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ケニアの日常

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ケニアでの日常を綴ります。掲載している人物画像は全て当人の許可を得ています。
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記事一覧

鬼の気持ち

鬼の気持ち

自分の顔を見ただけ、目線を合わせただけで相手の顔が見る見るうちに恐怖に打ち震えるえ、この世の終わりかの様に泣き叫び出す。

その様な経験をしたことはあるだろうか。
何のコミニュケーションもない、言葉をお互い発する前に相手は、明らかに自分の存在を恐怖と感じている。

ケニアに住んでいると往々にしてその様な
経験する。
決まって、恐怖を感じている相手は生後半年くらいから3歳くらいまでの地方に住むケニア

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世界最大のスラム街「キベラ」の話 ②現地を歩いて

世界最大のスラム街「キベラ」の話 ②現地を歩いて

一部でリアル北斗の拳ともささやかれる
ケニアの首都ナイロビのスラム「キベラ」に関して、
『旅がなければ死んでいた(坂田ミギー著)』
を紹介してその様子をお伝えした。

厳格な安全基準により、私を含む協力隊員は
キベラに立ち入ることが出来ない。

よって、実際に現地を歩いて
その空気を肌で感じた知人の話を紹介する。
以下は、その知人の言葉だ。

キベラは犯罪が横行し、劣悪な衛生環境故に
日本人は立ち

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リアル・フィストバンプ ケニア隊員ドミトリーの話

リアル・フィストバンプ ケニア隊員ドミトリーの話

ケニアの協力隊員は、任地に派遣されるまで主都ナイロビで集団生活をします。
男性、女性用ドミトリー(以下ドミ)が横並びであり、そこで1カ月暮らします。
食事当番制で夕食を作り合ったりと、シェアハウス的なノリで生活しています。

ナイロビは大変危険な場所のため、原則徒歩での移動はできません。
唯一徒歩が許されるのは、ドミから徒歩数分のショッピングセンターまでの間です。
それ以外の安全な場所への移動はド

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ケニアの西成 任地ソリの話

ケニアの西成 任地ソリの話

今回は、私の任地ソリを紹介する。

・ソリの紹介ソリはケニア南西部、ヴィクトリア湖のほとりにあるルオ人が住む街だ。

人口は約1万人で、農業と漁業を主力産業としている。
協力隊員は私と先輩隊員でセカンダリースクール(中学高校レベル)に勤めるH先輩が住んでいる。

ヴィクトリア湖沿いの街は、ケニア国内でもHIVの感染率が高いことで有名だ。ケニア全体での感染率が8%前後なのに対して、このエリアでは20

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世界最大のスラム街「キベラ」の話①『旅がなければ死んでいた』坂田ミギー著

世界最大のスラム街「キベラ」の話①『旅がなければ死んでいた』坂田ミギー著

キベラスラムとは私はケニアの湊町(ヴィクトリア湖畔)に住むが、その首都ナイロビの一画に、トタン屋根と土壁でできた住宅が一面に広がる地域がある。殺人、強盗、レイプ、虐待が横行、多くのHIV患者が住み、ギャングの巣窟とまことしやかに語られている「キベラ」地区だ。

皇居とその外苑を含めた面積とほぼ同じ2.3平方kmのエリアに住む住人の数は、100万人とも200万人とも言われるが正確にはわかっていない。

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日本人よ!これがマラソン大国ケニア最大のマラソン大会だ!【申込編】

日本人よ!これがマラソン大国ケニア最大のマラソン大会だ!【申込編】

私が住むケニアが世界一のマラソン大国であることは、誰もが認める所であろう。先日も、ケニア出身の金メダリストランナー、エリウド・キプチョゲが、世界陸連非公式ながらフルマラソンを2時間を切るタイムで完走したことは記憶に新しい。
その様なマラソンのメッカであるケニアに住んでいてマラソン大会に出場しないというのは、イタリアに住んでいてピザを食べない、あるいはモンゴルにいてモンゴル相撲大会に出場しない、くら

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ナイロビメタルフェスティバル2019レポート【Day.1】

ナイロビメタルフェスティバル2019レポート【Day.1】

私が住むケニアを中心とするアフリカ大陸でも、密かにメタルムーブメントが起きようとしている。そのムーブメントの波は日本まで届き、あの人気番組『タモリ倶楽部』において特集が組まれた程だ。

【タモリ倶楽部】アフリカン・デスメタルのコレを聞けBEST10 https://matome.naver.jp/odai/2146137628081722801

この番組で取り上げられたバンドも出演するという「ナ

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追悼 緒方貞子さん

追悼 緒方貞子さん

青年海外協力隊は派遣前に訓練を受ける。
その訓練所で、オガサダさんをはじめ偉人3名に関する勉強会(自主講座)を実施した。
今思い返してみても内容的に、大学院のクラスの丸パクリ、人前で話すレベルに達していなかったと思う。
しかし、あのタイミングで背伸びしてアウトプットできたことは良かったと改めて思う。
自分の中で、振り返りができたし、少しでも隊員の皆さんも情報を共有できたことは意味があったと。
緒方

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ケニアの携帯電話の話

ケニアの携帯電話の話

■ケニアの携帯電話事情
有名なM-PESAという携帯電話を使った決済システムが発達していることからもわかるとおり、携帯の普及率は高く、国民1人あたり携帯電話1口座以上を持つ計算となります。ただし、これはSIMカードの発行数での計算であり、ケニアの携帯端末はデュアルSIM(1つの端末に複数のSIMカードを挿入できる)がほとんどですので、人工の半数以上を締める子供(18歳以下)は携帯を持っていないこと

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東アフリカ最凶都市ナイロビで盗難にあいかけた話

東アフリカ最凶都市ナイロビで盗難にあいかけた話

先日、ナイロビに上がった際に任地では行けない飲食店にいくつか訪問しました。しかし、ナイロビは南アフリカのヨハネスブルクと並んでアフリカ大陸では、犯罪率の高い街、石を投げれば物乞いか強盗か悪徳警官に当たる、と言われており夜間はおろか日中も屋外を歩くことは危険とされます。私の所属するJICAでも、「徒歩移動禁止」「10時以降の外出禁止」「カジノ・ナイトバー等への立入禁止」と厳格に安全管理上の制限がある

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