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わかおの日記111

ゾロ目回である。これがチンチロリンならピンゾロといって、即勝ちである。中3の文化祭でカジノをしていたときに、ぼくはチンチロリンのコーナー担当だった。ぼくの所にだけ女子が全く遊びに来なかったトラウマだけが残っているので、あまりいい思い出ではない。

倫理学のレポートを書くのに必要な参考文献を借りに図書館まで行った。この雨なので自転車に乗るわけにもいかず、往復6キロほどを歩くはめになった。何とか図書館に辿り着き、お目当ての資料と対面すると不思議に感動を覚えた。しかし冷静に考えると、なんでぼくは読みたくもない本のためにここまで辛い思いをしなければならなかったのだろう。

疲れ果てて昼寝をしてしまい、気づいたら家庭教師に行く時間になっていた。教え子の家は最寄り駅から30分ほど歩く。バスを使えば一瞬なのだが、バス代が往復で400円もするのが耐えられなくて仕方なく歩いている。ぼくは多分物欲がないんじゃなくて、吝嗇なだけなんだろうと最近は思っている。いつもはラジオを聴きながら歩いているのだが、今日は本を左手に傘を右手に持ちながらの二宮金次郎スタイルで歩いた。傍から見たら相当怪しかったと思う。

本来3時間授業をせねばならないのだが、1時間ほど余ってしまったので、作文を教えた。数学を教えるのはあれほど気が乗らないのに、作文になると言葉がすらすらとでてくる。なんだかこれが自分の天職であるような気がしてきたが、推薦入試の志望理由書や読書感想文の代筆で生計をたてるのはなんだか賎しい気がして嫌な気持ちになった。

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