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Le novice.

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#エッセイ

青の終わりを知れ

 お風呂の入り方が違ったの。私は確かに彼女に育てられて、彼女の価値観に依って生きてきたのに、お風呂の入り方が全く違っていたのです。私は彼女にお風呂の入り方を教わって、一緒に入っていた時代も当然あったというのに。

 進学をしました。なぜなら私はそれなりに勉強ができたし、親元を離れたかったからです。それに離れるべきだとも思っていました。私の母親は明るくて快活で善い人間。でも私とはちょっと相性が悪かっ

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自分のことを棚上げしてでも自分以上に青い奴のことは嫌い

ある人が自分の主張を通すための活動をして、ある人が自分の作ったものを売って、ある人が起業のために行動を起こして、ある人が第一志望に受かって、ある人がアルバイトでお金を稼いで、ある人がきちんと受けるべき講義をうけて出すべき書類を出して、向上しているのにそれに対してなんですか、私は。

なんで私はとんでもなく出来のわるい、そしてやる気のない弟の課題を管理をしてるんだ。行ける高校もないくらい成績が悪いの

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ぶつけたお尻が青い、小娘泣け

例えば、自身がアルコールに酔った時にどんなふうに普段の調子と異なるのかを知りたくてインターネットで検索したとして、
“気になる彼は!?”とか“モテる酔い方♡”とかが検索結果上位に出てきて、私が「知りたいのはそんな事柄じゃないのに」と感じるということはおそらく現状に抑圧されてるってことなのかなって。

 そもそもインターネット(情報社会)過渡期(≠黎明期)と、セクシャルマイノリティの受容過渡期が重な

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手を叩けば青くなる(思想、尻)

つらくて、もうどうにもしたくないってなった時に吐く言葉が「おかあさん」しかない。お母さんに何を求めているわけでもないけど、お母さんがいてくれたら解決するんじゃないかって期待してるのかもしれないし、私にはもう頼る人がお母さんしかいないからかもしれない。

友達は私じゃない友達とすごく素敵に生きているから、私なんてお呼びじゃない。1人だけ置いていかれてるような気がしてしょうがない。

それでもお母さん

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尻が青い子一等賞

 彼氏いる?とか彼氏欲しくないの?とかって聞かれるたびに、私は懇切丁寧に聞かれてないことまで答える。今はいいかなって思ってます。とか、まああんまり欲しくはないんですけど。とか、好きでもない人となんとなく付き合ってみるっていうのも性に合わないし。とか、聞かれたことの三倍くらいの情報を相手に与える。だけどこれらも本当は正確じゃなくて、比較的当たり障りのない表現を使って会話を続けている。致命的に面倒な人

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