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~陽に当たらないと「うつ」になる!?~ メンタルと日照時間

梅雨の時期など、なかなか晴天に恵まれない時ってなんとなく気分が沈みがちになりませんか?今回はそんなメンタルと日照時間の関係について取り上げます!

1.       日照時間がメンタルに与える影響とは…?

晴天に恵まれない時期になんとなく気分も晴れないなぁ…となった経験はありませんか?例えば梅雨の時期や、雪国にお住いの方であれば冬の時期などなど。

実は日照時間が少ないとメンタルに悪い影響を与えていると言われています。

その最たる例が「ウインター・ブルー」(冬季うつ・季節性感情障害)と呼ばれる病気です。原因はなんと、冬になると他の時期に比べて日照時間が減るためであると言われています。強い無気力感、意欲の低下、過眠(10時間以上)、過食などの症状が現れると言われています。そのほかにも「雪国うつ」と呼ばれるものもあり、原因は同様に冬の日照時間の低下が原因と言われています。

さらに、北欧やカナダなど高緯度に位置する国の一部地域では、夏は「白夜」と呼ばれ一日中太陽が沈まないものの、冬は「極夜」と呼ばれ逆に一日中太陽が昇らない時期があります。そのため、上記のような「冬季うつ」を発症する方が多くなる傾向があると言われています。


2.       なぜ日照時間が少ないと「うつ」になってしまうのか

日照時間が少ないと気分が落ち込んだりするといったことが起こる理由は、体内のセロトニンと呼ばれるホルモンが関係しています。セロトニンはドーパミン、ノルアドレナリンといったホルモンの分泌を制御する機能を持っており、精神を安定させる働きをします。「安心ホルモン」と呼ばれることもあります。

そんなセロトニンは、太陽に当たることで分泌量が増えるという特徴を持っています。そのため日照時間が少ない冬になるとセロトニンの分泌量が減ってしまい、ホルモンバランスが崩れ、その結果先に挙げたような症状がでてきてしまうと考えられています。


3.       太陽にあたろう!

体内により多くのセロトニンを分泌させるためには、意識的に太陽にあたる時間を設ける必要があります。

・ 日光浴

一番大切なことは外に出て太陽を浴びること、つまり日光浴をすることです。太陽は東→南→西の方向に昇って沈んていくので、一番日光が当たりやすいポイントは南側になります。特に南向きの窓、南北に延びる道路など、南側に太陽を遮るものが無い場所、空間が最適です。

ちなみに日光浴をする場合、朝、特に早朝が良いと言われています。朝浴びる太陽によってセロトニンが分泌されることで、体内時計がリセットされ元気な一日、さらには深い質の良い睡眠を得られることができます。


・ 窓辺に立とう

そうはいってもコロナ禍の中、なかなか外に出られない方もいらっしゃるかと思います。ただ、家の中にいるだけでは太陽光を浴びる時間が短く、セロトニンの分泌量が減ってしまいます。そんなときは家のベランダや窓辺に立って太陽光を浴びましょう。それだけでも十分効果が見込めるでしょう。

特に最適な窓は東~南向きの窓です。ただ、窓が東~南向きの家は比較的家賃が高めなところが多いですよね。いかに太陽光を浴びることの需要が高いかなんとなくわかりますね。


・ (密にならないように)外に出て散歩をしよう

もし外に出られる場合には、ぜひ散歩をしましょう。日光浴とまではいかなくても、外を歩き太陽を浴びるだけでも違うはずです。また、冬場の都会は太陽高度が低くビル影が多くなりがちです。そんなときは近くの公園や緑の多い開けたスペースを目的地にしてあげるといいでしょう。


4.       最後に

今回は日照時間とメンタルの関係について取り上げました。

先に書いた通り、体内により多くのセロトニンやドーパミンを分泌させるために意識的に太陽にあたる時間を設けてあげる必要があります。しかし、コロナ禍で家から外に出る機会は明らかに減っています。感染を避けるために一日中家にいる日も多いのではないでしょうか。

ただ、そんな時でも窓辺に立つなど太陽光を意識的に浴びるようにしてみましょう。

少し意識してみるだけでも気分を晴れやかにできるのではないでしょうか。

そういえば、昔から太陽は「お天道様」と呼ばれていたり、太陽神として崇拝の対象としていたりしたことからもいかに太陽の存在が我々人間にとって大切であったかというのが分かりますね。



※太陽光、紫外線を長時間浴びると皮膚がん等を発症する可能性があります。夏場は15分、冬場は30分を目処に太陽にあたりましょう!


参考


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