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故人を偲び 命を尊む だから備える #66 東日本大震災

また、今年も、この日を迎えました。
2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。

私自身、当時は、仙台で暮らしてました。
偶然、その日は、東京で会議だったため現地で被災した訳ではありません。
しかし、年老いた両親や多くの親戚、友人、知人がいましたので気が気でなかったことを思い出します。

仙台に戻ったのは、封鎖されていた東北自動車道が開通した1週間後でした。

その後、入ってくる情報で、多くの尊い命を失ったことを知ります。
私自身、身近な人たちとの突然の別れでもありました。

私は、仕事の関係上、一般の方々が入れないエリアに、立ち入ることができました。
そこで見たものは、悲惨な状況の数々でした。
また、頻繁に発生する震度4以上の余震と物資不足などで、厳しい生活が続いた事を思い出します。
結局、仕事になんてなる訳もなく、暫くは、瓦礫撤去のボランティア活動の毎日でした。

以前は、3月11日を前にすると、表現しようのない当時を回想してしまい、動悸や呼吸の乱れの様なものもありました。
しかし、最近は、冷静に向き合えるようになってきました。

とにかく、自然災害は発生しないで欲しいと願うしかありません。
科学の進歩によって、発生を抑える術もあるのかもしれません。
しかし、現実は、私たちの願いとは裏腹に、自然災害は発生します。


特に、今年は、1日1日に能登半島地震が発生しています。
地震、津波などの自然災害に対する思いは、特に強くなっています。

ならば、私たちがしなければならないのは、その被害を少しでも抑える事前の備えです。
それは、国や自治体は当然のことながら、一人一人が意識しなければなりません。

必需品を揃えた防災リックの準備、避難ルートの確認、実際の避難訓練、家族の集合場所の決定など様々です。

また、最近、気になるのが災害時に、避難そっちのけで動画撮影をされる方々です。
実は、東日本大震災で津波を油断して避難が遅れて亡くなった親戚がいました。
直ぐに行動していたら助かった命です。
動画の撮影など、どうでも良いので、何よりも自分や身の回り、近所の方々の命を優先して避難していただきたいと切に願います。

これからも毎年、3月11日は訪れます。
思い出したくない出来事ではなく、思い出さなければならない方々がいることを忘れてはなりません。

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