UYA

うつ病を抱えながら、高校教師しています。

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最近の記事

日記14

しばらく小康状態が続いていて「これ、もうクスリ必要ないのでは?」となり、勝手に飲むのをやめた結果、瞬く間に元の元サヤ。陰鬱で何も気分が乗らない状態に戻ってしまった。だから精神科へ駆け込んだ。お薬を頂戴。 このイフェクサーという薬も、僕の魂の一部になっていた。煙草を吸うことや、スロットすることや、本を読むことと同じ。この薬を飲んだ方が人生を楽しく感じるのであれば、飲まない理由はない。月々たかが3000円程度の出費だ。 どこまでが自分の魂で、どこからがそうではないのか、最近よ

    • 日記13

      インフルエンザにかかった。しんどい。こんなにしんどかったっけ?くらいにしんどい。身体が常に、鈍く痛む。頭は回らないし、外出できないからつまらない。タミフルを飲むと、少しよくなった。 まあ、それはよくて。同僚の60歳くらいの先生が言っていた。 「うちの亭主が煙草吸ってたとき、よく言っていましたよ。煙草がおいしく感じたら、もう体調は元通りだって。」 これは本当で、ニコチン中毒ゆえ、煙草が吸いたくなるのだが、吸ってみてもおいしくない。おいしくないから気分は晴れない。でもしばらくす

      • 日記12

        今、明日の朝までに作らなければならない資料を、作ろうとパソコンを開いたところだ。それなのに何の因果かnoteにたどり着いてしまった。不覚。 県大会が終わった。終わった直後は、なんというか、まだ自覚がなかった。次の日も同じ。そして今日、「終わったこと」に対する自覚が波のように襲ってきた。燃え尽きている。仕事をする気がおきない。ダラダラだらだら生徒とふざけていたら、1日が終わってしまった。まさに給料泥棒である。 ある男子生徒と「き○たま!」と大声で連呼する遊びをした。最近で一

        • 日記11

          おかしなことになった2ヶ月間だった。 一番おかしかったのは、僕が担当している演劇部が、何がどう作用したか知らないが県大会へ駒を進めてしまったことだ。ほぼ稽古はしていない。大会の10日前に、まだ台本が決まっていない始末。台本のことは生徒に任せて、のんびりしていたんだけど、どうにも決まらないらしい。出場を辞退するか~と適当に考えていたのだけど、いろいろな先生に「生徒に舞台を経験させたほうがよい」というアツイアドバイスをいただいたので、う~ん、それじゃあ出る?台本は僕が書くね…と

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          日記10

          薬を倍に増やしてもらった。憂鬱がやってくる感覚が鈍ってきた感じがする。結局できることをするしかない。 ある先生と煙草を吸っていると、その先生が僕にアメスピを渡してきてこう言った。 「おれ、もう煙草やめるから」 この一ヶ月で何回か聞いた言葉だった。 「その煙草、吸っちゃっていいよ」 この先生は、何回も煙草をやめては、また戻ってくるのを繰り返している。 その先生と内田樹さんについての話をしていた。内田先生の話ってエネルギーもらえるよね、というような類いの話。 別れ際、その先生は

          日記10

          日記9

          雷、雨、風、恐ろしい強さだ。ベランダのものが飛んでいかないように色々と配置換えをした。着ていた甚平は水が絞れるくらいに濡れた。雨水はびっくりするくらい冷たかった。濡れることを厭いながら、それでも動けたのはなんでだろうと考えてみる。ありきたりながら、結局は「自分以外の何かのため」と思えばこそ、行動できるのだなあと感じる。 5年前、まだ山梨に住んでいたころの生活について話をした。仕事が終わり20時。それからパチンコ屋へ直行して22時半まで遊戯。その後0時までゲーセン。それからラ

          日記8

          印刷室で、ある先生と一緒になった。定期試験の印刷。僕はその人のことを尊敬している。信頼できる先生。50過ぎの女性の方、パチンコが好きで、喫煙者だ。 「先生、顔が白すぎない!?って生徒が言ってたよ」 僕はそのとき、なんとなく、この人に打ち明けてみたいと思った。実は今、精神科に通院していて、という話をした。 「先生は真面目だからね。私なんて生徒に何か言われてもすぐ忘れちゃうもん。授業についての話をしていても、すごくよく考えていて、立派だなって思ってたもん」 僕は肯定した。授業に

          日記7

          せっかくうつ病になったのだから、その経過を記録してみようとなった。何ヶ月後か、あるいは何年後か、この日記を見て笑っていたい。 異変が起きたのは今年の4月だった。新しい職場への異動があって、適応に手こずっていた。異動には慣れている。これまでの経験上、大抵は5月の頭にはすっかり違和感がなくなる。ところが今回は長引いた。6月近くになっても、未だに苦しみの中にいた。 それに加えて色々が起きて、僕の心は可塑性を失った。夏休みが明けて、学校がはじまっても、僕の心はそのままだった。兆し

