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2022年

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2022年は、自分が常にもがき続けていたということもあり、あまりにもあっという間に過ぎてしまいました。とはいえ、1年を通して後悔や反省ばかりしていた自覚はあります。嬉しいことや楽しかったこともあった一方、自分的には苦しい年でした。

2023年こそは、心から全力でやり切ったと言える年の瀬にしたい。そのために、2022年をしっかり振り返り、自分なりの言葉で纏めました。言ってしまえば、反省文です。あまりにも自分がダメ人間過ぎて、書き終えたのに公開するのを渋っていました。しかし、2023年の成長率が最高だったと、今年の年末にこれを笑って読めるよう頑張ります。今回も完全自己満の文章ではありますが、暇な時にでも目を通して、自分はこんなバカな失敗はしないと反面教師にでもしてください。







1月 スタートライン

帰省

夏振りに実家の山形に帰省した。この時に母と話したことは、一生忘れたくない。新しい世界へ一歩を踏み出す直前で、不安と恐怖でいっぱいだった中、改めて勇気を出して頑張ろうと思えた。そして、自分は本当に恵まれているなと痛感した。


ポートフォリオ完成

プログラミングスクールZeroPlusの卒業制作の仕上げに取り掛かった。WordPressは分からな過ぎて何度も投げ出しそうになったが、沢山の人が私に時間を割いて助けてくれた。そのお陰で、自分でも納得のいくポートフォリオサイトを作れたと思う。また、ポートフォリオは去年の努力が全て詰まった集大成だったため、完成したことで自分の中で本物の成功体験ができた。


長期インターン開始

株式会社TOMAPで、インハウスデザイナーの長期インターンを開始。”未経験でデザイナーになる自分”と”平凡な大学生から会社に属する人間になる自分”に、不安でどうにかなりそうだった。1月はコロナの影響でリモートワークだったが、右も左も分からない上に極度の人見知り人間の私は、オンラインオフィスからどのようにしたら抜けられるかばかり考えていた。



1月のテーマソング

誰かの操り人形に 凭れ掛かる愚か者よ

『Replica』mol-74

元々mol-74は知っていたが、『ブルーピリオド』という主人公が藝大を目指すアニメの主題歌でこの曲を知る。努力する過程を見るのが大好きな私には刺さりすぎて、9月に『ブルーピリオド展』に行ったほど好きになった。そのアニメとリンクした、強い葛藤や苦悩から一歩を踏み出し、暗闇に僅かな光が灯る瞬間を歌詞とサウンドに乗せて表現しているこの曲も、凄く自分の中で沁みた。朝日を見ながら聞きたい曲。






2月 空っぽダメ人間

価値観の言語化と目標設定

デザイナーとしての生活がスタートしたものの、自分の将来像や今後取るべき行動が全く明確になっていなかった。そのため、外部のデザイナーの方にコンタクトを取り、zoomで相談する機会をいただくことに。話した結果、自分の価値観を言語化してもらった上で、”自分が何をしたくて、どう在りたいか”を明確してしてもらった。そのお陰で本当にスッキリして、これから自分が進むと決めた道にワクワクしたのを覚えている。自ら声を掛けるのは結構なエネルギーを要したが、勇気を出して本当に良かった。


デザイナーを知る

今までは趣味として自由にデザインをしていた中で、実践を通して”仕事としてデザインをする”難しさを痛感する。自社サービスのトンマナに対する理解を深めたり、LINE広告制作でマーケティング思考を学んだりして、1つ1つ知識を吸収した。同時に自主学習の方法を模索するようになるのだが、隠れ頑固な私は上司のアドバイスを素直に聞かなかった。「とにかく作りまくれ」という言葉に対して自主制作はしつつも、体系的に学びたいとデザインの本を読み漁って知識を入れようとした。


猫かぶり

とにかく人見知りで気にしいな私は、委縮して会社に全く馴染めなかった。挨拶の声が小さいと何度も怒られて、声のボリュームを上げることを目標としなければならないレベルの低さ。「メンバーに気を使いすぎ」「恥じらいを捨てろ」などという言葉を何度も言われた。そこで、自信が無いから自分を知られるのが怖くて、今まで人に合わせてきた自分の弱さを痛感し、夏までに”自分を取り戻すこと”が新たな課題になった。


2月のテーマソング

心変わり色変わり
軽やかに姿を変えたのは
悲しいほどの夕暮れ
ぼくの知らない君は誰?

『カメレオン』King Gnu

King Gnuは、特に好きなバンドで、『白日』が流行る少し前から知っている。その中でもこの曲は、私が今年一番好きだったドラマ『ミステリと言う勿れ』の主題歌だった。11月に東京ドームで開催されたLIVEに当選し、生歌を聴くことができて耳が溶けた。今年はアイドルのLIVEだけではなく、夏フェスとかにも行ってみたい。






3月 現実逃避

焦りから負のサイクルへ

徐々に先輩との差を実感できるようになり、ネガティブ人間な私は漠然とした不安を抱くようになった。そのせいで目の前のことに集中できず、タスクが納期を過ぎて妥協案で仕方なく納品する形に。デザイン思考を身に付けたり、マーケ視点のデザインを学んだりなど、客観的に考えれば成長はしていたが、当時は全くと言って良いほど余裕がなかった。その結果、言い訳をして現実逃避しようとする。


