NPO法人ゆうゆうグリーン俵山

福祉、環境といった地域の課題を自らの視点で考え行動する組織として、平成21年設立。俵山…

NPO法人ゆうゆうグリーン俵山

福祉、環境といった地域の課題を自らの視点で考え行動する組織として、平成21年設立。俵山の情報の発信、住民とのネットワーク構築、高齢者の食の支援、交通空白地の輸送支援、地域の維持と活性化に寄与することを目的に活動。 活動拠点:里山ステーション俵山

最近の記事

まぼろしのそば屋のあと片付け

 ゴールデーンウィークが始まった。序盤の週末、4月27日、28日に里山ステーション俵山でそば屋をオープンしたのだが、初日からトラブル。手打ち蕎麦は1分茹で上げて、清流で締めるものなんだけど、その水、井戸の水が土曜の昼頃から止まってしまった。井戸が枯れたわけではなく、給水ポンプの不調なのかどうなのか、とにかく水が止まった。    初日はやむなく12時過ぎに営業終了。わざわざお越しいただいたお客様に大変失礼なことをしてしまった。俵山の水道屋さんは当法人理事の中原電機さん。「エレシ

    • 高校生、帰れない2

      すいません。走ったけど間に合いませんでした、、 長門市が市民に提供する公共交通空白地運送、通称「デマンド交通」を予約した高校生のLINEメッセージ。 帰りたくても帰れない高校生の話しを前回書いた。 今日の生徒はそれとは異なる。 時間がおしたのは公共交通機関の遅延ではない。 理由は本人のプライベート。 この仕事をしていると、さまざまな人間関係を垣間見る。 今夜、分かっていたけど見たくないものを見た。 あの台詞は聞きたくなかった。 推測していた通りの結末を迎える。 このこ

      • 高校生、帰れない

        1両編成の山陰本線  山陰本線は下関から京都まで続く。どこの駅から連結がほどかれ、ポツンの1両になるか調べていないけれど、東萩駅から長門市駅を走る山陰線は1両だ。美祢線も1両。道路の無いところをバスが走っている風に見えて、ストレンジャーがこの電車に遭遇すると奇異に感じる。  うろ覚えだが、拙者が玉江駅(萩市)に長門市駅から通った45年前、山陰線3両、美祢線2両だったような覚えがある。1両目は1,2年生男子生徒、2両目は1,2年生女子生徒で最後尾3両目が3年生。萩光塩、萩商業

        • まぼろしのそば屋

           この屋号、恥ずかしながら使い続けています。初見で「まぼろしの」で続く「そば屋」とくれば、道をかき分け山奥に辿り着き、そこでしか食べられない蕎麦が出てくるのだろう期待に舌が奮えます。うちは俵山の珍味、ゴールデンウィークのウド、タラの芽、ユキノシタ、ゼンマイ、コゴミなどを揚げて、天ざるそばを提供してきました。添え物に俵山しゃくなげ園で朝摘みしたお花、わらびの煮物、タケノコ和え物、そして俵山木綿豆腐。  数年前、加工センターの閉鎖によって木綿豆腐の製造が終わりました。継続できな

          俵山温泉祭2024

          俵山温泉祭の由来  令和に襲われたコロナ感染症の3年間、祭りは非開催(しめやかに神事を執り行う)。昨年、「たわらやま旅と未来会議」が地域の伝統行事を絶やさないために再び祭りを燈した。  温泉街の玄関というべきか。  サンデンバスで俵山温泉バス停を降りると建物に隠れて見えないのだが熊野神社がある。神社の下にさほど広くない駐車場。温泉祭は熊野神社の春祭りに合わせて興したと伝え聞く。その歴史は古く、第1回は大正2年の春。祭りの主旨は湯守による釜湯神事と平癒に五穀豊穣を熊野権現様

          残された時間を繰り返す

           晴れやかな待遇を受けて、入社式に臨むスーツをまとう若者たち。企業が期待する社員像は、長く続けてくれることに尽きる。景気が良くなった実感はないが、人材不足がいたる所で起きている。働き手と雇用側、互いに求める内容が近ければよい。そこが真逆を向くと、離職率が高くなる。求めるものと、新人のスタイルが違うのだから二者の関係は短命に終わる。  企業経営の大義は利益を追求し、株主に還元すること。そのために、人材を中心に投資を繰り返す。不幸にも離職者があれば、新たに人材を求め育ててゆく。

