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木を楽しむ1

森林浴、新鮮な空気を吸って心のリフレッシュをする方が増えているそうです。いろいろな方法で楽しまれている方がいると思います。

山へ行きその地方の自然環境に育まれた天然の森、原生林を気候や方位などをみながら樹種の特徴や幹の太さ、枝のつき方、季節によって変わる葉の色や形、ほかの動植物との関連などを調べられる方がいます。自然環境全体を樹木を含めて調べているという感じでしょう。

原生林とは違いますが人によって植林された山にも興味を持って楽しまれている方もいます。その地方に植林されたわけを地方の産業や気候と関連付けてみたり、歴史的な遺構との関連を調べている方もいます。

林業地では職業として森林を管理して材木の生産のために植林、草刈り、間伐、伐採。また、自然環境保護のため土砂崩れなどの防止の為の森の保護をされている方もいます。お仕事ですから楽しんでいると言ったら失礼かもしれませんね。林業家さんによってもたらされている木の楽しみは角度が多方面に広がっていくのは間違いないと思います。

林業家さんたちの木の楽しみ方はどんなものなのでしょう?根から幹の先まで製材したときにどんな材木となるのか、丸太から四角の材を取るのに効率よく材木とするために一冊の本が書けるほどむつかしい作業ですが、ねじれとか曲がりが出ないように製材によって価値をつける作業とも言えます。もちろんお仕事ですから最も値打ちのある木材になるようにしているでしょうが1本ごとに違う木ですから長い経験と勘によるお仕事であることは間違いないと思います。



林業家さんが伐採した丸太は製材所へ売られますが丸太を見て「競り」にかかるのだそうです。材木として有効に木取りができそうなものは高い値が付くのではないでしょうか?もちろん針葉樹の建築資材になるもののほかに家具用の広葉樹なども製材所に買われて行くのではないでしょうか?家具専門の製材所、材木問屋さんもあります。
ここで注目されるのが杢目だと思います。建築材だと目に見える場所にきれいな板目、柾目を揃えて貼られているときれいですよね。もちろん、木ですから枝があったところは節として出てきますが死節、節穴はランクが下がります。材木の等級に無節とか上小などと呼ばれランクづけされています。
縮杢とか、バーズアイなどは本当に特殊で貴重な杢目のため床の間などでアピールされるようです。


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%A2


街に立つ木にも楽しみ方がありますね。その地域の防災目的で植えられている樹木もあったりします。川沿いや道路沿いに並木道があったり、公園や駅前などにシンボル的に立っている木もあります。待ち合わせの目印や雨除けにもなりますし、街の人にとってその成長を楽しむ方もいます。もちろん町並みを彩る景色の中の背景にも描写されたりしてます。公園では木陰でのんびり自然の風を楽しむこともできます。
また、樹種にもよりますがドングリ、松ぼっくりなどから新たな木の命を育む楽しみをしている方も楽しみの1つですね。シダーローズと呼ばれる松ぼっくりはバラの花が開いたような形状でリースなどに使われたりしています。

公園の木々

有名林業地の土と松ぼっくりから黒松を育て盆栽にしている方にお話を伺うことができました。その方は四国へ赴き松ぼっくりの種から60年かけて盆栽を楽しまれているそうです。大木ではなく鉢上で60年、土作り、黒松の枝を丁寧に剪定しながら楽しそうにお話をしてくださいました。



次回はもう少し身近に木を楽しむことについて書いてみたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。








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