内省の重要性

3月は春休みだったため、時間がある今の内にスキルを高めるためになるべく出社した。加えて、YESマンの私は遊ぶ予定も多く入ってしまった。それにより人といる時間が格段に増え、1人でゆっくり過ごす日がない状態に。私は良くも悪くも人に流されやすいため、一人の時間がないと爆発する。実際に今年は、耐えきれなくなって極端に外を遮断して自分に籠った時があった。プログラミングを自分の納得がいくまでやり切れたのは、コロナによる自粛のお陰で阻害要因がない中、物理的に孤独な状態で黙々没頭できたからだと思う。アドラーが「全ての悩みや対人関係の悩みである」と言う通り、他人に左右されて悩むより、自分に没頭してたまに親友と遊ぶ位が内向的な私にはちょうどいい。また、ここまで突っ走ってきたせいで、自分の変化に心が追い付いてないことを自覚する。漠然とした不安に苛まされていたの原因も明確になり、少しは立ち止まって現在地を確かめる時間も大切にしようと反省した。


北野日奈子卒業コンサート

12年間のサッカー漬け生活に終止符を打ち、大学進学と同時に上京して、これからはやっと心置きなくLIVEに行けるんだ。そう思っていた矢先のコロナ。当選した日程に合わせて上京する予定を立てていた2期生LIVEは、幻になって本当に絶望した。それから徐々に規制が緩和され、座席数制限がある中でやっと当選したのは、乃木坂46で齋藤飛鳥の次に応援してきた北野日奈子の卒業コンサート。彼女は不遇とレッテルを貼られる環境でも、諦めずに愚直な努力をし続けた人だった。私は7年間活動を追いかける中で、憧れていたし、救われていた。そんな彼女が、完全燃焼したとグループから旅立っていく姿を見て、自分も頑張らなければと心を改めた。このLIVEの感想を書いた20000字超えのnoteが下書きに残っているので、近いうちに更新する。


3月のテーマソング

次の次で降りるか? 
そこに何もなくても構わない
そうだ 自分で降りてみなくちゃ 
違う景色は見られやしないさ

『日常』乃木坂46

これは、北野日奈子のセンター曲であり、彼女にとっても思い入れが深い曲。この曲を感情をむき出しにしながら、真ん中で踊る姿が好きだった。フランスの哲学者ジャン=ポール・サルトルも「自分を賭けて行動する。人間は自由という刑に処されている。」という言葉を残している。卒コンでこの曲を歌う日奈子ちゃんは、最後にこれまでの全てを出し切って、9年在籍した乃木坂から「次の駅で降りよう」という覚悟が体現されていていた。






4月 情けない覚悟

デザインの分解

4カ月間それなりに数をこなしたことで、デザインにおける自分の強みと弱みが徐々に浮き彫りになってきた。社内勉強会でやった「既存のWEBサイトのリニューアル」が個人的にすごく楽しくて、自分は構造設計の部分が好きであることを自覚する。それにより、構造設計のためのインプットとして、新たにサイト分析のnoteを始めた。一方で、逆に表面のデザインが重視されるバナーなどに苦手意識があることにも気づき、制作が煮詰まる。


メンバーを知る

会社は凄い人ばかりで、自分がいるのが申し訳ない。そう言い続けていたら、上司にもっとメンバーを知れと言われたので、沢山の人に過去の話や目標などを聞いて回った。そうしている内に、凄いと思っていた人たちも努力して変わったのだと気づけたし、これをきっかけにメンバーとの親睦も深まった。その影響で自分の行動も徐々に変化させた結果、自分なりに挑戦して大きく成長したと、社内の月末表彰で『挑戦』を受賞した。


デザイナーを目指す覚悟

4月は周りが就活に動き出したことによる焦りがきっかけで、自分自身がデザイナーとして就活する覚悟ができていなかったことに気付く。一時は漠然と悩んでネガティブになったが、メンバーとの会話が増えたことで相談できるようになった。そして、デザイナーになるための成長環境は既に整っていて、問題は自分に自信が無いことだけだと整理する。更に、自信が無いのは、成長を実感してないからだと指摘を貰う。そして、自己肯定感がない原因である完璧主義を課題として意識するようなる。


4月のテーマソング

君にしか分からなくたって楽な道は選ぶな
最後に報われるのは逃げずに居た君自身だから

『Believe in yourself』阿部真央

私がサッカー漬けの毎日を送っていた中高生時代に、一番聴いていた曲。『ベイビーステップ』というアニメの主題歌で、努力家な主人公に当時中学生の私は刺激を受けたが、それは2022年になっても変わっていない。アニメ『アオアシ』、韓国ドラマ『スタートアップ』、日向坂46ドキュメンタリー映画『希望と絶望』など、愚直に努力している人間の成長物語を見て、自分もこんな風に生きたいと改めて頑張る活力を貰った。そもそも私は”物語”という概念そのものが好きで、映画・ドラマ・アニメをよく見る。その中でも、人間のむき出しの感情や精神的結びつきのようなものが描かれた作品を好む。4月に見た『余命10年』は、映画館で過去最高に泣いた。時間は有限であり、その時間をどう遣うのか、誰と過ごすのか、改めて深く考えさせられた。また、これを見てより一層カメラが欲しくなった。






5月 思考がクリアに

やっと落ち着く

5月は、上司の言う通り”とにかく作る”ことに没頭したことで、クリエイティブの評価が上がった。フリーランスとして、個人的にWebデザインの案件にも挑戦した。そして、少し自信がついて、制作していく中で浮かんだ意見や違和感を伝えられるようになった。また、自分に初めて後輩的な存在ができる。その内の1人は、私のこれまでの話をしたことがきっかけで自分も挑戦したいと言って、行動を起こした大学の友達だった。また、この期間で同期で仲が良かった子が辞めてしまったり、他部署の人もそれぞれ悩みを抱えているのを知る。そこで、メンバーとして自分ができることを模索して行動した結果、社内の月末表彰で『愛』を受賞した。


乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE

5月14日、15日。日産スタジアムで行われた『乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE』に行った。念願のバスラというだけでも最高なのに、1日目はサブステが目の前のスタンド1階1列目で、2日目はアリーナAブロックの3列目という神席。特に2日目は、メインステージで踊る飛鳥ちゃんを肉眼で見れた。今まで行けなくて溜めてきた運がここで全て清算されたのだろうと、都合よく解釈することにしておく。また、8年前に一緒に乃木坂にハマった親友との待ちに待った連番。お互い20歳を超えたが、この2日間は中学生の頃に戻ったように盛り上がった。12月には元乃木坂46伊藤万理華の個展にも2人行けたし、推しの西野七瀬が卒業してからやっと乃木坂に新たな推しを見つけたようでなにより。


渡邉理佐卒業コンサート

5月21日は、櫻坂46渡邉理佐の卒業コンサートに行った。欅坂46は結成が発表された頃から見ており、その中でも推していた渡邉理佐が、7年のアイドル活動に幕を下ろす。そのためこのLIVEでは、櫻坂46への改名と同時に封印された欅坂46の楽曲も、彼女が思い入れが深いという理由で一夜限りの復活を果たした。高校生時代に何度も救われた『制服と太陽』を生で聴けて嬉しかったが、あれから7年が経ったと考えると、自分も大人になったなと感慨深くなった。また、1週間で3回もLIVEに行くという、高校生の時には考えられないスケジュールに多幸感で溺れてた。しかしその一方で、この辺りからLIVE後に複雑な感情も抱くようになる。


5月のテーマソング

どちらかを一つだけ 選ぶというならば 
ここに残って後悔しよう

『僕のジレンマ』櫻坂46

この曲は、渡邉理佐の卒業に際して作られた曲であり、欅坂との別れを経て、そして櫻坂からの卒業を前にした彼女の心情が綴られている。インタビューで、決断するまでにスタッフさんに相談しようと思っては留まるを繰り返して、沢山悩んで葛藤したと言っていた。結成当初の短所に”優柔不断”と書いていた彼女が、「優柔不断と言われても構わない」という歌詞を堂々とセンターで歌い上げる。また、欅坂時代から幾つもの重圧を背負いながらもここまで駆け抜けたことで、やっとグループから旅立つ決心をする強さを持てたが、最後は「どっちへ進めばいいか分からない」という歌詞で終わる所が、繊細な彼女らしいなと思った。全体的に共感できる歌詞の中でこの部分を選んだのは、私自身もこの1年間他の選択肢が何度も頭をよぎった中で、全く同じことを思って踏み止まっていたから。






6月 価値観の明確化

思考整理

経営幹部の方と話をする機会をいただき、私の価値観に対する解像度が一気に高まった。私が大切にしている「具現化」は、”ストーリー(過程)の構造化と言語化”であると言語化できた。メンバーの成長過程を享受対象としている側面があるアイドルが好きなこと。表面の視覚的なデザインよりも、そこに至るまでの構造設計が好きなこと。結論に至るまでの思考回路を可視化するために、文章を書いていることなどから導いてもらった。それ以降この方とは毎月ご飯に行くようになり、様々な挑戦の機会をいただけるようにもなった。今年から新たなプロジェクトに参加することが決まったのも、その方が推薦してくれたらしい。6月は社長と1on1をさせていただいたり、他の経営幹部の方やお世話になっている方と具体的な話をする機会が多く、思考が一気に整理された。


新たな壁

沢山の人の頭を借りて自分の思考が整理されたことにより、現状把握ができたと同時に課題を明確にすることができた。構造設計をする”ロジカル思考”と再現する”クリエイティブ思考”を分離して考えるようになったことで、今までの自主学習では適切な切り分けと優先順位付けができていなかったと自覚する。加えて、消極的な性格がデザインにも反映されてしまっているといった指摘をもらう。また、現状把握の具体的思考は強いが、未来志向の抽象的思考は弱い自分の思考の癖に気付く。1つ壁を乗り越えたからこそ、また新たな壁が見えた月だった。


私立恵比寿中学 10th Anniversary Tour

小学校6年生から推している私立恵比寿中学の、10周年記念ツアーに行った。エビ中のLIVEは2021年の春ツアー振りだったが、その時に推しである安本彩花は見れていない。彼女は、2019年10月に体調不良で無期限休養に入り、2020年3月に活動を再開した直後からコロナで活動が停滞。そんな中、2020年10月に悪性リンパ腫を患い、治療に専念するため再度休養に入るも、必死に闘い抜いて昨年4月に寛解を報告して去年の夏から復帰した。エビ中は幾度となく苦境に立たされ、全員揃って活動できた期間が2016年以降ほとんどない。松野莉奈が致死性不整脈で急逝、柏木ひなたが突発性難聴、小林歌穂がバセドウ病、星名美怜がステージ転落事故による脳挫傷・左側頭部骨折および外傷くも膜下出血、そして安本彩花が悪性リンパ腫ステージ4。そんな境遇の中でも、彼女たちは何度も立ち上がって走り続けている。激動の日々を送りながらも年々パフォーマンスが上達していく姿は、安本彩花のメイン曲『ジャンプ』の一節の言葉通り、「これは心臓のドラマだ」と思う。そんな彼女を復帰以降初めて生で見て、自分の努力と言っていたものがどれだけ温かったかを思い知らされた。


