モーリスネロ

いつもご愛読ありがとうございます〜 おかげさまで、少しずつ読者様が増えてまいりました …

モーリスネロ

いつもご愛読ありがとうございます〜 おかげさまで、少しずつ読者様が増えてまいりました 今後、印象的な人物ドキュメンタリー、心霊恐怖譚、なんちゃって純文学、音楽についてのエッセイなど、ぼちぼち書いていきたいと思います その節は私を見放さずに、ご愛読頂ければ幸いです

最近の記事

「本当にかっこいい人」あとがき

最後まで読んで頂いた方々、連載中にご声援頂いた方々に、心より感謝申し上げたい また、校正せずに公開したものが多く、乱文をお許し願いたい 今読み返せば、書き直したい箇所がいくつもある笑 さて本作は、心の状態によって人の行動が変わる、というのを書きたかった これは過去作、「となりの教祖さん」にも通じるテーマである 例えばならず者は、その心を頂点として価値観を形成し、それに基づいて行動を決定する これはならず者に限らず、誰しも同じである その価値観の範囲内で、そのカラの中で人は生

    • 「本当にかっこいい人」10

      では自分のことだけでなく、他者の幸せを願える存在とは、どんな人か? モーリスが思いつくのは、医師、である 職業としてではなく、患者のために使命感を持って従事する医師 なんと尊い存在であろうか 国境なき医師団の方々は、あえて戦場に赴き、子どもや患者の命を救うべく、日々奮闘されているという 全く頭が下がるばかりである また、IPS細胞を創り出した山中氏の言葉で、印象的だったものがある 「IPS細胞ができたとしても、それが難病で苦しむ方に実用されなければ、何の意味もありません」 こ

      • 「本当にかっこいい人」9

        「本当にかっこいい人間は」 モーリスはそこで言葉を止め、おもむろにキッチンに向かい、氷をハンマーで砕き始めた そして砕いた氷を、コップに満たした 「みのもんたは砕いた氷にウイスキーを入れて飲むのが好きじゃった みのの人格はともかく、ウイスキーのおいしい飲み方じゃ 彼はサントリー響20年で飲む わしは、ブラックニッカじゃ」 モーリスはコップにウイスキーを注ぎ、グイッと飲んだ 「梅野よ、こりゃうまいぞ、お前も飲め!」 誰もいないリビングに、モーリスの低い声が響いた 「本当にかっこ

        • 「本当にかっこいい人」8

          さて、経済観念が発達する梅野より、かっこいい人間はいるのか? それは、まっとうな仕事に集中する男の背中ではないか、とモーリスは思った いや、男と限定すべきではない 性別や容姿は関係ないのだ そんなかっこいい背中を持つ人は、ごく身近にいる 「牛丼屋でクーポン券を使う梅野の背中もかっこいいが、満員のラーメン屋でオーダーを取るお姉さんの背中、それを聞いて黙々とラーメンを作る、店主の背中 つまり、物事に一生懸命に取り組む人の背中がかっこいいんじゃ オリンピックのアスリートと同じような

        「本当にかっこいい人」あとがき

          「本当にかっこいい人」7

          モーリスは小腹が空いてきた 「ペペロンチーノでも作ろうかのう 塩とにんにく、オリーブオイルがあれば万全じゃ 何にでも合う」 モーリスはペペロンチーノを作りながら、かっこいい人、について考え出した 「かっこいい人、といえば、友人の梅野じゃのう」 梅野は薄給でありながら、駅前のマンションを買い、息子を大学に進学させた そのおかげで、息子は上場企業に就職できたのである 「梅野は大したもんじゃ あの時の梅野の背中はかっこよかったのう、忘れられん」 モーリスは梅野と、すきやに行ったこと

          「本当にかっこいい人」7

          「本当にかっこいい人」6

          「ならず者にも、一分の理あり、か その根底には、恐怖、が潜んでおるのう 阿修羅と同じじゃ わしはそう思う」 阿修羅は仏教の中で、心の性質の一つとして、比喩的に説かれた存在だ 心がねじ曲がり、正論をきいても曲解し、素直に納得しない また、つまらぬ自身を大きく見せ、他者を威圧し、好戦的である これが大体の阿修羅の姿だ そして仏典では、阿修羅の本質を説く ある日阿修羅はその非道を、帝釈天と大梵天に咎められた すると阿修羅は自身の体を何百倍にも大きくさせ、帝釈、梵天を威圧した 「この

          「本当にかっこいい人」6

          「本当にかっこいい人」5

          モーリスはクーラーのよく効いた部屋で、ぬる燗を飲み始めた そして昔聞いた、心理学の先生の話を思い出した それは共感能力の有無が、精神にどれほど影響を与えるか、というものだった 猿を使った実験で、部屋の真ん中に針金で作った母猿の模型がある 母猿の胸を押せば、おっぱいが出る それを子猿に教え、実験を開始した 子猿はお腹が空くと、母猿のおっぱいを飲む 飲み放題だ 子猿は大満足である しかし数日経って、子猿の様子が変化し始めた ひどくヒステリックになり、ついにはおっぱいをくれる、母猿

          「本当にかっこいい人」5

          「本当にかっこいい人」4

          「かっこ悪い人間は、世の中に多いのう」 モーリスはまず、拝金主義者が嫌いだった 金至上主義、金のためなら、なんでもやる、儲けた人間が勝ち組だ、などと考える輩たちだ 特に高齢者を狙う詐欺師、若い人に覚醒剤を売る者 最悪な人間たちだ 普通成人になれば、ある程度善悪の判断はつく 「なんでじゃろうのう、確かに金はわかりやすい代物じゃが  やはり、あの人の言葉は重いのう」 モーリスは元弁護士、山之内の言葉を思い出した 「覚醒剤が世の中からなくなると、反社会組織はなくなりますよ、でも、そ

