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お菓子を拾った夢《Dream Diary 10》


xxxx年5月02日(x)その1


 周りに中小の起伏がどこまでも続く、広々とした土地を私は歩いている。足元の道も両側に広がる中小の盛り上がりも、みんな綺麗な小石が集まって出来ていて、キラキラ光る透明な結晶や色とりどりの小石がとても綺麗だ。しばらく歩いて行くと、道の傍にお菓子が幾つも落ちていた。どれもまるで宝石のように美しいお菓子だった。拾おうと思って手を伸ばすと、お菓子はみなスイッと宙に浮き上がり、私の目の前で互いに位置を変えながらクルクル動き回り始めた。悪戯者のお菓子らしい。ますます捕まえて持って行きたくなった。とても心地良くウキウキした気分だ。これから何処へ行くのかは分からないが。
 

xxxx年5月02日(x)その2


 私は何処かの下町に住んでいた。お店がたくさん並ぶ商店街を歩いていると、何か不穏な空気が辺りに流れているような気がした。前方から仕事上の知人のTさんが歩いて来たので声を掛けると、Tさんは私に、「あそこの店へ食べ物を持って行って点検してもらった方がいい」と言った。そこで私は寿司や刺身、ちくわや蒲鉾、焼きそばや奈良漬けや杏仁豆腐などの食べ物をベニヤ板の上に並べて、Tさんに教えてもらった店に持って行った。何を点検しているのだろう。たぶん通常の食中毒菌とは異なる、何か特殊な影響を人体に与える成分の有無を調べているのだろう。Tさんは還暦をとうに過ぎた人生経験の豊かな人だ。中小企業の社長さんであり、世間のことや人間関係の機微、そして広く政治や社会問題の事情通でもあるのだ。



Artwork by Jim Woodring

★むかし付けていた夢日記を元に、テキトーにでっち上げを加えて書いています。



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