治療家の心得27【セルフケアの成果を確認】
セルフケアは「伝えて終わり」ではない
患者さんにセルフケアを伝える先生は多いですが、それを「真面目にやっているか?」「次のステップが必要ではないか?」という確認をしている先生はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
一見さんならまだしも、セルフケアは伝えただけでは何の意味もありません。
セルフケアが予想通りの結果を生めば、症状が改善するまでの期間は早まりますし、再発も防げます。
しかし、予想通りの結果にならなかったり、実行されていなければどうでしょう?
症状が改善しなかったり、一時的な改善ですぐに再発してしまいます。
いずれにしろ、体に変化を与えるために行うものなので、どのような変化があるかは体を診ればすぐに分かるはずです。
後日、必ず確認することが必要です。
何を確認するの?
以前に同じ話を同業者にしたところ「何を確認するの?」と聞かれたことがあります。
確認は、セルフケアによる体の変化です。
つまり、先生は何かの目的があって「そのセルフケア」をするように伝えたはずです。
例えば、「A部がB状態になると、早期改善・再発予防できるはず」という仮説の中で提案したセルフケアなら、確認は「A部がB状態になっているか?」です。
確認方法は、提案するにあたっておこなった検査でよいと思います。
いかがでしたか?
正しいセルフケアは早期改善・再発防止につながりますが、それを患者さんが実行しなければ、何の意味もありません。
口では「ちゃんとやった」と言う割に、体に思うような変化がなければ、虚偽の申告か、伝えた方法が間違っている可能性が高くなります。
来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた
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