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「キャリアに行き詰まりを感じる…」というあの現象に「キャリアプラトー」という名前がついているらしい

皆さん、こんにちは。
鹿児島でフリーランスのキャリアコンサルタントをやっている和山です。

皆さんは、ご自身のキャリアについて

「何年働いても毎日同じことの繰り返し」
「あの人(会社・部署)はいいなぁ…」
「自分はこれからもずっとこんな感じなんだろうなぁ…」 等々

所謂「行き詰まり」のような感覚を感じたことはありませんか?
実はこの現象に、「キャリアプラトー」という名前があり、いろいろ研究もされて来たそうです。

今回はこのキャリアプラトーについて、簡単な解説とキャリアプラトーに陥る大きな原因と対策を紹介します。


キャリアプラトーについて

「プラトー」とは「高原」や「台地」という意味で、広い平地に取り残され、これからどうしたらいいのか途方に暮れている・改善していく気配が感じられないといった、所謂「停滞している・行き詰っている」状態、特にこの状態が長期化している状態を指します。

キャリアの成長が停滞すると、現状に対しての満足度が低下したり、不安を強めるといった問題も発生します。

そして、このキャリアプラトーに陥る原因は記事によって2~4つ程度に分けられて紹介されていますが、今回は私が一番しっくりきた法政大学の田中研之輔教授の分類で紹介します。

ちなみに参考にした書籍はこちらです。

原因①:業務の作業化・マンネリ化

仕事を始めて覚えていこうとする時期は、自分の成長を感じてキャリアに迷うことも少なくなります。しかしながら、ある程度仕事に慣れてくると、仕事が次第に作業のように感じるようになり、マンネリ化となり「このままでいいのだろうか?」、「同じことの繰り返し」と感じます。

こうなった時の対策としては決まったことだけをやるだけでなく、「同じ仕事でもどれだけ効率的に行うか?」、「同じ時間でいかに成果を最大化するか?」等、会社に決められたことだけでなく、自分なりに目標を持って取り組むことです。

原因②:他職種・他組織の羨望化

他の会社や部署の人(特に活躍・成功している人)と自分を比較し、「なんで自分は…」という所謂「隣の芝は青く見えている」状態です。
現在のキャリアに対する満足度や意欲を低下させてしまいます。

この時の対策は、この状態に陥る方は「自分のキャリアを何とかしたい」というエネルギー自体は持っていることが多いので、そのエネルギーを社会人インターンシップへの参加、副業、オンライン学習をやってみる等、何らかの形で昇華することです。

原因③:昇進・昇格の硬直化

組織に勤めている人の中には「出世したい」や「希望するポジション・職種に就く」といった希望を持っている方もいらっしゃると思います。
ただ、その中でもすべての希望が叶うわけではありません。
希望のルートから外れたり、逆に希望していないポストに就くという方もいらっしゃると思います。
その結果として「なんで自分は…」という不満などの感情を抱くこともあります。

この時の対策として、ここに陥る方は「組織や他人に自分のキャリアを預けている状態」のことが多く、まずはキャリアへの価値観の考え直し・捉え直しが必要になります。

まとめ

ここまで原因と簡単な対策を紹介してきましたがいかがでしたか?意外と「自分も当てはまっているかも」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、キャリアプラトーの問題は個人の問題というよりも「企業や組織内で働くこと」がキャリアの中心に考えられている社会や不景気・大きな社会変化等が起きている社会では起こりやすい現象であると言われており、社会構造上の問題であるとも言われています。

その為、仮にキャリアプラトーに陥っているとしても決して、「自分はダメな人だ」等と、自分を責める必要はありません。
特にコロナによって働き方や仕事のあり方が大きく変化している昨今では、誰にでも起こりやすい現象であると言えます。

そして今回、各原因についての対策も紹介しましたが、いずれの対策においても根底にあるのは難しい治療法などではなく、自分自身の価値観の変化や少しの行動です。
少しでも不安を感じた方は「自分のキャリアは自分で作る」ということを少しだけ、考えてみましょう。

※念のためですが、「自分のキャリアは自分で作る=転職を促す」ではありませんので、誤解のないように…。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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