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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2016年9月の記事一覧

男とペット3 | 井上敏樹

男とペット3 | 井上敏樹

今朝のメルマガは平成仮面ライダーシリーズの脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』第21回です。今回は「男とペット 3」です。犬のトナとヒヨコのピヨを飼っていた井上家ですが、ピヨは成長してニワトリとなり、トナと反目し合うようになります。やがて起きる大事件。そして、井上家にやってきた二匹目の犬とは……。

「平成仮面ライダー」シリーズなどで知られる脚本家・井上敏樹先生による、初のエッセイ集『男と

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「差別」から生まれた自由空間としての戦前プロ野球――『洲崎球場のポール際』著者・森田創インタビュー(前編)

「差別」から生まれた自由空間としての戦前プロ野球――『洲崎球場のポール際』著者・森田創インタビュー(前編)

今朝のメルマガは、草創期のプロ野球を描いたノンフィクション『洲崎球場のポール際』著者・森田創さんのインタビューです。戦前に始まったプロ野球の名勝負の舞台となったのが、現在の東京都江東区にあった「洲崎球場」でした。なぜ東京の東側でプロ野球文化が芽吹いたのか? 東京の都市構造やメディア環境の変貌が、大衆文化に何をもたらしたのかを語ってもらいました。

▼プロフィール
森田創(もりた・そう)
1974年

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東京っぽいインターネットサービスは「遊び半分」がキーワード/古川健介『TOKYO INTERNET』

東京っぽいインターネットサービスは「遊び半分」がキーワード/古川健介『TOKYO INTERNET』

今回のnoteは古川健介さんの新連載「TOKYO INTERNET」の第1回をお届けします。

ニューヨーク、ロンドン、シリコンバレー、そして東京。都市の物語とそこから生まれるインターネットサービスには深いつながりがあったーー。この連載ではときにガラパゴスと呼ばれる日本のインターネット進化史を〈東京〉という都市の文化から読み解いていきます。

▼プロフィール
古川健介(ふるかわ・けんすけ)
198

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地理と文化と野球の関係(「文化系のための野球入門――ギークカルチャーとしての平成野球史」vol.4)

地理と文化と野球の関係(「文化系のための野球入門――ギークカルチャーとしての平成野球史」vol.4)

今朝のメルマガは「文化系のための野球入門」をお届けします。今回は「野球人気の地域差」に着目し、日本社会に暮らす人々が、野球というスポーツ/エンターテインメントに接する際の温度差について考えます。

▼執筆者プロフィール
中野慧(なかの・けい)
1986年生、PLANETS編集部。文化、政治からスポーツまで色々な書籍・記事を担当しています。過去の構成担当書籍に『静かなる革命へのブループリント』(宇野

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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」9月19日放送書き起こし!

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」9月19日放送書き起こし!

▲先週の放送はこちらからご覧いただけます!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。そして松岡茉優さん、今夜も生放送お疲れ様でした。昨日の『真田丸』も観ましたよ。石田三成も大谷刑部もお亡くなりになって、僕は春ちゃんの未来がすごく心配です。初恋の人もお父さんも関ヶ原で家康に殺されちゃったじゃないですか。でも、本当に僕だけは、春ちゃんこと松

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『火花』――“解像度”を上げて現実に対抗するフィクション――メガヒット小説映像化にNetflixが選ばれた理由(成馬零一×宇野常寛)

『火花』――“解像度”を上げて現実に対抗するフィクション――メガヒット小説映像化にNetflixが選ばれた理由(成馬零一×宇野常寛)

今朝のメルマガは、『火花』をめぐる成馬零一さんと宇野常寛の対談をお届けします。地上波ではなくNetflixで映像化されたピース・又吉直樹による小説『火花』。脂の乗った映画監督たちを起用して作られたこのドラマが、Netflixオリジナル作品だからできたこと、そして、現在のテレビが置かれている状況について語りました。(初出:「サイゾー」2016年9月号(サイゾー))

(出典)

▼作品紹介
『火花』

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複数の世代感覚を媒介することに成功した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(5))【毎月第4木曜配信】

複数の世代感覚を媒介することに成功した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(5))【毎月第4木曜配信】

今朝のメルマガは『石岡良治の現代アニメ史講義』をお届けします。今回は富山のアニメ制作スタジオP.A.WORKSの諸作品に注目しつつ、2011年を代表するヒット作となった『あの花』へと至る「深夜アニメ的表現」の系譜を考えます。

