話ドキュメンタリー「となりの教祖さん」第十七話

          山崎に引き摺られてからしばらくして、進にある人から電話があった なんと二十数年前に別れた先妻との間にできた、長女からであった 進は離婚後、先妻やその子供と会ったことは全くなかった 長女は今や、二十代前半になっていることだろう しかし、今さら何の用なのか? という思いが先に立つ 進は長女からの電話を嬉しいというよりも、訝しく感じた 「お父さん、私と会ってくれへんかな?」 と彼女は言った 進はろくに世話もしていない子供からそう呼ばれ、恥ずかしく思った そして彼は返事に窮しながら、

          実話ドキュメンタリー「となりの教祖さん」第十七話

          実話ドキュメンタリー「となりの教祖さん」第十六話

          進は立場上、普段から誰よりも早く出勤していた それは意外ではあるが、褒められるものであろう ある日、その出勤を密かに待ち伏せする者がいた その者とは、なんと温厚な山崎であった 「この野郎!」 山崎は、いつも通り出勤してきた進に、後ろからヘッドロックをかけた 進の太短い足に履かれた黒靴が、廊下を引き摺っていた 「ハアハア、どないしたんや、山崎君?」 「どないもこないもあるかい! なんで俺を寸志グループに入れへんねん?!」 山崎は絶叫していた 「わかったよ、山崎君もグループに入っ

          実話ドキュメンタリー「となりの教祖さん」第十六話