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海外での思い出いろいろ

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海外での思い出深い話をまとめています。
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#創作大賞2023

大駱駝艦北米ツアーに同行した話③逃げるイエローキャブ

大駱駝艦北米ツアーに同行した話③逃げるイエローキャブ

ニューヨークには夕方ごろ到着したんだろう。

マンハッタンへ渡る橋に差し掛かったときには、すっかり日も暮れていた。

それは、突然あらわれた。圧倒的摩天楼。

大阪しか知らない小娘はバスのシートで魔法にかけられたかのように、しばらく声も出なかった。

空き時間に街を観光すれば、クラクションの音や、人々の匂い、ビルに反射する景色すべてにいちいち感動した。五感ならぬ十感くらい?刺激を受けた気がする。そ

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BTS釜山コン体験記①     2時間前に到着するも、ライブが始まっちまった悲しみに。

BTS釜山コン体験記① 2時間前に到着するも、ライブが始まっちまった悲しみに。

なんちゅうお題やと眉間にシワが寄る。

2022年10月15日、私は釜山アジアド主競技場でBTSのコンサートを観た。

それはそれは感動のステージで、帰国後しばらくは夢うつつ。

そんな日々を過ごすなか、公演映像の配信があった。

細かな記憶がよみがえる。

やはりこの体験は書き残しておこうと始めたら、6000文字超えた。(そのため③回に)

なんで、そないに多くなったか。

それは表題通り
2時

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約30年前のニューヨーク ③弾ける笑顔と多様性inグリニッジ・ビレッジ

約30年前のニューヨーク ③弾ける笑顔と多様性inグリニッジ・ビレッジ

 マンハッタンに住み始めた当初は、居候先のソーホーと学校近くのワシントンスクエアパーク周辺、それから友達が数人住んでいたグリニッジ・ビレッジが通常の行動範囲だった。

 $1(1.25だったか)のトークンという地下鉄切符コインひとつで、どこでも行けたけど初心者や部外者がうっかり迷いこめば、命に関わる場所も多々あった。

 英語クラスの先生は、授業初日に地図を配り
「君たちが、絶対に行ってはいけない

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約30年前のニューヨーク・語学留学回想記①

約30年前のニューヨーク・語学留学回想記①

 ちょっとしたブームだったOL海外留学。会社を辞めて海外へ行く女性がカッコよく見えて私もニューヨークへ。

 なぜNYかというと、その何年か前、舞踏の大駱駝艦北米ツアーにおける裏方お手伝い&ベビーシッターという、なんともレアなバイトで訪れたとき街の空気に心底陶酔したから。(このレア体験談は今度書きます)

 NYでは最初、友達と彼(日本人)の部屋に居候。その彼は仕事がら不在がちだったので、私は友達

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情熱のイタリア男🇮🇹給仕と車掌そしてグラサン修道女

情熱のイタリア男🇮🇹給仕と車掌そしてグラサン修道女

イタリア情熱アモーレ男たち最終回。

フィレンツェの陽気な給仕。

給仕はイタリア語で【カメリエーレ】らしい。

底抜けに明るいカメリエーレは、アジアンビューティーCちゃんがいる私たちのテーブルを特別視した。

運んではペラペラ。
運んではペラペラ。

しかも料理の説明でなく、誉め称えトークである。そんな喋ってて店長に怒られるで?

「お待たせ! 素敵な料理を素敵な人たちへ。さあ召し上がれ。しゃあ

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情熱のイタリア男🇮🇹カプリ島バンビーノ(男の子)&ノンノ(お爺さん)

情熱のイタリア男🇮🇹カプリ島バンビーノ(男の子)&ノンノ(お爺さん)

イタリア旅行で出会った情熱男たち。
前回は降りぎわに、サッと一輪の花をくれたタクシー運転手の話を書いた。

イタリア男たちの、女性に対する惜しげもないアモーレぶりは、旅行へ行く前から、イタリアン彼氏をもつCちゃんにいつも聞かされたけど行ってみて本当に驚いた。

つねに女性を褒める、愛でる、労わる。

あー日本男児が、数滴でもそのエッセンスを取り込んでいたなら、定年後粗大ゴミと言われたり熟年離婚よと

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