見出し画像

としまえんの森2

たくさんの木々によって行楽に来られた方にいろんな思いが生まれたのではないでしょうか?
遊園地の間を流れる石神井川沿いにはさくらの木が何本も植えられ春の満開時には見事な風景を見せてくれました。
開園時から造園家の戸野琢磨氏の設計による松の木はプールサイドで大きく成長し夏の木陰を提供してくれました。
秋にはもみじ、けやきなど色づく景色を見せてくれました。

としまえんに限らず樹木は人とすごく近く親しみやすいものだと思います。

街に当たり前にある樹木が伐採されているニュースがあちこちで聞かれるようになります。樹木は生き物ですから枝を伸ばし葉をつけ成長しています。それが老いていずれ根から養分を吸い上げられなくなったり、人との暮らしに共存できなくなってしまった時など伐採ということになるのだろうと思います。
もちろん、生き物ですから子孫を残すための種子を残すこともしています。

としまえんのどんぐりから成長

以前、「木は2度生きる」というお話を文献で読んだことがあります。1度目は大地に根をはり枝を伸ばし葉をつけて生きていること。2度目は伐採後の製材して形をかえ材木として加工され活用されることで生きていくそうです。


身近に当たり前にある樹木が暮らしとともに花や実をつけたり、色を楽しませてくれたり、木陰を提供してくれたり雨除けとなってくれたり、自身の思い出の中にそっと寄り添っていたことを思い、その樹木の伐採後に製材、加工して身近なツールとして活用することで樹木は喜ぶのではないでしょうか?

自分の思い出と樹木を想い製作された品物で樹木を愛し、素敵な思い出をふりかえることができたら素敵なことではないでしょうか?

西武鉄道から提供された
ノベルティ



としまえんから練馬城址公園となり地域の大きな変化のタイミングで ともに過ごした樹木との思い出語りとそこに集まりこんなこと、あんなことお話しながら集まる企画ができたらと思っています。

新たに練馬城址公園はスペースを広げることが予定されています。そこにはとしまえん遊園地の思い出とともに寄り添ってきた木が公園の樹木としてまた共存されます。新たな思い出のアルバムに時を超えて樹木とともに暮らしていきましょう。
そこで伐採されることがあっても樹木の世代交代を促し、役割を果たしたもののセカンドステージをともに地域で活用させ、樹木のもとに人が交流できることを模索していきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?