シャープペンとルーズリーフ
シャープペンを握り始めてから、かなりの時間が経っていた。教科書やらノートやらが積み上げられた学習机の上、わたしはB5のルーズリーフが置けるスペースだけを確保して、ルーズリーフに文字を書き付けていた。単に書き付けていただけではないけれど、握るシャープペンが書く文字を目で読んでいく。
ルーズリーフが3枚両面、字で埋まったところで、わたしははたと手を止めた。ある程度の、書きたいことばたちが塊になって吹き出し、区切りがやってきたから。
息を大きく吸って、散らばったルーズリーフをまとめ