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【30秒の豆知識】ヤフー

1726年、ジョナサン・スウィフトにより書かれた『ガリヴァー旅行記(Gulliver's Travels)』

船医ガリヴァーの架空の国々の旅行記を通して、イギリスの現状を鋭く批判・風刺した作品である。

〔『ガリヴァー旅行記』1726年、初版〕

ガリヴァーは、小人の国や巨人の国、空飛ぶ島・ラピュタが存在する島国等を経て、フウイヌム国に到着する。

フウイヌム国では、知性ある馬の種族・フウイヌムが社会を形成していた。

彼らを悩ませていたのが、邪悪で汚らわしく毛深いヤフーと呼ばれる生物。

ヤフーは人間とは肉体的には異なるが、彼らの中には人間性があった。

同じ種族で絶え間なく争ったり、無益な輝く石を求めていたり、と。

やがてガリヴァーは人間的な行いをするヤフーを見て、自分も同じだと思い込むようになる。

それを否定する為、馬の種族・フウイヌムになりたがった。

しかし、ガリヴァーはフウイヌム国を追放され故国に戻る。

故国でガリヴァーは人間(≒ヤフー)から遠ざかり、厩舎にいることを望んだという。

ちなみに、ガリヴァーが野蛮だと嫌ったヤフーとは、とある検索エンジンの名前となっている。

(終わり)

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