          残された時間を繰り返す

          加密列スケッチ

           中野美千子さんが宮本さんだった福岡時代、camomille~カモミーユ~ ワインと喫茶去の店を構えていた。店主として伝えたい想いが、フリーペーパー「カモミーユのしっぽ」に綴られる。A4で文字もイラストも手書き。その時の美千子さんの思考の向き方、感じたことがデッサンされる。共感を求めてはいないし、自我を誇るものでもなく、静かにゆったりと言葉が流れる。この感覚が向津具から届いた。  タイトルは「加密列スケッチ」。加密列の美千子さんについては、改めて紹介するより彼女のブログ、i

          変化が求められる

           先週、いやもっと前から。山口新聞朝刊に、公務員の人事異動が紙面をびっしり埋め尽くす。地方紙あるあるなのだ。Uターンして10年が過ぎ、3月終わりの風物詩にようやく馴染んできた。 毎年思う  人名や部署名に誤字は禁物。これを校正する方は目を悪くしないだろうか。そうじゃないのかも。異動を発表する自治体の人事部が原稿を作るはずだから、そこの担当者は血眼になって漢字を追うに違いない。  ところで、公務員の人事異動は紙面公開が義務なのだろうか。知らないので調べてみた。国家公務員法

          こだわり農産物マルシェ

          3月24日、今日は日曜日。長門市内で食のイベントが行われる。晴れたら芝生広場だったが・・・ こだわり農産物マルシェ in ルネッサながと(雨天)  長門市は「オーガニックビレッジながと」を1年前に宣言した。農林水産省が令和3年に策定したみどりの食料システム戦略に沿う形のもの。欧州、アメリカはオーガニック農産物の先進国。振りかえって日本は相当に後れを取っている。持続可能な取り組みより、安心して食べることのできる生産に取り組もうという色が強い。これには大賛成だが、課題は生産者

          新メニュー

           うちがパンを焼き始めたのは、俵山幼児園の給食のためだと聞いた。かなり前のことらしく、平成22年の里山ステーション開業あとのこと。毎日の給食用ではない。幼児園は週に1回、パン食の水曜日がある。  パンを作ることになって、何人かのスタッフ、地域の方がパン作りを習った。それまでパンを焼いたことない人たち。教えられた生地作りレシピを守っている。焼くパンは毎週1種類。あんパン、クリームパン、惣菜パン、ロールパン。順番に毎週焼いてきた。ピザパンを作っていたが、不人気だったみたいでやめ

          吠える犬

           俵山は猟師が複数いる。猟犬は獣を見つけると吠えて追いかけるが、人を見て吠えることはない。まりんちゃんは猟犬ではないが、鹿をどこまでも追いかけて飼い主を心配させる。彼女はわたしが近くによってもおとなしい。賢いのだ。民家の飼い犬は良く吠える。どうしたんだい、何もしないよ、弁当届けに来ただけなんだよと話しかけるが、お構いなしに真っすぐこちらを見て吠える。職場の真美ちゃんが言うには、「ココアはわたしが家に居ると吠えるけど、誰も家に居ないと吠えない。主人にいいとこを見せてる」のだ。「

          山口市八坂地域づくり協議会のみなさまと交流

           今年になって、視察のために俵山を訪ねてくださった2組目の団体様です。19名が10時30分ころ、バスで里山ステーションに到着。担当者の裕子さんとは何度か打ち合わせてきました。明朗でおおらかな人柄が受話器を通して伝わっていました。すぐに分かりました。バスの乗降ドアが開き、挨拶しながら真っ先に降り立った方が裕子さんだと。うちの配食を統括する職員のひとみは、裕子さんと苗字が同じこともあって、鮮やかなハグを交わしておりました。  視察を受け入れることは何度もあります。NPO法人を平

          山口市八坂地域づくり協議会のみなさまと交流

          俵山しゃくなげ園と八女市星野村ミヤシノシャクナゲ園

           先ごろ、ミヤシノシャクナゲ園を管理されている組合の方々がお見えになった。俵山のしゃくなげ園とミヤシノシャクナゲ園の誕生から現在に至るまでの軌跡が似ている。それぞれの園は、個人がしゃくなげを所有地に植えて育てることから始まる。俵山は金川鐵夫さん、星野は田辺道康さんである。  生前、田辺さんはしゃくなげの咲く土地を当時の星野村に寄贈された。その後、自治体が管理組合を通じて支援している。一方、俵山は、管理というほどたいしたことはしていないが、地域の協力者で草刈りなどをしている。作

          俵山しゃくなげ園と八女市星野村ミヤシノシャクナゲ園