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治療家の心得49【無料情報がすべての訳がない】

今回の情報は、プロはもちろん健康志向の人には、かなり有益な情報だと思います。よかったら最後まで読んでみてください。


無料情報の限界

健康への関心が高まってか、最近ではTVやYouTube、インターネットで治療の知識や技術が数多く紹介されています。

その甲斐あって、私たちよりも専門的な知識を備えた患者さんが増えていますが、中には少しあやしいものが含まれているのも事実です。

<例:ダイエットの場合>
ダイエットは痩せることを目的に行うものです。
つまり、太った原因にフォーカスすれば結果が出ます。
太る原因はさまざまですが、代表的なのは運動不足・カロリー過多です。
運動不足で太ったのに、食事療法を選ぶと100%リバウンドします。
もちろん、その逆も同じです。

しかし、ダイエットでより重要なのは、
・自分がどこまで痩せられる体質かを理解すること
・自分は何で太ったのかを客観的に把握すること
・原因をできるだけ多く想定すること
など方法論以外なんです。

メディアでは、視聴者や読者が「面倒くさい」と感じることを説明すると視聴率や再生回数に響くことから、端折はしょってしまっている部分が多々あります

「これから紹介するダイエット方は、こんな人に向いていて、こんな人には不向きです。その判断の仕方は・・・」なんて言われたら見る気なくすでしょ。

そもそも情報公開側も、誰かの無料情報を元にしていて、本質を知らないままという可能性もあります。(いわゆる又聞き)

ダイエットに関する情報は、まさにその典型です。

症状関連は、説明不足のオンパレード

「肩こり・腰痛の治し方」を、メディアでよく見かけますが、みなさんは疑問に思ったことはありますか?

これらで紹介されたストレッチやマッサージ、運動療法をすることで、「自分の体はどうなるの?」と・・・

「何言ってるの?筋肉をほぐせるじゃん」

と思った方は、慢性症状を治せない先生か、慢性化で悩んでいる方だと思います。(キツク聞こえたらすいません)

ダイエットの話の最後にも触れましたが、大切なのは「自分の体はほぐす必要があるのか?」「なぜほぐす必要がある体になったのか?」です。

筋肉はゴムのように、縮まると固くなりますが、引っ張っても固くなります。

縮んでいるのなら、ほぐすのは正解です。
でも、伸ばされて固いのなら、ほぐしたら余計に伸びるので不正解です。

あなたの固くなった筋肉はどちらですか?

ちなみに、デスクワーカー、家事・育児がメインの生活の方は、伸びて固くなっています。

つまり・・・

もう分かりますよね。

だから慢性化するし、治療してもその場だけで、何度も再発するんです。

なぜ無料情報ですべてを知れないの?

先ほどもそうですが、無料情報で知ることのできる範囲は、一般的に気づきのヒントまでだと私は思っています。

私たちプロは、今の知識や技術を生業なりわいにしています。

当然これらは、無料で手に入れたわけではないし、一瞬で身につけたものでもありません。

それだけに、無料情報と有料情報には大きな差があることを知っています。

「なぜ無料情報ですべてを知れないの?」という疑問を持つ方もいるかも知れませんがご理解いただいたうえで、無料で手に入るものは必ず疑うクセをつけてください

大切なのは、「なぜ?」です。


今回は「無料情報の落とし穴」について、そのヒントをご紹介しました。

来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた

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