          日記6

          靴下を全部同じサイズ、同じ色に統一したら、いくぶんが生きやすくなった。着る服もおおむね似たようなTシャツとズボンに統一した。これも生きやすい。考える必要が無いからだ。 「同じような服を毎日着ることは恥ずかしいことだ」という謎の固定観念を持っていた。だから毎朝、昨日はこの服を着たから、今日は違う色にしようとか、そういうことに脳みそを使っていた。 脳のリソースは限られている、というプレジデントオンラインの記事を読んだ。僕の脳の体力は本当に乏しい。そういうことを認めるのも辛かっ

          日記5

          書きたいことがあっても忘れてしまう。これは一見マイナスのように思えるのだけど、裏を返せば「忘れる程度のこと」だったというだけの話なんだ。脳が無意識下で取捨選択してくれたんだと思えば、かえってありがたくも感じる。 さて、先日は塩尻へ行ってきた。ブックオフ、屋台ラーメン、eco工房、そして大門商店街。ブックオフは以前ほど輝きを放っていなかった。所狭しと陳列された本は、なんだか暑苦しい通勤電車を連想させた。20年前、ブックオフは天国だった。立ち読みが公認されている古本屋、お金がな

          日記4

          僕は、性依存症である。この事実はまったく認めたくなかったことの1つだが、2年前くらいから「もう言い逃れができないな」という具合になった。認めてしまえば、それはそれで楽ちんだ。 ほかにも色々なものに依存している。代表格はギャンブル依存、ニコチン依存あたり。炭酸水や外泊にも依存している。ぼやっとするお薬も、たまに飲みたくなる。 「性依存」と「その他の依存」の決定的な差は、「他人に迷惑をかけるか否か」という点だ。性依存の場合、これは一人ではどうしようもない。しかしほかの依存は一

          日記3

          好きな人が、心に不思議が異相を抱えていて、そのことは何にも気にならないし、むしろかけがえのない個性の形みたいで、美しいと思うことさえある。 ただ、好きな人ではなく、それが職場の同僚だと話は変わってくる。それらの異相に対して、全て寛大になるのは難しい。時としては純粋に「迷惑だなあ」と思ってしまう。同じくらいの給料をもらっていて、なぜこちらが色々と気を遣わなければならないのか、不満をぶつけたくなるときもある。 実際それらの不満に対して、講ずることができる対策なんてものは、経験

          日記2

          スーパー公務員の講演に行ってきた。 一週間の時間は168時間。勤務時間は40時間。差し引いた128時間をめちゃくちゃアクティブに過ごしている人だった。 講演の内容を端的に言えば「小さなことから始める」ことが大事であるということだった。今の現状が何となく不満で不安である場合、何もしなければそれが永遠に続いていく…逃れられない。だから角度をコンマ1度でもずらさなければならない。そのまま漫然と生きれば、小惑星に激突する。あるいはブラックホールに吸い込まれてしまう! 角度を少しで

          日記1

          便所のつぶやき第229回 日記マニュアル これを聞いた。日記をつけてみようと思った。何かに影響されるのは得意だが、続けるのは難しい。要するに楽しくなくなってしまうんだ。楽しくないと、どんなことでも続けられない。「日記を書く」という行為のどの側面で楽しさが立ち現れてくるのか、全く想像もつかない。 さて、日記をつけるに肝要なのは「出来事」を書くのでは無く、「何を思ったのか、考えたのか」という内面描写を書いていくことらしい。 加えて誰にも見せないことも重要であると上記の番組で

          小説28「昔話」

          会社の先輩にパチンコに誘われたので行くことにした。集合時間を尋ねると明日の朝7時ドンキホーテの駐車場で、とのこと。本気だ。私は十分な軍資金を準備して向かった。 当日、先輩の車に乗せてもらい、そのまま県外へと遠征した。その道中、いろんな話をした。昔の、おおらかだった頃の仕事の話。これまた昔の、おおらかだったパチンコの話。 「コイン図柄があってね、それで当たっても確変なんだけど、そのコイン図柄でよく当たるんだよ」「出張先で時間が無いときほど爆連するんだよな。『花の慶次』で爆連し

          小説28「昔話」

          小説27「説教」

          何か有名らしい人に、ずっと説教を受けていた。私は人の頭くらいの大きさのフワフワしたパンをずっと食べていた。パンはいつまで経っても無くならないので、とても心強かった。 「その問題の原因どこにあると思う?」 彼は椅子に座りながら、私に言った。私はそれに対する明確な解決策を持ち合わせていた!しかし、それを口にすることができない。パンが口の中にあって、うまく話すことができないのだ。 彼は続ける。「わざわざおろかだと思う女を側に置いて、自分が優越感を感じるためだけに他者を利用して、挙

          小説27「説教」