わかおの日記41

特にやることもなかったので、朝から映画を観ていた。今日は、親に勧められて「ニューシネマパラダイス」を見た。派手な面白さのある映画ではなかったが、じわじわ心に残るようないい映画だった。イタリア映画を初めて見たが、非常に風情があってよかった。結局ぼくは、成就しない恋愛に感情移入してしまうのである。マインドが負け犬なのだ。すこしあの人のことを思い出して悲しくなった。

それから適当に昼ごはんをすませ、昼寝をしたりギターを弾いたりと、ダメな午後の過ごし方をしていた。さて家庭教師のアルバイトにでも出かけようかと思ったその段になって、そういえば散髪に行きたかったのだということを思い出した。明日こそは髪の毛を切りたいものである。

2週間あいだが空いて、久しぶりに家庭教師をやりに行った。中間テストの出来栄えを訊くと、今までで一番良かったよと、自信満々に言っていたので、結果がわかるのが楽しみである。国語や数学は別として、社会科などの暗記科目は、中学レベルなら結局はやった者勝ちなのだ。ただきちんとしたやり方をしないと努力が報われることはないけれど。

バイトの帰りに携帯を見ると、メールが届いていた。バイト先からのメールで、著作権的にまずいから１回書き終わった原稿をもう一度全て書き直せといったような内容のものだった。言ってはなんだがぼくが著作権的にまずい原稿を提出する羽目になったのは、完璧に向こうの不手際である。その責任を無給で取らされるのは非常に遺憾だ。ぼくは恋ヶ窪駅のベンチに座って、深く重いため息をついた。やれやれ。やはり労働は罪である。自然の摂理に反している。

長かった夏休みも、明日で一応終わりを迎えることになる。明日はなにもないので、なにもない1日を満喫しようと思う。

追伸 ラップのサークル入りたいけど、1人でサイファーに乗り込む勇気がない。