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ご挨拶▶︎真面目ぶった歴史エッセイ・短編小説を投稿しますが、それを書いている本人は至って…

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ご挨拶▶︎真面目ぶった歴史エッセイ・短編小説を投稿しますが、それを書いている本人は至って不真面目です|ご挨拶2▶︎歴史って面白いかも!!記事を読んで少しでもそう思ってくださったら、本当に嬉しいです|随時更新中

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  • 【映画で楽しむ歴史】

    【映画で楽しむ歴史】記事のまとめ

  • 【自薦】willのオススメ記事5選

    自信を持ってオススメできる記事を選びました。

最近の記事

【偉人小話】マーティン・ルーサー・キング,ジュニア【超短編】

彼の有名なリンカーン大統領が奴隷解放宣言を発表した1863年から100年後のアメリカ。 ※参照 「人間と奴隷」ー南北戦争と黒人奴隷、奴隷解放宣言 ※参照 【偉人小話】人種差別は不合理だ 未だ黒人に対する差別は根強いものがあった。 それを変えようと立ち上がった人物こそキング牧師である。 〔Martin Luther King, Jr.(1929〜68年)〕 彼は黒人解放運動(公民権運動)を指導し、ワシントンで有名な「I have a dream」の演説を行った。

    • 【30秒の豆知識】文明と大河

      四大文明といえば、エジプト、メソポタミア、インダス、黄河・長江の四文明を指す。 これらの文明は大河と共に発展した。 エジプト文明はナイル川、メソポタミア文明はティグリス・ユーフラテス川、インダス文明はインダス川、黄河文明・長江文明は黄河・長江と共に。 なぜ、文明は大河と共に発展したか。 この疑問を解決するキーワードは灌漑農業である。 ※灌漑農業 農耕に必要な水を人工的に供給する農業。 灌漑農業を行う為には、水が必要不可欠。 故に、大河の近くに人々が集まった。 人

      • 【歴史小話】小さな気付き【超短編】

        語族には様々な種類がある。 ウラル語族、アルタイ語族、マレー・ポリネシア語族など。 ※語族 言語学上では、同一起源の言語から分かれて発達した言語の一群を指す。 歴史学などでは、同系統の言語を話す人間集団という意味で用いることがある。 * 本日はその一つ、インド・ヨーロッパ語族について着目したい。 インド・ヨーロッパ語族という文字を見て、まず疑問に思うのが「なぜ、インドとヨーロッパが一括りにされているのか」というものだ。 実は、ヒンディー語と英語・フランス語・ロシア

        • 意趣返し

          ボスニアにおけるサライェヴォ事件に端を発した第一次世界大戦は、パリ北東のコンピエーニュの森でドイツが休戦協定に調印したことで終わりを告げた。 〔コンピエーニュの森に停車した列車、調印の舞台となった〕 〔連合軍とドイツとの休戦協定締結の場〕 ドイツは国内の反乱により、戦争継続が難しくなった。 故に、1918年11月11日に休戦協定の調印に踏み切ったのだ。 しかし、これはドイツ国民にとって屈辱の日々の始まりであった。 戦後、パリ講和会議(1919年)で締結されたヴェル

        【偉人小話】マーティン・ルーサー・キング,ジュニア【超短編】

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        • 【映画で楽しむ歴史】
          5本
        • 【自薦】willのオススメ記事5選
          5本

        記事

          【30秒の豆知識】ウラジヴォストーク

          ロシア、ウラジヴォストーク 1860年、中国・清朝と結ばれた北京条約によって、ロシアが沿海州(シベリア東南部で日本海に臨む地域)を獲得した。 その後、獲得した地にウラジヴォストークは建設された。 ウラジヴォストークは日本海に面した開港都市であり、ロシアの極東経営の拠点となった。 また、ロシアの極東における領土的野心の現れでもあった。 「ウラジヴォストーク」 ロシア語で「東方を征服せよ」を意味する。 ちょうど、ウラジヴォストークの東方に太平洋進出の拠点としてうってつ

          【30秒の豆知識】ウラジヴォストーク

          【30秒の豆知識】東南アジア

          東南アジア(Southeast Asia) 日本にとっても馴染み深い東南アジア地域。 東南アジアという用語の歴史は比較的浅い。 初出は1830年代。 一般となったのは1942年、第二次世界大戦中のことである。 連合軍が日本の支配地域を東南アジアと呼称したことで広く使われるようになった。 その証拠にインドネシアは東南アジアに含まれるが、パプアニューギニアは含まれない。 同じくミャンマーは含まれるが、インドやバングラデシュは含まれない。 このように馴染み深い語も、実

          【30秒の豆知識】東南アジア

          【映画で楽しむ歴史】俺たちに明日はない

          『俺たちに明日はない(原題:BONNIE AND CLYDE)』 ※この記事は結末のネタバレを含みます 1967年に公開された、アーサー・ペン監督のクライム作品。 この作品はアメリカン・ニューシネマの先駆けとして有名だ。 主人公は実在した強盗コンビ、ボニーとクライド。 彼らの恐ろしく、そして自由な生き方を描いている。 * 舞台は1930年代前半のアメリカ。 テキサスの片田舎で暮らしていたボニーの前にならず者のクライドが現れる。 彼女はクライドの危険な香り

          【映画で楽しむ歴史】俺たちに明日はない

          【歴史小話】文字の偉大さ【超短編】

          ムスタファ=ケマル(ケマル=パシャ) トルコ共和国、初代大統領(在任1923〜38年) 〔Mustafa Kemal(1881〜1938年)〕 * 第一次世界大戦前から、既に弱体化していたオスマン帝国は西欧列強から「瀕死の病人」と揶揄されていた。 当然、第一次世界大戦という未曾有の危機の前に為す術もなく、亡国も秒読みであった。 そのような危機の中、立ち上がったのがムスタファ=ケマルである。 彼はオスマン帝国を打倒してトルコ共和国を建設し、諸改革を行ったトルコ革命を

