子どもの普通をつくる【幸福論から考える】



「将来の子どもの事が不安」
「どうすれば幸せに暮らせるのか」
VUCAの時代にどうすれば幸せを見つけられるのか」



こんにちはくじわわです。

今回の記事では、子どもの将来の幸せについて、身近に居る大人がどのように関与できるのか一緒に考え、くじわわ的見解を述べさせていただけたらと思います。



まずは、幸せとは何なのか。


今回は、「三大幸福論」と呼ばれている、ヒルティの『幸福論』(1891年)、アランの『幸福論』(1925年)、ラッセルの『幸福論』(1930年)を軸に、かなり割愛して簡潔に探っていきます。


幸福論の章については、ありきたりな内容になっているので、興味のない方は、「将来幸せになるための子育てとは」まで飛ばしていただいて大丈夫です。




幸せとは(アラン)


幸せと聞いて一番に思い浮かぶのは
くじわわとしてはアランの幸福論です。




「三大幸福論」のうち、1番に世に知られているのが、このアランの幸福論ではないでしょうか。


アランはこの中で、「幸福になろうとしないと幸福にはなれない。そしてそれは心と体の使い方で決まる」という事を述べています。


つまりアランは幸福になりたいという自身の思いが大切であると述べています。



幸せとは(ラッセル)



ラッセルは、興味・関心を自分に向かわせるのではなく、外に目を向けよと説いています。




やりたいことや目標が何もないのだとしたら、いくら自分を見つめても、自分の内側に答えはありません。自分自身にとらわれすぎず、外界への興味を増やすこと、そして実際に行動してみることが大切であるという事です。




幸せとは(ヒルティ)



最後にヒルティです。



「教育の秘訣は本来、学生を導いて一方では彼等の仕事(勉強)にたいする愛好心と熟練とを得させ、他方では適当な時期に、なにか偉大な事柄に生涯をささげる決意をいだかせるように仕向けることだ」と述べており、また、「まず何よりも肝心なのは、思いきってやり始めることである。」とも述べています。



三大幸福論くじわわ的超訳


つまり、くじわわ的に超訳させていただくと(偉大な先人方申し訳ありません)、

幸福とは「幸せになりたい!」と思って、外の事柄に興味を向け、まずはその外の事柄に対して思い切って行動してみるという事になります。


深堀するとかなり膨大な内容になるのでかなり割愛させていただきましたが、興味のある方は各リンクより、一度書籍を手に取ってご覧ください。



ここまでは、かなりありきたりな記事になっているので、ここからは「くじわわ的見解」をさらに強めていきたいと思います。



将来幸せになるための子育てとは



幸福論からは、「幸せになりたい!」と思って、外の事柄に興味を向け、まずはその外の事柄に対して思い切って行動してみる。という事が幸福へと繋がる可能性があるという事を読み解きました。


しかし、その「幸福の理論」において自ら行動を起こしても、くじわわ的にはそれぞれの価値観に突き当たると考えました。


つまり、

婚活をテーマにして考えると、




結婚したい!と思い(幸福の希求【アラン】)、相手探しに積極的に行うために(外部への興味の拡大【ラッセル】)、とりあえずマッチングアプリに登録してみてみたが(主体的な行動【ヒルティ】)いい人が見つからない(価値観との衝突【くじわわ】)


といった具合です。
では、どうすれば良いのか。


それは、普通の価値観を考えるという事です。


婚活で考えた際の、普通の価値観とは、いわば「相手へ求める条件」です。その普通の価値観が高いとどうなるでしょう。


イケメン・美女が良い、年収1000万以上が良い、都会でタワマン暮らしがしたい、、、と、その理想を上げ始めるとキリがありません。


しかし、その普通の価値観が下がっていくとどうでしょう。田舎で穏やかに暮らしたい、自給自足がしたい、相手は穏やかな人が良いと、より自らが求める幸福の条件は容易なものになっていきます。



そして、それらの「普通の価値観」をつくるのは今までの育ちや周りの大人の価値観です。それらを将来のその子の、実現可能性と照らし合わせて考えるとよりイメージしやすいかもしれません。



「タワマンで暮らすことが当たり前と思っている子ども」と「田舎の平屋で楽しく暮らすことに幸せを感じている子ども」のどちらが、はたして将来どちらが実現可能性が高いでしょうか。



もちろん、資本主義的な観点で価値観を下げていこうと言っているのではありません。「子ども時代の普通」が「将来の普通」に大きく繋がります。


金銭を掛けずとも幸せを感じられる方が幸福の実現可能性は高いのではないのでしょうか。



それらのバランスがすべてにおいて高くなりすぎると、将来生きづらくなることは容易に想像できます。海外でよく耳にするセレブの自己破産がその最たる例のように感じます。資産に合わせて生活規準のラインが下げられず、崩壊してしまう。




こどもの選択肢を増やすのも減らすのも周りの環境次第。

しかし、与えられた環境で幸せを感じられるのは、生まれ育った環境が大きく影響します。



「普通の基準を考えてあげること」は、子どもの成長後の価値観に大きく影響するとくじわわは考える為、親から贈れるとても大切なギフトだと考えています。


なので、それらを一度考えてあげる事が、将来への幸福への第1歩であるとくじわわは考えています。




くじわわ的まとめ


幸福論によると幸福とは、自ら行動して幸せを希求する事です。しかし、幸福にはそれらを幸福と感じる基準となる普通の価値観があります。なので、「普通の価値観」をマネジメントしてあげる事が、子どもにとっての長期的な幸せに繋がると考えます。


今回も、記事を最後までご覧くださりありがとうございました。


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今後も引き続き、週刊で更新していく予定です。


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