NPO法人ゆうゆうグリーン俵山

福祉、環境といった地域の課題を自らの視点で考え行動する組織として、平成21年設立。俵山…

NPO法人ゆうゆうグリーン俵山

福祉、環境といった地域の課題を自らの視点で考え行動する組織として、平成21年設立。俵山の情報の発信、住民とのネットワーク構築、高齢者の食の支援、交通空白地の輸送支援、地域の維持と活性化に寄与することを目的に活動。 活動拠点:里山ステーション俵山

最近の記事

俵山の盆踊り、今年は8月13日と14日

盆踊りが終わると夏が終わった、宿題しなきゃって感じがしませんか。  盆は遠く離れた家族が実家に集まる。俵山は湯治場で栄えた温泉地なので、昔は長居するお客が多かった。その数日は田舎道を歩く人が増えて、祭り会場に見かけない顔がこぼれ落ちる。拙者の父は兄弟が多く、幼い頃は大阪あたりから親戚が大勢戻り、狭い本家の居間はごった返していた。おじさんは飲みほうけ、おばさんたちがお酌を繰り返す。兄妹従妹は離れた部屋に陣取り、お盆にありがちなホラー(主にドラキュラだった)かブルースリーのカン

    • とんぼ

      おにやんまのブローチが首に掛かった冷感タオルに付いていた。 相棒のハンター。 「蚊の天敵おにやんまを着けたら蚊に刺されませんよ」 TVリポーターが40度を超える地域にわざわざ出かけて絶叫していた。 俵山はそこまで上がらないが、今日は小原バス停の気温計が31度を点灯。小原が31度なのか。 涼しい場所なんだけどな。 7月下旬からお盆まで、わたしたちは田んぼで作業する。 うちの法人というより、出資した農業法人の農薬散布なのだ。 山間地帯の田んぼは山を背負っている。 畔を歩けば

      • いつか、幼児園としあわせくらぶをコラボした火曜日を作りたい

         うちがいくつか行っている福祉的な事業のひとつが閉じこもり予防のためのデイサービス。通所型サービスAと呼ばれるものですけど、わたしたちは「しあわせくらぶ」と名乗っています。利用者の最高齢は96歳。毎週、火曜日に長門市所有の「いきがいの館」に集まります。これ、何年続いているのかな。当法人ができて15年。よく調べていませんが、創業まもなく取り組んだので10年以上は続いています。数年にひとりの利用者が卒業し土に還ります。数年にひとりの利用者を地域包括支援センターの声掛けにより迎えま

        • 雨が降るから思う事をだらっと書いた

           どしゃ降りの海の日の月曜日。九州、山口県に線状降水帯発生の予報がでておって、JRは山陰線をはじめ県内ほぼすべてで運行が見送られた。夏の高校野球、県予選大会も日曜日から中止。誰もいないスタジアムの屋根を強い雨がたたきつける。野球を見に行ったわけじゃないけど。下関オービジョンスタジアムのしょんぼりした佇まいがキーボードの上に浮かんだ。  雨は土曜日から降り続いていた。下関の菊川などは酷雨だったがここ長門は警報級の降水量に至ることはなさそうだ。3連休の最終日、7月15日は俵山湯町

        俵山の盆踊り、今年は8月13日と14日

          雨でも明るく過ごす

           今日も雨が降る。梅雨だから青空は期待できないが、こうも続くと心も晴れない。こんなことが昨日あった。  デマンド交通で2名の高齢者が俵山温泉バス停で降りた。当法人は俵山地区の交通空白地有償運送を担い、平日は1日3~6便ほど走る。利用者の大半は、自宅から最寄りのバス停まで。路線バスで病院や商業施設に向かうためだ。  1時間経ったころ、事務所に電話がかかった。  雨は降り続いていた。1時間降水量が30mmを超えるようなレベルではない。災害情報は無く、どうしたものかとバス会社

          若い人ほど勝っている

           たとえば自治会の集まりや職場など、年の違うグループがあるとしよう。年長者がリーダーになって下をみることが多い。リーダーのタイプによるが、俺が俺がの我流リーダーは、何をするにしても自分が正しいと考える。話しを聞いてグループをまわすタイプのリーダーは、薄い信念を問われることがある。年齢だけでリーダーを決めるのは危険だ。  次いでありがちなのは、リーダーに選ばれる人物の職歴。公職に就いてきた者は格上げされる。経歴から地方自治に関わる有識者とつきあいがあり、手続きの煩雑な案件に通

          しゃくなげの花がら摘み

           俵山の金川さんが植えたしゃくなげは約5ヘクタールに及ぶ。花が落ちた後に花柄を摘む。今年はこのメンバーで午前の2時間だけ作業した。  開花期間、お土産売りの売店おばちゃんたちに聞くと、花は例年より少なく、来園者もそれに比例したと聞く。「花の裏年なのかねえ、去年が良く咲いたからねえ」。  この山には日本石楠花、西洋石楠花が混植されている。花柄を摘みながら観察すると、咲いていないのは日本石楠花がほとんどだった。去年の花柄が残ったままのものが多く、一部に今年の脇目が伸びている。

