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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2018年9月の記事一覧

男と食 12 | 井上敏樹

男と食 12 | 井上敏樹

平成仮面ライダーシリーズなどでおなじみ、脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』。友人たちと京都を訪れた敏樹先生。夏の京都の名物である鱧(ハモ)料理にまつわる薀蓄から、20代の頃、初めての京都旅行で、尿道結石を患いながら芸者遊びをした思い出が蘇ります。

「平成仮面ライダー」シリーズなどで知られる脚本家・井上敏樹先生による、初のエッセイ集『男と遊び』、好評発売中です! PLANETS公式オンラ

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【インタビュー】枝優花 日本映画は生き延びうるか――『少女邂逅』とポスト平成の映像クリエイション(前編)

【インタビュー】枝優花 日本映画は生き延びうるか――『少女邂逅』とポスト平成の映像クリエイション(前編)

今朝のメルマガは、映画監督・枝優花さんのインタビューです。24歳にして新進の映像作家として注目を集める枝さん。2017年公開の映画『少女邂逅』は若い世代の支持を集め、香港映画祭への異例の出品を果たしました。インタビューの前編では、枝さんが映画監督としてデビューするまでの経緯や、『少女邂逅』の撮影時の苦労について、お話を伺いました。(構成:米澤直史)

▼作品紹介『少女邂逅』

監督・脚本・編集:枝

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世界中で始まった“可処分精神”の奪い合い | 前田裕二

世界中で始まった“可処分精神”の奪い合い | 前田裕二

SHOWROOMを率いる前田裕二さんの連載「仮想ライブ文化創造試論 ―“n”中心の体験設計―」。第2回では、エンターテインメントビジネスが〈モノ〉や〈コト〉の消費から、〈ヒト〉が中心となる可処分精神の争奪戦へと至るまでの変遷を追いかけながら、大陸系ライブサービスと従来型のテレビの中間に位置するSHOWROOM独自のメディア戦略について語り合います。(構成:長谷川リョー)

前田裕二『仮想ライブ文化

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学習説はどこまで説明ができたのか | 井上明人

学習説はどこまで説明ができたのか | 井上明人

ゲーム研究者の井上明人さんが、〈遊び〉の原理の追求から〈ゲーム〉という概念の本質を問う「中心をもたない、現象としてのゲームについて」。ゲームの定義として最有力である「学習説」は、「ゲームという現象」を完全に説明するには至りません。中世の天動説的ともいえる学習説の合理性・説明性の高さを前提に、複数の動的システムの相互関係に基づいた、地動説的な仮説の構築を試みます。

井上明人『中心をもたない、現象と

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【新連載】碇本学「ユートピアの終焉ーーあだち充と戦後日本の青春」 第1回『あだち充の〈終わってしまう青春〉』

【新連載】碇本学「ユートピアの終焉ーーあだち充と戦後日本の青春」 第1回『あだち充の〈終わってしまう青春〉』

ライター・碇本学さんの新連載「ユートピアの終焉ーーあだち充と戦後日本の青春」が始まります。『タッチ』『H2』などのヒット作で知られる漫画家・あだち充。その50年にも及ぶキャリアは、戦後のアメリカの抑圧のもとで、日本の少年漫画が〈成熟〉を描こうとした試みでもありました。第1回では、戦後民主主義の落とし子としての3人の漫画家、手塚治虫・高橋留美子・あだち充について取り上げます。

なぜ今、「あだち充」

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お申込み締切は本日9月14日(金)まで! 『PLANETS vol.10』先行予約を受付中です

お申込み締切は本日9月14日(金)まで! 『PLANETS vol.10』先行予約を受付中です

本日9月14日(金)23:59までのお申込み限定で、宇野常寛 責任編集の雑誌『PLANETS vol.10』先行予約を受け付けています。まだの方はぜひご予約ください!

先行予約でお申込みいただくと、

(1)一般発売よりも早く、書籍を出荷します!
書店・Amazonでの発売は10月初旬予定ですが、こちらの期間中にご予約いただくと、9月25日(火)〜27日(木)頃に出荷を致します。(通常、出荷から

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宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第五回 吉本隆明とハイ・イメージのゆくえ(4)【金曜日配信】

宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第五回 吉本隆明とハイ・イメージのゆくえ(4)【金曜日配信】

本誌編集長・宇野常寛による連載『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』。戦後中流的な核家族による〈対幻想〉は共同幻想に飲み込まれ、糸井重里的な「モノへの回帰」による〈自己幻想〉の更新も無効化される、「自立」の思想はいかにして可能か。吉本隆明が重視しなかった〈兄弟/姉妹的な対幻想〉にその端緒を探ります。(初出:『小説トリッパー』 2018 夏号 2018年 6/25 号 )