          【歴史小話】文字の偉大さ【超短編】

          【30秒の豆知識】ヤフー

          1726年、ジョナサン・スウィフトにより書かれた『ガリヴァー旅行記(Gulliver's Travels)』 船医ガリヴァーの架空の国々の旅行記を通して、イギリスの現状を鋭く批判・風刺した作品である。 〔『ガリヴァー旅行記』1726年、初版〕 ガリヴァーは、小人の国や巨人の国、空飛ぶ島・ラピュタが存在する島国等を経て、フウイヌム国に到着する。 フウイヌム国では、知性ある馬の種族・フウイヌムが社会を形成していた。 彼らを悩ませていたのが、邪悪で汚らわしく毛深いヤフーと

          【30秒の豆知識】ヤフー

          【30秒の豆知識】東京裁判

          東京裁判(極東国際軍事裁判) 1946年5月〜1948年11月 東京裁判とは、連合国が日本の中心的な戦争指導者を裁くために行った裁判である。 〔東京裁判、公判中の法廷内〕 この裁判では、3つの罪が問われた。 1つ目は、平和に対する罪。2つ目は、人道に対する罪。3つ目は、通例の戦争犯罪である。 この裁判で最も議論を呼んだのは、平和に対する罪。 太平洋戦争が始まった時には、平和に対する罪というのは存在しなかった。 ここで問題となってくるのは、罪を犯したとされる時点で

          【30秒の豆知識】東京裁判

          【30秒の豆知識】愛すべき49ers

          アメリカはカリフォルニア州・サンフランシスコを拠点とする「サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)」というアメフトチームが存在する。 〔金のヘルメットに赤いユニフォームが49ersの選手〕 このチーム名の「49ers」は、1848年カリフォルニアで金鉱が発見されたことにより始まったゴールドラッシュが由来となっている。 金鉱が発見された48年の翌年、49年には金を求めて全世界から約10万人もの人々がカリフォルニア・サンフランシスコに

          【30秒の豆知識】愛すべき49ers

          GO EAST!

          ヘレニズム(Hellenism)とは、ギリシア的文化・思想がオリエント(東方、主として中近東を指す)世界に流入し形成された東西融合文化である。 ヘレニズム形成のきっかけとなったのは、とある偉人の大偉業。 即ち、アレクサンドロス大王の東方遠征である。 ※東方遠征とは ペルシア(イラン)を滅ぼした後、中央アジアからインダス川(インド)西岸までを征服したアレクサンドロス大王の大事業。 〔「イッソスの戦い」ポンペイ出土、床面のモザイク画〕 〔画面左側の馬に跨り、かぶとをつけて

          GO EAST!

          【歴史小話】「シチリアの晩鐘」【超短編】

          現在、我々がイタリアと呼ぶ国家の成立は遅い。 ※参照 【映画で楽しむ歴史】ゴッドファーザー ※参照 【歴史小話】見返りと代償【超短編】 イタリア共和国の前身たるイタリア王国が成立したのが1861年のこと。 それ以前のイタリアは、北部・中部・南部でわかれていた。 北部には有力な都市共和国が存在した。 有名なところで言えば、ヴェネチィア・ジェノヴァ・ミラノ。 中部にはローマ教皇の支配する教皇領が長らく存在した。 時代とともに領土は縮小されたが、今尚ヴァチカン市国

          【歴史小話】「シチリアの晩鐘」【超短編】

          芽を摘む

          中国、明朝第3代皇帝・永楽帝。 〔永楽帝(成祖) 在位:1402〜24年〕 彼は甥の建文帝から帝位を簒奪し(靖難の役)、即位した。 * 明といえば、日本史との関わりも深い。 室町幕府第3代将軍・足利義満の時代には、日本と明との貿易、有名な勘合貿易が始まった。 豊臣秀吉の朝鮮侵略に対して、朝鮮に援助を出したのも明である。 * 甥から帝位を簒奪し、明の皇帝となった永楽帝には一つの悩みがあった。 それは甥であり前の皇帝の建文帝を殺し損ねたことである。 帝位簒奪の

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          【歴史小話】帰納法と演繹法【超短編】

          思考方法の一つに帰納法と演繹法というものがある。 ※帰納法とは 観察や実験を重ねて多くの個別的事実をつかみ、そこから一般的な法則(理論)を導き出そうとする思考方法。 ※演繹法とは ある命題を立てて、それを論理的に発展させ、結論を導き出そうとする思考方法。 * これらは17世紀以降のヨーロッパで生まれ、発展した。 特に、イギリスとフランスで。 イギリスでは帰納法が、フランスでは演繹法が生まれ発展した。 地理的には近い両地域で、異なる思考方法が生まれたのは大変興味深い

          【歴史小話】帰納法と演繹法【超短編】

          【偉人小話】世界を変えた臆病な大学教授【超短編】

          16世紀初め、カトリック教会の贖宥状(免罪符)の販売に端を発した宗教改革。 ※贖宥状(免罪符)とは? 罪のゆるしが得られた印として、カトリック教会が発行する証明書。 とくに16世紀初め、サン=ピエトロ大聖堂の建築費を捻出する為に、ドイツでさかんに販売された。 その立役者こそマルティン=ルターである。 〔Martin Luther(1483〜1546年)〕 * ヴィッテンベルク大学の神学教授であったルターは、カトリック教会の発行する贖宥状(免罪符)に疑問を抱いていた。

          【偉人小話】世界を変えた臆病な大学教授【超短編】