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治療家の心得39【自分の間違いに気づく方法】


正しいと思っていたことを、疑うのは難しい

先週⇩「誤りに気づいたら…」という記事を書きましたが、「そもそも気づき方が分からない」という方のために、一例をシェアします。

私自身も例外ではなく、一度は熟考して出した答えに対して、それを「誤りだった」と気づき・認めることが容易でないことはあります。

ただ、それは自分が成長していない時の話。

成長していれば、思考は常にアップデートしていくので、「誤りだった」と気づき・認めることは、逆に簡単なことにならなければおかしいのも事実です。

誤りに気づく方法

方法はいくつかあると思いますが、私の場合は、毎日「一人セッション」をしています。

・その日の患者さん
・来店予定の患者さん
・仮想の患者さん

対象はどんな方でも良いと思います。

眼の前に患者さんが座っていることを想像し、セッションをはじめます。

患者役も先生役も、自分です。
患者役は先生役に対し、分かるまで訪ねてください。

<例:デスクワーカーで腰痛の患者さんの場合>
患者:家でできることはないですか?
先生:しっかり腰をストレッチしといてください
患者:なぜですか?
先生:腰の筋肉の動きが悪いから腰痛になっています
患者:でも、座っていると腰は伸びている状態ですよね。伸びて悪くなったのに、家でも伸ばしたら悪化しないんですか?
先生:・・・
患者:先生の話だと、イスに座っているだけでも、ストレッチの代わりになるのでは?と感じますが違いを教えて下さい。

といった感じです。

先生役が、どこまで患者役を納得させることができるのか?
がポイントです。

逆に、患者役を納得させることができなければ、先生自身の思考に誤りがあります

大切なのは、「説得ではなく、納得」であることです。

過ちの沼にハマる方は、思考に行き詰まった時に、難しい言葉や専門用語などを使って畳み掛けたり、誤魔化しにかかる傾向があります。

そうならないよう注意してください。


いかがでしたか?

今日は、「間違いに気づくための練習法」についてシェアしました。

来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた


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