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金融 銀行はなぜ平日に休めるようになったのか 〜地銀を改革に追い込む怒涛の規制緩和〜 | 橘宏樹

金融 銀行はなぜ平日に休めるようになったのか 〜地銀を改革に追い込む怒涛の規制緩和〜 | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。電子マネーやFintechの普及、仮想通貨の登場によって変革期を迎えている金融業界ですが、金融庁が検査監督の基準を大転換したことで、特に地方の金融機関は、地域経済において新しい役割を担わされることになりそうです。

橘宏樹『GQーーGovernment Curation』
第6回 金融

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ありふれた倉庫を「自分の城」につくりかえる | 岸本千佳

ありふれた倉庫を「自分の城」につくりかえる | 岸本千佳

不動産プランナーの岸本千佳さんによる連載『都市を再編集する』。今回は、岸本さんが自身の事務所のために行ったリノベーションです。人づてに舞い込んできた、微妙な立地の業務用倉庫の案件。決してポジティブではない諸条件をプラスに転換すべく、岸本さんの「再編集」が始まります。

岸本千佳『都市を再編集する』
第5回 ありふれた倉庫を「自分の城」につくりかえる
何の変哲もない倉庫に潜む新しい価値前回までは、建

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中東とゲームの関係、中東に本当に廃課金ユーザーは多いのか? | 鷹鳥屋明

中東とゲームの関係、中東に本当に廃課金ユーザーは多いのか? | 鷹鳥屋明

鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』。中東でもゲームは大人気の娯楽。スマホのアプリゲームに多くの人がお金と時間を投じているほか、90年代の日本の名作RPGを強く意識した国産ゲームも開発されているようです。知られざる中東のゲームカルチャーについてレポートします。

鷹鳥屋明「中東で一番有名な日本人」
第13回 中東とゲームの関係、中東に本当に廃課金ユーザーは多いのか?
今年の日本の夏も大変暑

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レゴが世界の見え方をビルドする――レゴ認定プロビルダー・三井淳平インタビュー (PLANETSアーカイブス)

レゴが世界の見え方をビルドする――レゴ認定プロビルダー・三井淳平インタビュー (PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、レゴ認定プロビルダー・三井淳平氏のインタビューです。世界で13人目、日本人初のレゴ認定プロビルダーである三井さん。レゴの世界に魅せられたきっかけや、レゴビルディングにおける微分派・積分派という流派の違い、日本画とレゴの意外な関係性などについて、お話を伺いました。(司会・構成:池田明季哉)
※この記事は2014年11月14日に配信した記事の再配信です。

微分と

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宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第五回 吉本隆明とハイ・イメージのゆくえ(3)【金曜日配信】

宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第五回 吉本隆明とハイ・イメージのゆくえ(3)【金曜日配信】

本誌編集長・宇野常寛による連載『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』。情報社会化の進行にともなう人々の共同幻想への依存、その処方箋のひとつに糸井重里の「ほぼ日」があります。「モノからコトへ」の時代に、あえてモノに回帰することで自立を促す。糸井が提案する洗練されたスタイルの意味と射程について考えます。
(初出:『小説トリッパー』 2018 夏号 2018年 6/25 号 )

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森田真功「関与するものの論理 村上龍と20-21世紀」 第2回『オールド・テロリスト』と『希望の国のエクソダス』をめぐって(1)

森田真功「関与するものの論理 村上龍と20-21世紀」 第2回『オールド・テロリスト』と『希望の国のエクソダス』をめぐって(1)

批評家の森田真功さんが、小説家・村上龍の作品を読み解く『関与するものの論理 村上龍と20-21世紀』。2015年刊行の長編小説『オールド・テロリスト』の舞台は、『希望の国のエクソダス』(2002)の19年後の日本です。00年代と10年代、少年と老人、建国とテロリズム――対象的な主題を扱うこの2作品に共通しているのは、週刊誌・ワイドショー的な想像力が成立させている共同体への、強烈な否定でした。

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『ティール組織』解説者・嘉村賢州が探求する新しい組織形態 | 長谷川リョー

『ティール組織』解説者・嘉村賢州が探求する新しい組織形態 | 長谷川リョー

編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。今回は、東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授、幸せな組織改革を行うファシリテーター集団「場とつながりラボ home's vi」代表の嘉村賢州さんにお話を伺います。嘉村さんは、今年1月に発売され話題となった書籍『ティール組織』の解説者も務められました。10

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