6月のテーマソング

答えを急ぎ過ぎてしまうのは
ダメだって知っているけど
難しいことばかり

『ナガレボシ』私立恵比寿中学

メジャーデビュー10周年を記念して発売された、アルバム『私立恵比寿中学』の収録曲。エビ中の楽曲は、幾多の苦難を乗り超えた彼女達の物語が楽曲の背景となり、それが単純な楽曲の良さに肉付けする形で反映される。この曲の歌詞は、エビ中が紡いできた物語とのリンクが完璧で、その相乗効果が抜群に発揮されていると思う。またこのアルバムに収録されている『ハッピーエンドとそれから』という曲では、私の好きなバンドSaucy Dogの石原慎也から楽曲が提供された。今年は10周年という節目の年として、10コンテンツリリースとして幅広い曲がリリースされるなど、エビ中にとって躍動の年になっただろう。






7月 自己確立

集中力の質

メンバーが増えてオフィスが賑やかになり、敏感な私は集中しにくくなった。そこから没頭できる状態を把握するために、自分の状態や環境を徹底的に分析するようになる。また、『左ききのエレン』に影響を受けすぎて、人生で初めて漫画を買った。才能とは、「集中強度」「集中深度」「集中速度」の3つの掛け算による”集中力の質”であるという話が一番好きで。私は、集中強度は高くて集中深度も深いが、集中速度がとても遅い。そのため、集中速度を改善できれば、生産性が大幅に向上するということが分かった。それからは、大学1年から継続していた食事管理や筋トレを見直して体調管理を徹底したり、アナログの手帳で書いている行動ログの内容を変えてみたりなど、自分が没頭できる状態を模索した。他にもこの漫画の、主人公朝倉光一の上司である神谷さんが言った「クソみたいな日にいいもん作るのがプロだ」という言葉が好き。


2年間の成果

先月で自分の価値観の解像度が高まったことで、”ディレクション”に興味を持ち、やりたい旨を周りに発信するようになる。また、長期インターン開始から約半年が経過したということで、ここまでの自分を振り返り、時間が増える夏休みに向けての行動目標を立てた。一方大学では、2年間の成績が評価され、学部の奨学生として表彰された。中学生から待ち侘びていた都会暮らしが、目の前で消滅した大学1年。それでも自分と向き合いながら、とにかく継続した大学2年。模索しながらも走り続けたこの2年間が報われた気がして嬉しかった。


吸収意欲爆発

やりたいことが見つかったと同時に、今の自分に必要なものも明確なったことで、会社のメンバーに話を聞きに行く頻度が格段に増えた。言語化に強いデザイナーの方を始め、ディレクション経験のあるエンジニアの方や、会社のマーケを担っている方など。私の価値観を明確にしてくれた経営幹部の方にも、ディレクションに必要な対話力や思考する上でのフレームワークを教えていただいた。この辺りから、より社員の方との具体的なコミュニケーションが増えたことで、思考力を高めていきたいという気持ちが強くなる。


7月のテーマソング

憧れたこの街に 理想の自分が待っていると思っていた
変えなきゃいけないものは 暮らす場所じゃなくて 自分の方だったみたいだ

『Walk on』雨のパレード

中学生の頃からずっと憧れていた東京。あのキラキラした場所に行けば、自分も変われる。そんな漠然とした期待を寄せていた中、コロナの猛威により、その理想としていた都会での大学生活は突然延期に。それでも、自分と向き合う覚悟をして、2020年から諦めずに走り続けたことで今に至る。まさにこの歌詞の通り、変えなきゃいけないものは、暮らす場所じゃなくて自分の方だった。雨のパレードは、心の奥底にある脆い部分にすんなり溶け込んできて浄化してくれる。






8月 新しい自分

色んな意味で明るくなる

突然何か突拍子の無いことをしたい衝動に駆られて、夏休みに入った直後に人生初のブリーチをする。元々好みの髪色が、真っ黒か白に近い金のどちらかで、金髪への憧れは多少あった。そんな中、推しである安本彩花が金髪したのを見て、やるとしたら人生で今のタイミングしかないだろうと、珍しく勢いで行動してしまった。それだけに留まらず、美容院を出たそのままの足でビックカメラに向かい、SONYのカメラを購入。ずっと上京したら欲しいと思っていたので、これまでのご褒美として人生で一番高い買い物をした。髪を脱色したら、自分の陰要素も少し抜けたようで。カメラを持ってオフィスをうろうろするようになり、メンバーとのコミュニケーションが更に増えた。この月は、5倍くらい明るくなったねと言われるようになった。色は性格を変えるらしい。


一番の理解者INFJ

社内報の企画でMBTIをやったことをきっかけに、INFJの取扱説明書という自分にとって一番の理解者に出会う。育った環境の所為なのか、元々の性格なのかは分からないが、自分が他人とはちょっと違うということを子供の頃から抱きつつも、ずっと言語化することができなかった。それが、INFJについて調べ漁り、筆者がINFJのnoteなどを読んだことで、一番分からなかった自分自身への理解が進み、妙な安心感を得られるようになった。平和主義で基本的には意見を譲るが、絶対に譲れない信念が脅かされた時は全力で戦う頑固者とか。洞察力が鋭くて、無意識に人の考えを察知しまうが故に疲労するとか。負の感情を多く吸収してしまうからこそ、自分自身の眼に映る範囲内の質の高さと美しさへの拘りを追求するとか。考えすぎ症および一人になりたい症候群とか。自分では分解できなかった部分を全て可視化できたことにより、自身の扱い方を知って楽になった。