          しゃくなげの花がら摘み

          まぼろしのそば屋のあと片付け

           ゴールデーンウィークが始まった。序盤の週末、4月27日、28日に里山ステーション俵山でそば屋をオープンしたのだが、初日からトラブル。手打ち蕎麦は1分茹で上げて、清流で締めるものなんだけど、その水、井戸の水が土曜の昼頃から止まってしまった。井戸が枯れたわけではなく、給水ポンプの不調なのかどうなのか、とにかく水が止まった。    初日はやむなく12時過ぎに営業終了。わざわざお越しいただいたお客様に大変失礼なことをしてしまった。俵山の水道屋さんは当法人理事の中原電機さん。「エレシ

          まぼろしのそば屋のあと片付け

          高校生、帰れない2

          すいません。走ったけど間に合いませんでした、、 長門市が市民に提供する公共交通空白地運送、通称「デマンド交通」を予約した高校生のLINEメッセージ。 帰りたくても帰れない高校生の話しを前回書いた。 今日の生徒はそれとは異なる。 時間がおしたのは公共交通機関の遅延ではない。 理由は本人のプライベート。 この仕事をしていると、さまざまな人間関係を垣間見る。 今夜、分かっていたけど見たくないものを見た。 あの台詞は聞きたくなかった。 推測していた通りの結末を迎える。 このこ

          高校生、帰れない

          1両編成の山陰本線  山陰本線は下関から京都まで続く。どこの駅から連結がほどかれ、ポツンの1両になるか調べていないけれど、東萩駅から長門市駅を走る山陰線は1両だ。美祢線も1両。道路の無いところをバスが走っている風に見えて、ストレンジャーがこの電車に遭遇すると奇異に感じる。  うろ覚えだが、拙者が玉江駅(萩市)に長門市駅から通った45年前、山陰線3両、美祢線2両だったような覚えがある。1両目は1,2年生男子生徒、2両目は1,2年生女子生徒で最後尾3両目が3年生。萩光塩、萩商業

          まぼろしのそば屋

           この屋号、恥ずかしながら使い続けています。初見で「まぼろしの」で続く「そば屋」とくれば、道をかき分け山奥に辿り着き、そこでしか食べられない蕎麦が出てくるのだろう期待に舌が奮えます。うちは俵山の珍味、ゴールデンウィークのウド、タラの芽、ユキノシタ、ゼンマイ、コゴミなどを揚げて、天ざるそばを提供してきました。添え物に俵山しゃくなげ園で朝摘みしたお花、わらびの煮物、タケノコ和え物、そして俵山木綿豆腐。  数年前、加工センターの閉鎖によって木綿豆腐の製造が終わりました。継続できな

          俵山温泉祭2024

          俵山温泉祭の由来  令和に襲われたコロナ感染症の3年間、祭りは非開催(しめやかに神事を執り行う)。昨年、「たわらやま旅と未来会議」が地域の伝統行事を絶やさないために再び祭りを燈した。  温泉街の玄関というべきか。  サンデンバスで俵山温泉バス停を降りると建物に隠れて見えないのだが熊野神社がある。神社の下にさほど広くない駐車場。温泉祭は熊野神社の春祭りに合わせて興したと伝え聞く。その歴史は古く、第1回は大正2年の春。祭りの主旨は湯守による釜湯神事と平癒に五穀豊穣を熊野権現様

          残された時間を繰り返す

           晴れやかな待遇を受けて、入社式に臨むスーツをまとう若者たち。企業が期待する社員像は、長く続けてくれることに尽きる。景気が良くなった実感はないが、人材不足がいたる所で起きている。働き手と雇用側、互いに求める内容が近ければよい。そこが真逆を向くと、離職率が高くなる。求めるものと、新人のスタイルが違うのだから二者の関係は短命に終わる。  企業経営の大義は利益を追求し、株主に還元すること。そのために、人材を中心に投資を繰り返す。不幸にも離職者があれば、新たに人材を求め育ててゆく。

          残された時間を繰り返す

          加密列スケッチ

           中野美千子さんが宮本さんだった福岡時代、camomille~カモミーユ~ ワインと喫茶去の店を構えていた。店主として伝えたい想いが、フリーペーパー「カモミーユのしっぽ」に綴られる。A4で文字もイラストも手書き。その時の美千子さんの思考の向き方、感じたことがデッサンされる。共感を求めてはいないし、自我を誇るものでもなく、静かにゆったりと言葉が流れる。この感覚が向津具から届いた。  タイトルは「加密列スケッチ」。加密列の美千子さんについては、改めて紹介するより彼女のブログ、i

          変化が求められる

           先週、いやもっと前から。山口新聞朝刊に、公務員の人事異動が紙面をびっしり埋め尽くす。地方紙あるあるなのだ。Uターンして10年が過ぎ、3月終わりの風物詩にようやく馴染んできた。 毎年思う  人名や部署名に誤字は禁物。これを校正する方は目を悪くしないだろうか。そうじゃないのかも。異動を発表する自治体の人事部が原稿を作るはずだから、そこの担当者は血眼になって漢字を追うに違いない。  ところで、公務員の人事異動は紙面公開が義務なのだろうか。知らないので調べてみた。国家公務員法

          こだわり農産物マルシェ

          3月24日、今日は日曜日。長門市内で食のイベントが行われる。晴れたら芝生広場だったが・・・ こだわり農産物マルシェ in ルネッサながと(雨天)  長門市は「オーガニックビレッジながと」を1年前に宣言した。農林水産省が令和3年に策定したみどりの食料システム戦略に沿う形のもの。欧州、アメリカはオーガニック農産物の先進国。振りかえって日本は相当に後れを取っている。持続可能な取り組みより、安心して食べることのできる生産に取り組もうという色が強い。これには大賛成だが、課題は生産者