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日記22

諏訪湖の周辺の、赤十字病院あたりが「カラスの集合場所」となっているようで、退勤時にはいつも、待ち合わせしている大量のカラスを見ることができる。同じ巣で生活している家族で集まって、山の方へ帰っていく。

それが、最近はカラスをとんと見なくなった。

当たり前のことだったのかもしれないけれど、カラスは「時間」をもとに動いてはいないことに気がついた。日暮れの時間が遅くなれば、集合時間も変わる。

僕は1日のうちの全てのタイミングで、時間を意識して生活している。労働時間も、寝る時間も、食事の時間も、お風呂の時間、余暇の時間まで。時間にがんじがらめになっている。

四季折々の、もっとおおらかな「季節の時間」で生活してみたい。都市生活をしている限り、叶うはずのない夢なんだけれど。江戸時代の町人も文化的な生活を送っていたことが知られているが、彼らは時間・分・秒に縛られてはいなかった。

安部公房は文明によって「人間はプログラムを書き換える力を得た」と言っていた。時代の風潮として、そのプログラムはどんどん緻密な管理へ向かっていると感じる。どこかで潮目が変わって、緩める方向に行かないかな〜と夢想するけれど、無理だろうな〜。

自分ひとりの領分の中で革命を起こすしか無い!

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