人生史上最高の夏

2022年の夏は、毎年夏恒例の野外ライブであるエビ中のファミえんで始まった。中学生から何度もLIVE映像を見ていた念願のファミえんに、会社でエビ中が好きな3人と山梨まで車で向かい、富士急に寄ったりほうとうも食べたりしながら満喫した。また、乃木坂の真夏の全国ツアーも、旅行も兼ねた地方参戦は落選して叶わなかったが、神宮公演は2日間当選して乃木坂伝統の大雨LIVEも経験できた。過去の私に、「大学3年生はこんなにも楽しくて充実した夏が待ってるよ」と言ったら、果たして信じてくれただろうか。とにかく、これまで本当に頑張ってきてよかったと思った。


8月のテーマソング

この夏は特別だ 僕にとって意味がある
今までとは比べられないほど 大切な時間
愛し合ったこの日々は 種の多いスイカみたいだった
そう思う通りに 行かないのが人生なのか

『ひと夏の長さより…』乃木坂46

私は自分の文章をある程度寝かせて、最大限客観的な自分に読ませてから外に出すようにしている。故にこのnoteも、もう世間は新年の抱負も言い終えてるタイミングで出すことになってしまった。そんなこんなで最後の手直しをしていた1月7日。乃木坂46の礎を築いた1期生最後の1人である秋元真夏が卒業を発表した。AKBの公式ライバルとしてデビューした乃木坂46の2代目キャプテンに就任した彼女が、「アイドルの頂上を見れたかもしれない」と言って卒業していくのはカッコよすぎる。しかし、「卒業という制度がなくなればいい」「本当に46歳まで乃木坂に居たい」と言っていた彼女の卒業発表を受けて、改めて女性アイドルにとって”卒業”は絶対的な制度なのだと痛感した。私が乃木坂を知った中学2年生の時。当時の10枚目シングル『何度目の青空か?』で「永遠は短い」と歌っていた選抜メンバーは、もう誰一人として残っていない。私にとって乃木坂46とは1期生のことであり、彼女たちの輪こそが乃木坂を体現していた。その1期生が概念になってしまうが故に、現在の乃木坂を別物と捉えてしまう自分が居る。しかしそれと同時に、1期生の背中を見続けきた後輩達が満を持して最前線に立ち、乃木坂を継承しながら紡いでいく物語が楽しみな気持ちとのジレンマに苛まれている。とはいえ、この『ひと夏の長さより…』の歌詞通り、本当に2022年の夏は特別だった。全ツ神宮で涙を浮かべて嚙み締めながら「来年の夏はまたきっとここに来るだろう」という歌詞を歌う1期生4人が、その時にはもう乃木坂を旅立つ決断をしていて、次の夏には全員居ないなんて想像していなかった。いや、薄々懸念はしていたけど、想像したくなかったの間違い。






9月 猪突猛進

成果と自我

7月から意識し始めた”集中力の質”の効果が出てきたり、メンバーとの会話の中で多くのことを吸収したりなど、自分でも成長した実感を持てた月だった。実感できた1つの理由として、制作した広告のクリック率が300%成長したという成果に反映されたからだと思う。あまり相対評価に一喜一憂したくないが、未経験から始めて自分のデザインに全く自信が無かった中で、やっと自分のことをデザイナーだと認められるようになった。この辺りで、2月目標としていた”自分を取り戻すこと”は達成されたが、それ故にまた新たな課題が見えてくることになる。


迷走

ようやく自我を取り戻した私は、やりたいこと全てに貪欲になった。思考力を高めたい欲が高まって、他部署の経営幹部の方に弟子にしてほしいと頼み込んだり。自分が今までもらってきた知見を、他のメンバーに共有したり。自分が所属するデザイン部署に対して、意見を言って新たにミーティングの設けてもらったり。9月はとにかく社員の方に声を掛けて、自分の浅はかな思考を壁打ちしてはフィードバックを貰っていた。今思うと凄く傲慢で沢山方に迷惑をかけたと思うが、この月で思考や視座は大きく変わったと思う。しかし、欲に忠実に様々なことに手を出したせいで、デザインの自主制作を全くしていなかった。


ちっちゃいものクラブ

この月は、特にちっちゃいものクラブの作戦会議が多かった。ちっちゃいものクラブとは、会社で一番仲がいい同期と私のペアのことで、2人とも小さいからとそう呼ばれるようになった。彼女は、最寄りが隣だったり、サッカーをやっていたりなどの共通点も多く、一緒に居て心地が良かった。加えて、思考してから行動するタイプということも似ていて、帰りの電車でお互いの思考を共有していた。彼女とはずっと隣で悩んで、壁にぶつかり、時には足を止めながらも、挑戦して、一緒に成長してきて来た。私が落ち込んでいる時に、わざわざ日曜日に駆けつけてくれたり。一番辛くて早く一人になりたかった日の夜に、強引にでも家に泊まって寄り添ってくれたり。私がここまで続けられたのは、間違いなく彼女のお陰。過去の経験により他人に対しての不信感を拭うのが苦手な私が、ここまで自分の全てを見せられると人を信頼できたのは初めてだった。後半は助けられてばかりだったけど、置いていかれないように努力して、今年もお互いに嬉しいことがあったら一緒にたい焼きを食べたい。


9月のテーマソング

だいたい夜はちょっと
感傷的になって
金木犀の香りを辿る

『金木犀の夜』きのこ帝国

9月は、一生に一度は絶対に行きたいと思っていた、エビ中のちゅうおんへ。ちゅうおんは、生バンド演奏をバックに着席スタイルで楽しむ野外コンサートシリーズである。この曲は、2020年のちゅうおんのソロ歌唱コーナーで推しの安本彩花が披露した。幻想的なイントロから始まり、ノスタルジックな雰囲気を感じさせるスローテンポな曲。この世界観や雰囲気がとにかくLIVEの雰囲気と彼女の声に相性抜群だった。






