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日記14

しばらく小康状態が続いていて「これ、もうクスリ必要ないのでは?」となり、勝手に飲むのをやめた結果、瞬く間に元の元サヤ。陰鬱で何も気分が乗らない状態に戻ってしまった。だから精神科へ駆け込んだ。お薬を頂戴。

このイフェクサーという薬も、僕の魂の一部になっていた。煙草を吸うことや、スロットすることや、本を読むことと同じ。この薬を飲んだ方が人生を楽しく感じるのであれば、飲まない理由はない。月々たかが3000円程度の出費だ。

どこまでが自分の魂で、どこからがそうではないのか、最近よく考えるようになった。

自分が心から欲してやっていることと、そうではないことの境界線は、遠くから見るとグラデーション状になっており、非常に曖昧に見える。だが近づいてみると、その二つの間には決定的な色の差異がある。ひとつひとつの事象に対して、ぐっと顔を近づけて、ピンセットで仕分けするイメージで生きている。ひどく骨の折れる作業ではあるけれど、それをしないと魂が自分の魂ではなくなってしまう。これが本当に恐ろしい。

僕は最近髪を伸ばしている。もう結べるほどの長さになった。だらしない髪型は、上記の精査の結果、魂の一部であることが判明したので、そうしている。

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