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アサーション事例検討②~手が出てしまう子への対応~

私が台所に行くと、おやつがもらえると思っているらしく
寝床から走ってきて、とてもいい姿勢で座って、上目遣い待機のうちの猫
どうもふきたです!

かわいい、あげたい°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

という気持ちといつも葛藤しています


今回はとある事例において
やったことのある対処方法を紹介したいと思います!

(アサーションとは?「相手も自分も大切にしたコミュニケーションの方法」詳しくはこちら親子で学ぶアサーション①|ふきた ひとみ (note.com))




①事例

お友達や先生をたたいてしまう子について
これは小学校低学年の男の子の事例です
嫌なことされたら、とりあえず叩く
構って欲しい大人相手にも叩く

そんな毎日で
さすが指導をせねばということで指導に当たります

②先生の現状理解

男の子の家は、お父さんは厳しく
お母さんは甘やかしてしまう印象の家庭でした

お父さんとは、手が出るようなケンカがいつもあるようで
本人的にも、手を出すことにハードルが低い印象

ただ、お母さんとか自分より下のいとことかには
手を出したことのない優しい子
というのが、お母さんからの引継ぎでした

家ではおとなしく
外では手が出ているということでしょう


③対応案

(1)アサーション
  
  結論言うと、本人にははまりませんでした
  
  なぜなら、まずこちらに注意を向いて
  
  お話しする基盤が育っていなかったからです
  
  まだ、先生との信頼関係もそこまでないこともあったとは推測されます



(2)アンガーマネージメント
  
  イライラした時にはどうしたらよいかの対処方法を学ぶこと 
  
  これも、まず叩いてはいけない
  
  というのが、分かっていないのか、認めていないのか
  
  受け入れられず、もちろんお話を聞くことが難しかったです



(3)こちらが先に、プライドを捨てる
  
  
新たな手段でした
  
  私が男の子に叩かれたときに
  
  叩かれた私がとても深刻な顔になり
  
  その男の子に「どうした?大丈夫?」と聞かれるほど
  
  悩んだ顔をして見せてこう伝えました

  
「叩く子ってさ、お友達に嫌だと思われるじゃん?嫌われたいのかな?  お友達と仲良くしたくないって、悩んでるのかな?私には相談できないってこと?先生が嫌いとかなのかな?」

そうすると、その男の子は先生のために何かしなきゃとか思ってくれたのか


「多分遊んでほしい、こっち見てよってことだと思うから、叩く人は好きな人だと思うよ」



そこから、話がはずみます



(→が子どもの発言です)

好きな人に、痛いって思って欲しいってこと?
→違う、僕見てってこと

相手は痛いよ?
→そうかも、考えてなかった
→優しく叩けばよかった

声かけてくれるのが先生はうれしいな(アサーション)
→分かった、先生にはそうする

他の子にも、他の先生たちにもそうして欲しいって先生は思う
→うん、やってみる


その後ですが

何が、はまったのか私自身も分かりませんが

私の前では叩くことをしなくなりました
(他の先生からは、手を出したと聞くからなんだかな、な期間は続きましたが)

やりそうになったら、ちょっとでも手を出してしまったら
私の顔をうかがってきます
やってなければor手加減出来ていたら
すかさず褒めます


少しづつですが、叩いてしまっても
私がいなくても
自分で気づいて、自分から仲直りできるようにもなったそうです



④ポイント


いろいろな方法を試し、最後まであきらめないで
自分のことを思って、自分のために、
めんどくさがらず真っ向から、問題行動に向き合おうとしてくれている
そんな姿勢を子どもたちは、見て、感じています


それって、その子のことを好きで、大切にしてるから出る
行動、感情でしょ?


絶対報われますよその思い!


どの伝え方がその子にはまるのか、いつはまるのかは分からないけれど


粘り強くいきましょう!


その子にあった、はまる伝え方を
粘り強く模索する

これが、今回伝えたかったポイントです!





⑤補足


ちなみにですが、
お友達に嫌なことをされたから叩く
に関しても

相手の「思考」を否定せずに(親子で学ぶアサーション①|ふきた ひとみ (note.com)参照)


嫌だから叩くんだね
→そう、どっか行って欲しいから

叩かないとどっか行ってくれないんだ
→そうだよ、何回一緒には遊ばないっていっても近寄ってくるんだよ

それ、嫌じゃん、先生守りたいから先生に言ってよ
一人になりたい子もいるよって、分かった方がお友達もレベルアップできるしね
→確かに、でも、すぐには直らないかも、手出しちゃったらごめんね

全然平気!
その時は、一緒に謝ろう!
→一緒に来てくれるの?

いくいく!でも、ごめんっていうのは○○君だよ
→そりゃそうだ(笑)


といったような展開だと受け入れやすくなります


ちなみに
何ならこの手の話は、本人もしたくないので床に寝転んだり
うだうだしながら話していますが
そこに目線を合わせて、こちらも寝転んでうだうだ話している
そんなときの方が上手くいったりします




その子に合った伝え方が見つけられて
意外とすんなり、解決した!
なんて嬉しい瞬間の到来


それが、教育・保育・育児のやりがいです♪

私はね~


今、中2になっている男の子のとあるセリフ
「わーったよ、ふきたがそんなにいうならしゃーねーなー、何すりゃいいの?」
を今急に思い出した(笑)


⇩この記事を書いた人⇩


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