治療家の心得9【柔軟性】
意味が理解できている?
言葉には、優しい言葉と難しい言葉があります。
今回のテーマでもある「柔軟性」という言葉は、一般によく使われますが、優しい言葉か?難しい言葉か?と聞かれたら、間違いなく難しい言葉に属します。
プロと素人はもちろん、プロの間でも、知識レベルにより言葉に含む意味は全く異なります。
素人ならOK、プロならNG
たしかに素人であれば、それで良いのですが、私たち体のプロがそれでは話になりません。
具体的に「何の柔軟性なのか」まで言及する必要があります。
答えを言ってしまうと、「関節」なのか「筋肉」なのかです。
言い換えるなら、「関節の柔軟性がある」「筋肉の柔軟性がある」は全く別物です。
別なのだから、アプローチも全く異なります。
でも、世間で出回っている情報はどうでしょうか?
柔軟したいものにより、手段は違う
「何の?」が明確でない方は、例えば柔軟をストレッチだけに頼ります。
ストレッチが悪いわけではありません。
目的に合っているかどうかが重要なんです。
目的に合っていないことや、双方をストレッチに頼ってしまうと、体の防御機能が働き、一時的な効果しか得ることができません。
そして「これがストレッチの効果だ」と勘違いしてしまうと、ストレッチをしていない人よりも硬い体になるという末路をたどります。
これは人為的に作った体の硬直で、ケガにつながる危険性があります。
本当に効果のあるものなら、続けるのは一時的で、止めてからもそれが持続するはずです。
いかがでしたか?
柔軟性向上のポイントは、ターゲットと手法の理解です。
難しい言葉を読み解き、それらを明確にして正しく安全な方法で柔軟性を手に入れてみてください。
来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた