見出し画像

売上高20兆円だったノキアがたった10年で何故マイクロソフトに7200億円で携帯事業を売却しなければならなかったのか?

売上高20兆円だったノキアがたった10年で何故マイクロソフトに7200億円で携帯事業を売却しなければならなかったのか?

デスムーミンの故郷で有名なフィンランドにおいて、最も優秀で有名(だった)企業のノキア。

ノキアは以前は木材からゴムまで扱うような日本で言う所の総合商社だったのですが

総合事業の経営が傾いたことで1980年代に経営を
携帯事業にシフトしました。

アメリカの経営協会はこの携帯事業への変更を史上最高の経営判断と評価する程でした。

その結果の売り上げ高20兆円を達成するので、これは当然と言えは当然の結果です。

でもきっと今の世代にとってNokiaが携帯作ってて、その携帯が世界中で使われていたなんて想像できないと思います。

まぁ、Nokiaは日本では弱かったので日本での認知はずっと低いままでしたが。

基本的に格安携帯と言えばノキアって感じでした。(ハイエンドモデルもありました)

所が2007年にiphoneとAndroid OSが台頭してくる事によって、ここからノキアの転落人生が始まります。

Nokiaの当時のCEOは苦渋の決断に迫られておりました。

それはNOKIAが現行で使っているOSのシンビアンは、サードパーティプログラマーにとって使いにくく開発のしにくいOSでした。

サードパーティー(英: third party)とは、第三者団体(企業、機関 等)のこと

次世代に向けて開発してたOSのミーゴはまだ開発段階であり、リリースは到底間に合いません。

ここで、ノキアはミーゴを捨てて、他社のAndroidOS or Windows phoneOS を使うか

ミーゴの開発を続行するかの決断に迫られました。

その結果、Windows phoneOS の採用を決定したのでした。

大事な事なので二回言いますが

Nokiaは熟考を重ねた結果

Windows phoneOS の採用を決定したのでした。

未来に生きる我々であれば、当然この決断がいかに愚かな決断か、よくわかります。

ニコニコ動画とYoutubeで、ニコニコ動画に投資するようなものです。

要するにNokiaは

市場を適切に予測出来なかった。

という事です。

所が、基本的に、過去のあの時点を考えればWindows phoneOS の採用を決定したのは極めて合理的で。

なぜならあの当時はどう考えても、ネームバリューもブランドバリューもマイクロソフトの方が格上です。

殆どの経営者は多分Windows phoneOS の採用を合理的判断から決定すると考察できます。

ここでの大きな課題の一つは

アメリカの代表的な株価指数 S&P500では、60年前は、会社の平均寿命は50年越えでした。

所が今はわずか15年です。

企業の新陳代謝が異常に早くなっているのです。

なので、今、ネームバリューとかブランドバリューがあるから、将来も残る可能性があるだろう

といった予測はクソの役にも立ちません。

また、人間は短期的な予測は往々にして外しますが、長期的な予測は結構当てられれます。

例えば、来年や5年、10年先にGoogleが存在するかどうか?

の予測では、多分、予測が分かれると思います。

所が、100年先ではどうでしょう?100年後、Google(Alphabet)は存在しているでしょうか?

多分この予測だと、大きく存在していない。という予測に表が偏ると思います。

そして事実多分そうなると思います。(残念ながら我々は100年生きられないので答え合わせは出来ませんが)

このように、不確実性が高い昨今、今までの企業が作り上げたネームバリューとかブランドバリュー、資源や資金なんてクソの役にも立ちません。


ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が参加している募集

#noteでよかったこと

48,399件

少しでも気に入ったり参考になれば幸いです。 いただいたお金で本を買いより有益な情報をお伝え出来れはと思います。