          「本当にかっこいい人」4

          「本当にかっこいい人」3

          「人の値打ちは精神じゃ、心の状態で決まる」 モーリスはそう言って、三杯目の焼酎ロックを一口飲み、心の中で続けた 人は変わらない、というが、それは間違いだ 人は様々なことを機縁として、ころころ変わる 周りの環境によって、考え方すらも、良くも悪くも変わる 変わりにくいのは、その人が生来持っている、心のクセ、のようなものだ これをどう表現すればいいのか分からないが、いわばこびりついた傾向性、というべきか この傾向性を突き破るのは難しく、多くの人はその呪縛の中で生きている 呪縛の外側

          「本当にかっこいい人」3

          「本当にかっこいい人」2

          モーリスは一杯目の水割りを飲み終え、キッチンに行き、二杯目を作り、奥にある換気扇のスイッチを入れ、煙草に火をつけた 「そういえば、こんな話もあったのう」 それは三島由紀夫と遠藤周作の対談だった 昔のことゆえ、それを映像で見たのか本で読んだのか、今や覚えていない ええかっこしいの三島が言う 「なぜ君は、いつもとぼけた調子なんだい?」 「いや、僕が聞きたいよ 君のようにいつもかっこつけてると、疲れないかい?」 と遠藤は言った モーリスは煙草をふかしながら、 「わしは、遠藤タイプか

          「本当にかっこいい人」2

          本当にかっこいい人

          土曜日の午後、モーリスは昼寝から目覚めてリビングに降り、いつものルーティーンでテレビをつけた テレビは蓮舫の知事選出馬を伝えていた 恐らくある程度の論客であろう解説者が、口を並べて蓮舫の政策のなさを指摘していた 「その通りじゃ 単なるパフォーマンスに過ぎん」 モーリスは宮本輝の流転の海の主人公の口調を真似て、ひとりごちた モーリスはキッチンに行き、おもむろに冷凍庫の氷をサーモスのコップに乱雑に入れ、かなり濃いめのウイスキー水割りを作った モーリスはリビングに戻り、安物の濃いめ

          本当にかっこいい人

          深酔いエッセイ9「簡単仮想通貨2025」補足

          少し読んで頂いている方がおられるみたいなので、補足します 取引所のアカウントは最低2つ必要 一つはビットフライヤーなどの日本の取引所 仮想通貨を日本円にかえるためである もう一つはmexcという取引所 宝くじコインや無名のコインを扱っている 開設方法は、YouTubeに詳しくある あと、金融商品全般に共通する話だが、分散投資とドルコスト平均法 分散投資は、一つの銘柄に集中させず、複数の銘柄を買うこと ドルコスト平均法は一挙に投資するのではなく、例えば毎月一万円ずつ買って、中長

          深酔いエッセイ9「簡単仮想通貨2025」補足

          深酔いエッセイ8「簡単仮想通貨2025」その5

          では2024年、何を買うべきか? わからない、と言えばそれまでだが、私の見立てを無責任に示したい 直感的な話なので、参考になるかわからないが 2025年に売却するのを前提とした場合のメジャーコインから ビットコインはすでに一千万円超え 円安とはいえ、かなりの高値をつけている 来年、1.5倍程度ではないか? イーサリアムも同様、2倍程度かと ソラナは去年から大きく値を上げており、伸びしろは若干程度に思える リップル、エイダは今のところ、あまり上がっていない リップルは2〜3倍、

          深酔いエッセイ8「簡単仮想通貨2025」その5

          深酔いエッセイ7「簡単仮想通貨2025」その4

          さて、そろそろ本題に入ろう 相場に絶対なし、という金融の格言がある それを前提で、読んで頂きたい まず、余剰資金で投資を行うのが鉄則 小遣いの範囲内で、例えばパチンコに使っていたお金を充てるとか とにかく生活費や、借金で投資をすべきではない お隣韓国の方は、借金で投資する人が多いらしく、買った銘柄が暴落して、自殺者が多数いるという また、投資は完全自己責任で行うべきものだ では、どうすべきか? まずは、売買するタイミングをつかむこと 相場が安い時に買い、高い時に売る 仮想通

          深酔いエッセイ7「簡単仮想通貨2025」その4

          深酔いエッセイ6「簡単仮想通貨2025」その3

          では次に、アルトコインの話をしよう アルトコインとは、ビットコイン以外のコインのことをいう 有名なのは、一部でクイーンとも呼ばれる業界二位、イーサリアム、そのイーサリアムキラーと称されるソラナ、知名度の高いリップル、他、エイダなどである アルトコインは、ビットコインやイーサリアムの欠点を突いて開発されたものが多い その欠点とは、送金速度の遅さ、送金手数料の高さなどである 私も以前、三千円のビットコインを送るのに、五千円前後の手数料がかかったことがある イーサリアムもアルトコイ

          深酔いエッセイ6「簡単仮想通貨2025」その3

          深酔いエッセイ5「簡単仮想通貨2025」その2

          さて、仮想通貨は電子的にデジタル化された通貨である デジタルコンテンツは通常、簡単にコピーできる 仮想通貨もそうなら、通貨としての体をなさない ではなぜ仮想通貨は、コピーもされず、通貨足り得ているのか? それはブロックチェーンという、セキュリティーシステムで守られ、改ざん、コピーを許さないからだ これは、仮想通貨自体に組み込まれているものである このセキュリティーを破るのは非常に難しく、ほぼ不可能ではないかと私は思う ブロックチェーンについては、これぐらいにしておこう 次にビ

          深酔いエッセイ5「簡単仮想通貨2025」その2