10月 根強いネガティブ

隠れ頑固者

この辺りで、他人軸で生きていたせいで見失っていた自分の輪郭を、完全に取り戻すことができた。パズルに例えると、バラバラになっていたピースから外枠を完成できた状態。しかし、形が明確なった自分というピースを、どこにも上手くはめることができなかった。そんな10月は、1時間号泣し続ける1on1からのスタート。どうしても上司の言うことに納得できなくて、でもそれに対する自分の意見を上手く伝えられなくて。子供が反抗期を迎えた親ってこんな感じなのかと言われる程、ただ黙ってひたすら涙を流して困らせた。デザイナーとして具体的にやりたいことも見つかったが、それがどうやったらやれるのか分からない。今まで常に最適解を見出しながら生きてきた私は、自身の感情の扱い方が分からなかった。価値観や世界観と言われる信念が、どうやら自分は特に強いらしい。薄々自覚はしていたけど。否定されるのが怖くて出せなかった訳だし。自分に自信が持てず、常に「私はこれでいいのか?」と考えながら生きてきた。人間は感情の生き物だし、それぞれの気持ちが尊重された方が自分自身も居心地がいいなと思う。そもそも平和主義が根本にあるため、”論破したい”とか”相手を傷付けてまでも自分の意見を通したい”みたいな欲がない。故に、自分の意見や信念との相違があったとしても、相手が高圧的だったり絶対的な態度を取って居た場合、自分の意見も相手の意見も正解ではないという結論に至る。しかし、どうやら心に普段は穏やかだけど暴れると手を付けられない猛獣が居るらしいので、今年はそれを飼いならせるようにする。もう悟りを開いたのかと言うぐらい、何事にも動じず、穏やかに生きれるようになりたい。


メンタルブレイク

夜中は神経研ぎ澄まされるのか、どうしても敏感になって極端なこと思ったり、色々余計なことを考えたりしてしまう。夜に眠れないことに罪悪感もあるし、眠りに就くのが遅くなってしまうと朝起きることがプレッシャーに。それが緊張に繋がって余計眠れなくなって、あっという間に体内時計がバカになる。心理的な要素が強いから、一日徹夜してて体内時計戻しても、結局根本的な解決にはならないし。ストレス耐性が皆無であらゆる刺激にも敏感な私は、交感神経と副交感神経の切り替えが上手くできないことを痛感した。その上に不器用で、やりたいこと、進みたい方向があると、気づいたら突っ走っていて結構疲れてしまっている。そんな事が多々あったので、意識的に自分を大切にしたいと思う。2023年は、規則正しい生活を送り、笑って過ごせる時間を増やしたい。


割と運が良い

エビ中からの卒業が決まっている柏木ひなたの、プロデュースLIVEへ。私が行った第一弾は、ひなたと同じくエビ中で10年以上の活動歴を持つ真山りか、安本彩花、星名美怜の4人で行われた。根強い人気を誇る古参メンバーのみの出演な上に、LINE CUBE SHIBUYAの2000人という激狭キャパで、過去最高の倍率と言われていた。そもそも私は予定があって応募すら断念していたのだが、急遽行けることになり、諦め半分ながらにTwitterでチケットの当てを探した。奇跡的に譲ってくれる方に出会えた上に、1階9列のど真ん中の良席。更に、高額取引も行われている中、自分の都合で行けなくなったからとお金の受け取りを断られた。どう捉えても説明がつかない状況に、自分でも理解が追い付かなかったが、最大限の感謝を伝えてありがたく頂いた。LIVEは、久しぶりに近い席で顔がしっかり見れたし、私が中学生だった頃のエビ中に戻ったようで感慨深かった。セットリストは懐かしい曲の盛り合わせで、特に好きな曲を中3振りに生で聴くこともできた。悲観的で悪いことばかり思い出してしまうが、振り返ると自分は割と運が良いなと少し元気を取り戻した。多分この出来事がないまま11月を迎えていたら、飛鳥ちゃんの卒業発表で心が完全に折れていたと思う。


10月のテーマソング

風が悲鳴を上げ窓震わせて
水道の蛇口から後悔が漏れる

『夜明けまで強がらなくてもいい』乃木坂46

乃木坂46の中でもTOP3に入るくらい好きな曲であり、今年一番聴いた曲。一日を振り返ると後悔と反省しかなくて、そんな自分が情けなくて腹立たしくて悔しくて。周りには精一杯虚勢を張ってるけど、せめて夜明けまでは強がらずに涙を流して眠らせて欲しい。夜が明けたら、今日こそは強く生きる。夜明けが来ないで欲しい後ろ向きな願望と、夜が明けたら新しい強い自分に生まれ変わりたい前向きな願望。2つの願望の狭間で葛藤する、夜明けまでの孤独の時間が表現された歌詞とMVがとにかく好き。






11月 紙一重のバランス維持

齋藤飛鳥卒業発表

11月4日。いい推しの日。齋藤飛鳥が、卒業を発表した。13歳の時に出会ってから、8年間ずっと憧れとして追いかけてきた人。心の準備をしていた筈なのに、全然耐えられなかった。ここから、私の残り2ヶ月間はドミノ倒しのように崩れていく。ここ数年は様々な挑戦をして弱い自分と向き合い乗り越えてきた中で、最後の一番根幹にある課題に直面したのだと思う。とはいえ、それが明確になる起因が“齋藤飛鳥の卒業”だっただけで、“齋藤飛鳥の卒業”自体が崩れた真因だった訳ではないことは、ここで強く弁解しておきたい。11月と12月を読めば、分かっていただけると思う。


