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夫へのイライラを減らす対処法

私の夫はASD(アスペルガー)が強め、ADHDも少しという発達障害の当事者。
私たち夫婦は長年に渡る夫婦の葛藤を経験し、今は比較的落ち着いた夫婦関係となっています。
ちなみに私は双極性障害(双極症)Ⅱ型です。

夫は加齢により発達障害(ASDとADHD)の症状が強く出てくるようになり、当初の私のストレスは200%くらいありました。
毎日がイライラの連続で、夫と一緒にいるのが苦痛。

しかし、夫が発達障害の診断を受けたことで夫の意識が変わり、夫婦で困った特性への対処法を見つけていく中で、私のイライラは減っていきました。(もちろん今もイライラはありますが)

今回は、私たち夫婦が見つけた対処法3つをご紹介します。


1.   精神科医や、夫が一目置く人から夫にアドバイスしてもらう


夫は私からの意見は聞き流すところがありますが、権威がある人の言うことは聞く傾向があります。
なので、精神科医や、夫が一目置く友人からアドバイスしてもらうことは有効です。
私たち夫婦は同じ精神科医に診てもらっているので、夫婦で衝突があった時に、精神科医からアドバイスをもらうことにしています。

たとえば、私が辛い過去を思い出してレストランで泣いてしまった時、夫が急に家で留守番をしている犬が気になってしまい、泣いている私を置いて店を出て行ってしまう事件がありました。
そういう時、私は夫に「精神科医に対処法を相談するように」と指示を出すことで、一旦、自分をクールダウンさせます。
後日、夫が精神科医からもらったアドバイスは、「自分の都合で動くのではなく、相手に合わせることを徹底する」というものでした。
当たり前のようなアドバイスですが、それ以降、カフェやレストランに行った際には私が「じゃあ行こうか」と言わない限り、夫が先に店を出ようとはしなくなりました。

ちなみに精神科医だけではなく、私が私の友人(夫が一目置いている職業に就いている)に相談し、夫に「友人がこう言っていた」と伝えるだけでも効果があります。

2.他の人とのリアルの接触を増やす、他の楽しいことに集中する


私は数年間、双極性障害(双極症)Ⅱ型のうつ状態のせいで人との交流が少なくなっていたのですが、最近は落ち着いてきていることから、人との交流を増やしています。
人に会うと夫のことを忘れられるので良い気分転換になると気付き、どんどん外に出るようになりました。
オンラインで人と話すよりも、実際に対面で人と会う方が効果があります。

また、カサンドラの会(ASD夫を持つ妻の会)で出会った先輩妻さんから「自分が楽しいと思うことをたくさんやった方がいい」というアドバイスを受けて、自分の趣味を増やす努力をしています。

夫にイライラするなら、頭の中で夫が占めている割合を減らすために、他のことを考えるしかありません。
私の人生は夫のためではないので、「せっかくの自分人生を楽しもう!」というマインドに変わりました。

3.困った行動を減らす工夫を夫婦で考える


夫が納得した対処法ではないと実行できないため、困りごとは夫婦で対処法を考えることにしました。
対処法の例を3つご紹介します。

例1)コミュニケーションの省略をやめさせる工夫


夫はASDの特性で、相手の発言を無視してしまうことがあります。
思考が先走ってしまい、私の発言を無視するつもりがなくても、私の発言にリアクションする前に自分がしたい発言をしてしまうのだそうです。
そうすると私は傷つくので、「私から何か発言あったら、必ずリアクションをする」と約束してもらいました。
私が「テニスのラリーをしているのに、相手の球を打ち返す前に自分がサーブするのはルール違反」と説明したことで、納得できたみたいです。

また、夫は面倒がって私への説明を省略することが多いので、「面倒でも事細かに説明する、報告、相談をする」という約束もしています。

例2)アラーム機能を使って物忘れを防止


発達障害のパートナーを持つ人はどうしてもお世話係のようになってしまうと思うのですが、それだとパートナーが疲れてしまいます。
そこで、iPhoneとiPadのアラーム機能を使ってToDoを自分でこなしてもらうようにしました。
iPhoneとiPadの両方に通知がくるので忘れにくいのと、ゲーム感覚で楽しいというメリットがあるようです。

例3)タスクアプリを使って買い忘れを防止


ADHDの特性なのか、夫は買い物リストを見ていても買い忘れをしてしまいます。
そこで私は、
(1)夫婦でマイクロソフトのタスクアプリを共有し、私が買い物を一つ一つタスクとして登録する
(2)買い物に行った夫が、買い物かごに入れたらタスクを消していく
という方法を考案しました。
こちらもゲーム感覚で、楽しく買い物ができるようになったそうです。

まとめ:発達障害当事者からの歩み寄りが必須


夫と一緒にいるとイライラすることもありますが、気が合って盛り上がると楽しい時もあるので、なるべく衝突は減らしたいと願っています。
そこは夫も同じ思いでいてくれているので、夫も努力してくれているのでしょう。

発達障害当事者が「相手に合わせよう、歩み寄ろう」と思ってくれないかぎり、一緒にいるのは難しいと思います。
定型発達のパートナーが発達障害当事者にずっと振り回されていると、カサンドラ状態へ一直線です。
もしくは、完全に夫を無視した関係にならざるを得ないでしょう。

少しずつですが、私たち夫婦の関係も改善していっているので、他の人にも役に立ちそうなことがあれば、また記事を更新します!

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