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紡/Tomomi Sugimoto
2022年9月29日 15:50
前回紹介した池上彰氏・竹内政明氏の「書く力」。『はじめに』の中で池上氏はこう述べている。いい文章が書けるようになりたい。そう熱望していた私は、駆け出し記者の時代、文章読本の類を乱読しました。その中には、斎藤美奈子さんの『文章読本さん江』も入っていました。この本は恐ろしい作品です。本文内でもこんな風に言ってのける。『文章読本さん江』は、読んだことを後悔するような怖い本で、歴代のそうそ
2022年9月15日 12:19
私は話すことが得意ではない。書いているほうが、あらゆるものとまっすぐに向き合えているような、何となくそんな気がするのである。けれど私の逆パターンで、普段から人にわかりやすく話せる人すべてが、書くことが苦手というわけではなかろう。書くことも話すことも得意な人は、どんな風にして言葉を扱い、書き伝えているのだろうか?書くこと、話すことの両分野で名をはせる、池上さんの頭の中を覗いてみようか…そ
2022年9月9日 12:02
最近、文章に関する本を読むのが楽しくて、片っ端から読みふけり、仕事そっちのけになってしまうことがある。これが実に面白いもので、大きく分けて2つの読後感を味わえる。「なるほど、すぐに実践してみよう!」と前向きになれるもの。「これは…、してはならぬことをしてしまっていた…」と猛省し、恥ずかしさのあまり思考停止してしまうもの。今回はどちらかと言えば前者である。私にとって「恐ろしい
2022年9月5日 21:50
近ごろ、なぜブックレビューを書くようになったのか?素晴らしい本をたくさんの人に知ってほしい思いに加え、自らの記憶に留めておきたいと思ったから。自らの振り返りとして、自省を込めて読み返したい。本書は、朝日新聞編集委員を経て『週刊金曜日』編集委員を務めた本多勝一氏による〈新版〉日本語の作文技術出版社: 朝日出版新聞発売日: 2015/12/30(第一刷)対象とする文章はあくま