手書きノート趣味
ノートが面白い。noteも面白いけど、ノートが面白い。
どこにでも売られている紙のノート。今年の1月の下旬に始めた手書きノート生活。
早いもので、もうすぐノートを1冊使い切る。
中学校の時とか、高校の時にも大学ノートを使っていたけど、その頃よりも速いペースでノートを使っている感じがする。
なんでこんなにノートを使うのが早いんだろうか?
それは単純にノートを書くことの面白さを気づいてしまったから。今はとにかくノートを書くのが楽しすぎて狂ってしまいそうだ。
正直、以前はアナログの手書きノートを馬鹿にしてたけど、今は断然手書きノート派になっている。
毎日、かりかりと書き殴っている。よっぽど体調が悪い日以外は、ほぼ毎日何かしらノートで何かを書いている。正直、ゲームとかテレビよりもマジで面白い。
なんでこんなにノートが面白いのか?
現時点で気づいているノートの面白さを頑張って言語化してみようと思う。
ノートの面白さの一つ目としては、「圧倒的自由度」。
まっさらノートには何を書いてもいい。どんなことをどんな順番で、どんな形で書こうが誰からも文句は言われない。小学校とか中学校の時は、いい加減な書き方をすると先生から怒られていたけど、自分だけのノートは好き放題にやっていい。
ノート内でどれだけ罵詈雑言を吐いても、誰からもお咎めもないし、ちょっとここには書けないような内容を書き散らしても何の罪にもならない。ロックスターというゲーム会社が作っている、グランドセフトオートというゲームみたいだ。ゲーム内でどれだけ人を殴ろうが、車を盗もうが、街中で鉄砲をぶっ放そうが、ゲーム内の警察に追われるだけで、本当の犯罪者にはならない。
それと一緒で、ノート内でどれだけ派手なことをやっても許される。自分だけの箱庭的な自由空間だ。しかも、ノート1冊とペン1本があれば、どこでもその自由空間を起ち上げることができる。充電もいらない。
ノートに書き込んでいくのは、育成ゲーム的な面白さもある。
ノートは自分の思考が文字として蓄積されていくし、新聞の切り抜きとか色んなものを吸収して膨らんでいく。すると、自分自身の書き込みを眺めて刺激を受けて、新しいアイデアをひらめく時がある。そこから連鎖的に別のアイデアがひらめいたりして、思考がどんどん広がって深くなっていく。
ノートが手元にある生活をしていると、自然と「ノートに何を書こうか?何を貼ろうか?」と考える瞬間が増えてくる。すると、以前よりも外界に対してアンテナというかセンサーみたいなものが敏感になる。
そして、ノートに書き込める量が増えていくし、書き込んだ内容たちが刺激しあって、新しい創作に進化したりする。
これはなんとなく、ポケモンに似てるかもしれない。
ノートの内容が成長しているということは、自分が成長しているということでもある。
自分が成長しているからノートが成長している。
時々、立ち止まってノートを見返してみると、ノートの書き方が自分にとって最適化されていくプロセスが見れて楽しい。あるときは、ただの文章の羅列だったり、あるときはマインドマップっぽかったり、バレットジャーナル的な感じになったり。内容がちょっとずつ変化している。
そして、変化するのは中身だけじゃなくて、ノートの外見も変化していく。
自分はノートをいろんなところに持って行く。肌身離さず持っているので、結構ぼろぼろになってる。
気になった新聞記事とか、自分にとって特別な意味のあるレシートとかも、スティックのりで貼るので、ノートに厚みが出てくる。ノートの小口部分にインデックスを使うためにマーキングをしてるので、横から見たときにシマウマみたいになっている。
こんな感じで見た目がちょっとずつ変化していく。
当たり前だけど、書けば書くほどページは埋まっていくし、色んなものを貼っていくほど厚みを増していく。ノートは思考を食って成長していくみたいな感じだ。
ノートの中身も変化していくし、見かけも変化していく。
育成RPG的な感じで面白い。
あと、書いてて思ったのは、ノートは「集める」ことが好きな人にもおすすめできる趣味かもしれない。
ノートを書き進めていくと、ページとか切り抜きとかがストックされていく。
そのストック感、宝物感、コレクション感がたまらない。
筆者は小学生の頃、任天堂のどうぶつの森にハマっていたが、ゲーム内で自分の部屋を作り込んでいく楽しさに似ている。
ゲーム開始直後は、たしか、部屋にはミカン箱しかなかったっけ?
ぼろくて狭い殺風景な部屋。まるで、何も書かれていないノートみたいだ。
そんな殺風景な部屋に、自分の言葉とかお気に入りの資料とかを貯めていく。
どうぶつの森では、ロイヤル系の家具が好きだったので、その家具を集めたり、ファミコンとかハニワを集めてたみたいに。
何もない部屋(ノート)が、自分の趣味嗜好・思考でちょっとずつ埋め尽くされていくのを見るのは、なんだか面白い。決して、テーマパーク的な派手な刺激のある面白さではなけれど、腹の奥からじんわりとしみ出してくるようなほっこりとした楽しさがある。「やさしい楽しさ」と言えばしっくりくるかも。
というわけで、今日もわたしは自分の部屋作りに励んでいる。
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