#15 感じる男
●登場人物
わたし・・・アラサー業界人。Juice=Juiceの「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」という曲が激刺さりしてる女。
Mくん・・・元劇団員/ITエンジニア
ティンダー・・・ヤリモクが9割を占める使い方によっては下品なアプリ。
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いつもは記憶を遡って書いている備忘録だが、今回はわたしの記憶保持のためにホヤホヤの体験談だ。
兄弟なのかと思うくらい成●凌そっくりのMくん。
まつ毛が長く、ぱっちり二重がわたしの好みそのままだった。
同い年のMくんとは話が盛り上がり、お互いホラー映画好きだとわかったため
わたしの家で朝までホラー映画を見続ける会を行うことにした。
最初は何事もなくホラー映画を楽しんでいたのだが、Mくんはいきなりドレッサーの下あたりに手を振り、「あの子なに?」と聞いてきた。
もちろんそこには何もいない。
Mくん曰く小さい男の子がうずくまっているらしい。
「子供いたことある?」「何か心当たりないの?」と質問攻めのMくん。
わたしに心当たりはマジでない。
わたしは、守護霊の可能性はないのか聞いてみると、
「いや、殺意のある顔でこっちを見てたからそれはないと思うな。。。」と、1番知りたくない事実を突きつけられた。
すると突然、Mくんは「覚えておいた方がいいよ」とお経を唱え始めた。
めちゃ怖い。
唱え終わったあとは、怖がるわたしを物ともせず、自身の怖い体験を話だすMくん。
帰り際には「僕、余命半年なんだよね」と言って去っていった。
「僕が出るときに連れて行ってあげる」と言っていた家にいる男の子は、本当に連れて行ってくれたのだろうか。。。
わたしは未だ恐怖に苛まれながら過ごしている。
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