▼プロフィール
石岡良治(いしおか・よしはる)
1972年東京生まれ。批評家・表象文化論(芸術理論・視覚文化)・ポピュラー文化研究。東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論

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どこまでが「ゲーム」なのか? | 井上明人

どこまでが「ゲーム」なのか? | 井上明人

今朝のメルマガは井上明人さんの『中心をもたない、現象としてのゲームについて』の第9回です。空手家・大山倍達の「強さ」の追求が、期せずして直面したゲーム的世界観。「ゲーム」と「それ以外」を区分する境界線は、どこに引かれるべきなのか。「現象としてのゲーム」の具体的な議論のために、ゲームを定義する5つの評価基準を提示します。

井上明人『中心をもたない、現象としてのゲームについて』第9回
■ 2−5 ど

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【インタビュー】
秋草俊一郎「〈文学〉は情報化を欲望する――
デジタル・ヒューマニティーズの可能性」

【インタビュー】 秋草俊一郎「〈文学〉は情報化を欲望する―― デジタル・ヒューマニティーズの可能性」

今朝のメルマガは、フランコ・モレッティ『遠読 〈世界文学システム〉への挑戦』を翻訳した、秋草俊一郎さんのインタビューです。過去の膨大な文学作品をビックデータとして解析するという、新しい比較文学の手法「デジタル・ヒューマニティーズ」の代表的な論者であるフランコ・モレッティと、彼が提示した「遠読(Distant Reading)」という方法論は、文芸批評に何をもたらすのか。比較文学の研究者であり翻訳家

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プロデューサーの役割は〈こども電話相談室のおじさん〉である
――90年代V系全盛期を支えた裏方たち
(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第6回)
【不定期連載】

プロデューサーの役割は〈こども電話相談室のおじさん〉である ――90年代V系全盛期を支えた裏方たち (市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第6回) 【不定期連載】

今朝のメルマガは、市川哲史さんと藤谷千明さんによる対談連載『すべての道はV系に通ず』をお届けします。今回は、90年代V系全盛期に成田忍、佐久間正英、岡野ハジメといった名プロデューサーが果たした役割を考えます。

【お知らせ】市川哲史さんの〈V系〉論、最新刊が発売中です!
(藤谷千明さんとの録り下ろし対談も収録!)

『逆襲の<ヴィジュアル系>―ヤンキーからオタクに受け継がれたもの―』(垣内出版)

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『小さな園の大きな奇跡』『マダム・イン・ニューヨーク』 ☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

『小さな園の大きな奇跡』『マダム・イン・ニューヨーク』 ☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

今朝のメルマガは、加藤るみさんの連載『加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage』第4回をお届けします。今回取り上げるのは女性が活躍する2本。るみさんが涙、涙の感動作と語る香港映画『小さな園の大きな奇跡』と、NYを舞台にしたインド映画『マダム・イン・ニューヨーク』です。

加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage
第4回『小さな園の大きな奇跡』『マダム・イン・ニューヨーク

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橘宏樹『現役官僚の滞英日記』最終回「イギリスから何を学ぶか」【毎月第2水曜配信】

橘宏樹『現役官僚の滞英日記』最終回「イギリスから何を学ぶか」【毎月第2水曜配信】

今朝のメルマガは橘宏樹さんの『現役官僚の滞英日記』最終回をお届けします。今回は、約2年にわたった連載の総まとめとして、マネジメント手法、外交戦略、コミュニケーションにおける日英の違いから何を学ぶべきかについて論じます。

▼プロフィール
橘宏樹(たちばな・ひろき)
官庁勤務。2014年夏より2年間、政府派遣により英国留学中。官庁勤務のかたわら、NPO法人ZESDA(http://zesda.jp/

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記号と階級意識(後編) | 大見崇晴『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』補論

記号と階級意識(後編) | 大見崇晴『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』補論

今朝のメルマガでは大見崇晴さんの『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』の補論、「記号と階級意識」の後編をお届けします。
永山則夫から加藤智大に至るまで、現代の無差別殺人の特徴は、そのあまりの「凡庸さ」にあります。昭和から平成まで断続的に発生している「メッセージなき犯罪」。その根底にある、コミュニケーションの不全性について論じます。
前編はこちら。

大見崇晴『イメージの世界へ 村上春樹と三島由

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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」9月5日放送書き起こし

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」9月5日放送書き起こし

大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします。

▲先週の放送はこちらからご覧いただけます!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。そして松岡茉優さん、今夜も生放送お疲れ様でした! 松岡さん、こうやってガラス越しに話すのも、今日を入れて

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