日本人よ!これがマラソン大国ケニア最大のマラソン大会だ!【申込編】
私が住むケニアが世界一のマラソン大国であることは、誰もが認める所であろう。先日も、ケニア出身の金メダリストランナー、エリウド・キプチョゲが、世界陸連非公式ながらフルマラソンを2時間を切るタイムで完走したことは記憶に新しい。
その様なマラソンのメッカであるケニアに住んでいてマラソン大会に出場しないというのは、イタリアに住んでいてピザを食べない、あるいはモンゴルにいてモンゴル相撲大会に出場しない、くらいの絶好の機会を損失していることになると考え、首都で開かれるケニア国内最大のマラソン大会「ナイロビ・マラソン2019」に参加した。
その模様をお伝えする。
登録申し込み
出場の申請は、インターネットの専用サイトで行う。さっそく私も、サイトを検索し登録した。
いくつか距離別のコースがあったが、迷わずフルマラソンを選択した。個人情報や希望のTシャルサイズを入力し、M-PESAというケニアで絶大なシェアを誇る電子マネーで支払いを済ました。参加費2,000ケニアシリング(≒2,000円)は、日本の大会が大抵10,000円を超えるのを考えると格安だ。申込み日が遅いと500KES参加費が上がるが、大会ぎりぎりまで申込み可能であることを考えると、参加者を抽選で選ぶ日本と比べて参加者数が圧倒的に少ないことがわかる。
大会記録
公式サイトで申込み時に、前回大会のおおよその記録も見たいと思いサイト内を探した。
「Result(結果)」と書かれたページに上位10名の記録が残っていた、さすがマラソン大国ケニアだけあって、どれも日本記録に匹敵する記録であった。「Search(検索)」と書かれたページがあり、そこで参加者の記録が検索できるようであった。試しに、昨年大会に出場したと聴く先輩隊員の名前を入力してみた。瞬時にして、5時間30数分という記録が出てきた。
(現在は、今年の記録が検索できるようになっている)
さすが、個人情報に寛容な国ケニア。一度、マラソン大会に出ると、どれだけで走り切ったか、一生その記録が公衆の眼に晒されるということである。これは、中途半端なタイムで走れないなとラップトップの前でふんどしを絞めなおした。
コース
我々、青年海外協力隊員をはじめJICA関係者は、安全管理上、普段はナイロビの街中を徒歩で移動することはできない。年に一度、公式に大手を振ってナイロビの街中を歩ける(走れる)のがこのナイロビ・マラソンの時だけである。ナイロビの街を自分の足で移動できる、というのも本大会に参加した理由の一つであった。
その様な思いもあり、そのコースはどうなっているのかと、公式サイトで探してみた。
スタート後、街中を周回し折返し20㎞を過ぎてからは、片道5㎞を2往復するというかなかな頓痴気なコースであった。ランナーの方であれば、お分かり頂けると思うが普段は見ない景色を楽しむというのも、マラソン大会の楽しみの一つである。ましてや、普段歩けない場所を走ることを目的としていた私にとってこれは悲しい知らせであった。しかし、テロルが頻発する昨今のナイロビの安全事情を考えると、いたし方のないものかと自分に言い聞かせた。
その後、集合場所はどこなのか?とサイト内を探した。
さっき、見たコースと比べて何か違和感があった。
良く見ると、スタート地点が全く異なっていた。
「ニュースタートライン」と血糊の様な真っ赤な背景で協調されているが、どっちが本当のスタートラインなんだ!!?
参加前から、一抹の不安を抱えていた。
以下次号
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