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日記15

めちゃくちゃ意外なところから、依存症脱却への道が拓かれたかもしれない。ここでいう依存症とは、スロット依存のことだ。

僕はこれまで15年間、トボトボとパチンコ屋に通っていた。暇ができればすぐに入店。あんまり大きな勝負はしないけど、スロットのリールを止めるのが好きだった。何も考えず、リールと向き合う時間。一種のマインドフルネス的なものかもしれない。それだけでなく、アドレナリンも時には分泌される。脳にとってはこれ以上ないご褒美タイムだった。

状況が変わり始めたのは、ここ2週間くらいだろうか。僕は特定の店舗のいわゆる「常連」だった。月に3〜5万くらい、ちょこちょこ勝つような立ち回り。基本的には夕方から。そうしたら、まあ仕方のないことなんだけれど、同じ常連同士でつながりが出来てきた。

それで、はじめのうちは有益な情報を流してもらったり、良台を譲ってもらったり、なんだかんだ恩恵に預かっていたのだが、それが少しずつ、煩わしくなってきた。僕は一人になりたいみたいだ。

入店するときにも、退店するときにも、なんか常連グループに挨拶したりとか、めちゃくちゃめんどくさい!負けてるときには「こういう立ち回りしたほうがいい」とか「そんな台打つ価値ないよ」とか、やかましい!中々当たらずに、僕が難しい顔をしていると「マイナスの感情を表に出すな」とか言われた。なんで!??!?パチンコ屋で道徳の授業!???!??

もう、あの大好きなパチンコ屋某店は、僕が孤独に浸れる場所ではなくなってしまった。だから全くもって行く気が起きない。今回の「行く気が起きない」はこれまでとは異質だ。「お金がない」とか「時間がない」とかだと、僕は結局足繁く通ってしまう。そのことは、これまでの人生で実証済み。一人になれないパチンコ屋が、他人の目が、干渉があるパチンコ屋が、こんなにも窮屈だったなんて。僕はもう、たぶん、行くことは無い気がする。今回ばかりは。

まあ人生的に見たら期待値大幅プラスなんですけどね。膨大な時間を使う趣味だったので…


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