没頭で支配

飛鳥ちゃんの卒業を考えてしまうと、そこから自分のネガティブ思考の連想ゲームが始まってしまう。そのため、とにかく何かに没頭して、自分の内から湧き出る感情から最大限自分を切り離していた。会社のオフィスではとにかくタスクに没頭し、帰宅してから夜はランニングや自主学習をしていた。そのお陰で、タスクは過去最高に進捗が良かった上に、自主制作にも多くの時間を割くことができた。本当にエンジンが故障していて、意思決定力が皆無な私が考える前に動いていた。故に、結果だけ見れば評価できる月ではある。しかし、この状態が最悪であることも長くは維持できないことも、自分が一番自覚していた。


自分の足枷

ここまで来て、自分は時間と労力を費やした分だけの成果は生み出せるということを実感した。今までは何も実らず自分は圏外だと思っていたが、思っていたよりも世界は狭いと感じるようになった。「やればできる」という言葉も、あながち間違いではないと思う。人生は容れ物で、そこに何を入れて何を入れないか自分で選択していくものである。過去の自分が今の自分を形成し、今の自分の行動が未来の自分を形成する。今の自分に嫌悪感があるのは、過去の自分に後悔があるから。だからこそ今努力して未来の自分を変えなければならないのに、現在も常に捻挫しながら走っている自分がもどかしくて。原点思考が根本にある自分は、過去にも現在にも未来にも縛られていた。ネガティブを潰すのは、ポジティブではなく、没頭だと身に染みて実感したのに。不安症かつ心配性な故に、自分が最強になれる没頭状態になれないことに嫌悪感を抱いて。だから、2022年はより一層自己省察をして、思考を整理して、行動ログで自分を矯正してきたが、改めて自分は生きるのが下手くそだと痛感した。


11月のテーマソング

ここまでは上手く生きてきたんだし
金も名誉もないけどさ
好きなことばっか追い掛け回して死にたい

『MOOD』 LUCKY TAPES

10月と11月は、最近な筈なのに全く記憶がない。気づいたら過ぎていた。本当に何もせずに、空っぽだったんだろう。LUCKY TAPESは、やさしい歌詞とメロディーで、孤独に寄り添ってくれる。今年は生歌を聴きにLIVEへ行きたい。






12月 核心を突く

ドミノ倒し

上手くいかないことの連続だった。意見を強く言えない性格のせいで、仕事が滞ったり。私が人との距離を測るのが苦手で、メンバーとの摩擦が大きくなってしまったり。自分発信で始めた勉強会が失敗して、中断という結果になったり。何より、私の紹介がきっかけでもう一度デザイナーを目指した友達が、会社を辞めてしまった。その時、私は自分のことにいっぱいいっぱいで、全く力になることができなかった。もっと絶対にやれることはあった筈なのに、ましてや自分はこの1年間沢山のメンバーに助けてもらって来たのに。あらゆる罪悪感で、何もかも悪い方向に考えるサイクルに陥ってしまった。


柏木ひなたの卒業&安本彩花の覚悟

私立恵比寿中学の年末恒例ワンマンライブに行った。1日目は、歌姫とアイドル界隈で他メンバーより圧倒的な人気を得ていた柏木ひなたの卒業式。「とにかくライブをする以外の楽しみがない。歌がなかったら本当に生きていけないと思う。」と言っていた彼女が突発性難聴を患い、大好きなメンバーに迷惑はかけたくないと、体調面を考慮しての卒業という決断。不器用な故に手の抜き方を知らない彼女は、12年間弱さを隠して自分を追い込み続けた。やりたいことに身体が追いつかず、精神的にも限界を迎えた時もあったという。それでも、理想的な辞め方ではなかったとはいえ、自分の努力を認められるようになったと言って、最後は笑顔でステージを降りていった。2日目は、圧倒的エースの卒業と同時に新メンバー2人を迎えた新体制LIVE。このLIVEで彼女たちは、「もう一度、さいたまスーパーアリーナに立ちたい。」と宣言した。Mステにも出演して波に乗り出した矢先に、度重なる苦境に見舞われて立ち止まるも、悲観的な姿はほとんど見せずに前を向いて走り続けている。特に気が弱くてよく泣いていた推しの安本彩花は、柏木の厳しく言うリーダー的役割を自らの意思で担おうと覚悟を決めた姿を見て、色々な思いがこみ上げてきた。私の人生初LIVEであり、エビ中を初めて生で見た”さいたまスーパーアリーナ”をもう一度目指す彼女たちを、今年はより一層応援しようと思う。


