樹木ラボ

としまえんから練馬城址公園にかわってもそこに根をおろし枝を伸ばしてきた木々。 その木々…

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としまえんから練馬城址公園にかわってもそこに根をおろし枝を伸ばしてきた木々。 その木々に注目していろいろお伝えしていきたいとおもいます。

最近の記事

木を楽しむ2

生活していて木を触ることが少なくなったと思いますが身近に楽しめることについて紹介できればと思います。 公園や神社、お寺など木のある場所に行くと枯れ枝や落枝があります。落ち葉の中に結構見つけることができます。そんな枝でリースを作られてはいかがでしょうか?中にはどんぐりや松ぼっくりをアクセントにしたりいろんなアレンジを楽しめます。 材木屋さんやホームセンターで製材された木材を購入して工作を楽しむのも楽しみの1つです。ノコギリや金槌でギコギコトントンも楽しいと思います。建築現場

    • 木を楽しむ1

      森林浴、新鮮な空気を吸って心のリフレッシュをする方が増えているそうです。いろいろな方法で楽しまれている方がいると思います。 山へ行きその地方の自然環境に育まれた天然の森、原生林を気候や方位などをみながら樹種の特徴や幹の太さ、枝のつき方、季節によって変わる葉の色や形、ほかの動植物との関連などを調べられる方がいます。自然環境全体を樹木を含めて調べているという感じでしょう。 原生林とは違いますが人によって植林された山にも興味を持って楽しまれている方もいます。その地方に植林された

      • 木育(もくいく) 1

        この言葉をご存知でしょうか? 食育という言葉はだいぶあちこちで使われて普及しているようです。木育はどうでしょう? 木は生き物で種から地中の養分を根から吸い上げ、葉によって陽を受け成長していきます。こうした木の成長について理解することもそうですが樹種によって様々な特徴があることやその特徴を活かして人との暮らしに活用する方法などを学ぶことなどを木育と言われています。 古くから木は人との親和性が高く様々な活用がされてきました。なぜ木だったのでしょうか?人が暮らすところには水が必ず

        • 練馬城址公園 伐採樹木の活用

          先日、練馬城址公園枯損木の木が伐採されました。 移植してもらったもののうまく根付かなかったようです。 伐採後の幹を観察してみたいと思って公園管理センターにお願いさせていただきました。 移植された場所の土が水はけが悪く土中の水分が滞留していた様子です。また移植の際に切り詰めた根から養分を吸い上げることも難しく根腐れ状態により枯れたのではと伐採を担当された造園業者さんは見立てていました。 幹の断面は伐採直後の幹が根から吸い上げた水分でじっとりと湿度を感じるものとは違い、その水

        木を楽しむ2

          空師さん

          練馬城址公園の樹木伐採、抜根を見学させていただきました。その際に空師さんにお昼休みに少しだけお話させていただくチャンスがあり質問攻めしてしまいました。 今まで、空師さんという職業を知らなかったのですが樹木の特殊伐採作業を請負われるお仕事で伐採しても倒すことのできない狭小地や20mを超えるような高木の枝の剪定、伐採などをしているそうです。林業家さんとも造園業さんとも違う樹木に関わるプロフェッショナルなお仕事をされている人でした。 普段は山に入ったりすることが多いそうですが住宅

          としまえんの木の保全

          2023年5月に練馬城址公園は一部開園しました。今後も石神井川の南側が新たに公園として開園する予定です。現在開園している部分には植樹された若い木が多く、防災目的の広場も必要なためまばらな印象ですが成長を観察する意味では楽しみな面があります。 これから開園するエリアはプールがあったところですがとしまえん遊園地からの森が残されています。この森、木々は公園になる時にパブリックコメントやオープンハウスで残してほしいと地域の方々が望み更地から公園を開発することから方針転換されたために

          としまえんの木の保全

          街の木の活用事例1

          新たなビルがたつ。近くに道路ができる。便利になると期待されますよね。 そんな工事が始まると工事用トラックの搬入経路を確保するために樹木が伐採されることがあります。街路樹だったり、街のシンボルだったりすることもあるかと思います。 伐採された樹木は活用されずに廃棄処分になることが多いそうです。材木にしようとしてもまっすぐになっているわけではなく、樹種としても建築には不向きだったりすることもあるのでしょう。 そんな伐採樹木を活用できないか、考えてみたいと思いました。樹種によって

          街の木の活用事例1

          木とふれあう

          最近は街で暮らしていると木の道具が少なくなってしまった気がします。また、街路樹や公園、神社、お寺まで都市化の影響か根を張っている気が少ない気がします。 逆に都市で暮らす人が樹木を求めていることも感じられます。 そんな街に少なくなった木を想いをもって接していくのはいかがでしょうか? なかなか自宅の庭には大きな木はむつかしいでしょう。近くに公園や神社、お寺などあればそこに生きる木があるのではないでしょうか?今年はたくさんの花を咲かせてくれたとか実がなった。紅葉がきれいだった。来年

          木とふれあう

          樹木って

          日本で暮らしていると当たり前に生活の中に木があることを感じるのではないでしょうか?日本の国土の7割は森林であり古くからその森林の中で暮らしてきているせいではないかと思います。神社では御神木として神様として奉り、お寺も神社も立派な木造の社が多く建てられています。自然の中では防風、防雨のために、木の成長に伴う木の実や種、きのこの収穫など食べるものを与えてくれたりもします。新緑や花を咲かせ潤いを与えてもくれます。大雨のときの土砂をせき止める役割も果たしてくれる。枯枝なとは燃料として

          としまえんの森2

          たくさんの木々によって行楽に来られた方にいろんな思いが生まれたのではないでしょうか? 遊園地の間を流れる石神井川沿いにはさくらの木が何本も植えられ春の満開時には見事な風景を見せてくれました。 開園時から造園家の戸野琢磨氏の設計による松の木はプールサイドで大きく成長し夏の木陰を提供してくれました。 秋にはもみじ、けやきなど色づく景色を見せてくれました。 としまえんに限らず樹木は人とすごく近く親しみやすいものだと思います。 街に当たり前にある樹木が伐採されているニュースがあち

          としまえんの森2

          としまえんの森

          東京23区の北西部練馬に樹木の生い茂る遊園地がありました。2020年8月まで西武鉄道グループ企業の経営してきたとしまえんです。閉園まで94年間さまざま趣向を変えながら老若男女の楽園として楽しませてくれてきました。 大型の7つのプール、大型スライダー「ハイドロポリス」や世界の機械遺産として登録されているメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」や各種絶叫マシンなどで大勢のお客さんを楽しませてくれていました。 訪れた方が撮影された写真のほとんどに映り込んでいると思いますがその樹木

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