人生の負債に対する嫌悪感

あまり他人に関心がないということに2022年で気づいたが、唯一他人を羨ましいと思ってしまう瞬間が、”人が何かに没頭している時”だと自覚する。実際、私の人生の軸となっているアイドルに対しても、何もかもが不透明な中で愚直に努力し続けている姿に羨望の念を抱いていた。そのような見方をして長年応援し続けていた彼女たちが、2022年に相次いで卒業していった。不遇と言われる中でも高みを目指して走り続けた、乃木坂46での2推し北野日奈子。度重なる困難を乗り越えながら強くなった、欅坂46結成当初から見ている渡邉理佐。苦境や持病に苦しめられながらもステージに立ち続けた、エビ中の圧倒的エース柏木ひなた。それから、13歳で加入して自身の価値観やグループ環境などのあらゆる変化と向き合い、日本のトップアイドルになった乃木坂46の圧倒的エースに登り詰めた齋藤飛鳥。5月の渡邉理佐の卒コンから徐々にLIVE後に複雑な感情も抱くようになり、それがある確信に変わったのは齋藤飛鳥の卒業発表だった。8年以上応援してきた人たちが、完全燃焼したと立て続けに旅立っていく。3歳ほど年齢が上の彼女たちの成長を見ながら、自分も”愚直に没頭できる人間”になりたいと憧れてきた。しかしそんな私は、この8年間それほど変われていないのではないかと。彼女たちは、辛く苦しい時代を乗り越えられたからこそ、今ではいい経験だったと振り返っているのに。自分はあまりにも過去に対する負債の感情が大きすぎて、まだまだ乗り越えられそうにない。いつの間にか開いていた大きな差を、飛鳥ちゃんの卒業発表で現実に直面せざるを得なくなった。故にこの2か月は、飛鳥ちゃんの卒業自体に絶望していたのではなく、飛鳥ちゃんが完全燃焼したといって卒業していくのに、8年間で全然変われていない自分に絶望していたのである。飛鳥ちゃんが卒業してしまう → でも自分はまだまだ変われていない → もっと頑張らなければ → それなのにこのタイミングでネガティブな出来事が続く → 自分はやっぱり変われないのかもしれないといった、ネガティブ思考の連想ゲームを繰り返していた。そのようにして2022年は、LIVEに行く度に焦燥感や劣等感、無力感が自分の中で肥大化していったのだった。ここに辿り着くために、今まで卒業LIVEをピックアップして振り返ってきたのである。結果的にこの構成に纏まったことで、ストレングスファインダーで1番だった原点思考であることを改めて自覚した。


12月のテーマソング

誰かを盾にして生きていれば 自分は安全で傷つかないと思ってるけど
この手にズシリと重い 汗や結果を味わうこともないだろう
だから その道が荊だと知りつつも
裸足で歩いて自由を見つけてみたくなった

『ここにはないもの』

12月はCD20枚分を応募して奇跡的に4枚当選した、飛鳥ちゃんのミート&グリートに参加した。8年間ずっと追いかけてきた人と直接話すのは不思議な感覚だったけど、最後に直接感謝を伝える事ができて本当に嬉しかった。12年のサッカー漬け生活が終わり、大学進学と同時に上京して、これからはやっと飛鳥ちゃんに会いに行けるんだと思っていた矢先のコロナ。本当に絶望したけど、2022年のお陰でこれまでの未練は大分成仏された。これも、飛鳥ちゃんが11年間続けてくれたお陰。本当に感謝してもしきれない。今の私が居るのは本当に飛鳥ちゃんのお陰だし、
「生きる理由、君に教えられた」だった。






あとがき

最近、藻搔きながらも毎日一緒に戦っている大切な人の誕生日が近かったので、3ヶ月前に自分の誕生日でもらった手紙を読み返しました。私は豆腐メンタルでよく泣いてるけど、どうしても逃げたくなくて。でもそれは、今走っているレールから降りる勇気がないだけなのではないかと、最近は思っていました。でも、手紙を読んで、ここまで諦めずにやってきた自分を肯定することができました。まだ改めて頑張ろうと思える出来事や、まだここでやりたいと思わせてくれる人がいる。2022年は、人生で一番愛をもらった1年間でした。


自分のために本気で向き合ってくれる人が居て、
落ち込んでいる時にわざわざ駆けつけてくれる人が居て、
自分の弱い部分も見せられるほど信頼できる人に出会えました。


自分の感情を整理することが苦手な私は、すぐにネガティブなことを言ってしまうから、なるべく喋りたくないと思って生きてきたのに。今の会社では、話したいと思ってしまう。人といる時間が増えるほど、自分の嫌な部分が垣間見えてきて。相手にも迷惑をかけて申し訳ないし、自分がどんどん嫌いになる。それなら、やっぱり1人でいた方がマシなのではないかと思ったりもしました。それでも、常に最適解を見出しながら人と接してきた私が、これまで硬い殻で守ってきた部分を外に曝け出せるようになって。多くのこと経験をしていく中で、深さも切り口の形も違う傷が幾つも付いてボロボロになったけど、その分好きだなと思える新しい自分にも出会えることができました。そして、大学1年生に孤独に徹する決断をして走り続けていた筈が、気付いたら日本一温かくて愛の溢れる会社に居ました。


デザインスキル。思考力。孤独力。集中力の質。INFJという取扱説明書。原点思考。ストーリーを大切にしている価値観。多くのものを手に入れました。出会いが多かった分。別れも多かったです。こうして2022年を振り返った上で、改めて”現在”に集中することでしか、道は開けないんだと改めて実感しました。未来を漠然と考えるものも、わざわざいい思い出のない過去に執着して足を引っ張られるのも無駄でしかない。2023年は、自分の足元を見て毎日を愚直で丁寧に生きていきたいです。そして、遠回りしながらも徐々に近づけている自分の理想像に、今年こそ絶対になれるように頑張ります。


ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
最後に、2023年の抱負を書き留めておきます。

・愚直に徹する
 
今が次を創る。自ずと見えて来るもの。シンプルでいい。

・人格は繰り返す人の総計である
 
自分に絶対嘘をつかない。妥協しない。点滴穿石。

・丁寧に生きる
 
今日を疎かにしない。拘りを大切に。余白を楽しむ。言葉を残す。


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