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2024年6月2日 夏野菜キャラクター


きゅうりが取れました。
4月に植え付けして、5月末に実がなるとは何とも有難いことです。
きゅうり収穫第1号は、15センチ以上ある立派なきゅうりでした。
サラダに入れて食べましたが、美味しかったです。
みずみずしく、しゃりしゃりとした歯応えが気持ちが良い元気なきゅうりでした。

きゅうりにはすでに5つ,以上の花が咲いています。
黄色の素朴な可愛らしい花です。
このあと、きゅうりが5つ以上なってくれたら嬉しいのですが、それは強欲ということかもしれせん。
きゅうりのつたはまだまだ上を目指しており、
その健気さには驚かされます。
植物って前向きだと妙な擬人化をしてしまいそうになります。
生き物を擬人化して理解しようとするのは人間の悪い癖だと
分かってはいるのですが、
なかなかそこから抜け出せません。
擬人化するのであれば、自らの実を奪った人間に対して殺意があるでしょうし
自らを暖かく見守ってもらいたくなどないはずなのですが
そこはご都合主義です。

きゅうりがもし、喋れるなら何というでしょうか。
「あんなに狭い植木鉢に入れられるのは不愉快だ」、
「好き放題に延びたいのだ、剪定するのはやめろ」
「実をとっていくなら種をばら撒いてこい」でしょうか。
「虫がいます、見つけ出して、即、殲滅しましょう」だと
育てる側としては有難い気がします。
仕事や家事に追われていると、虫に気づくのが遅れがちなのです。
朝の忙しない時間には、水をやるので精一杯で
葉の裏や茎の影に潜む、虫たちを見逃してしまうのです。
虫の食欲はかなり旺盛で1〜2日ほど見逃してしまうと
ほとんど葉っぱが食い尽くされるということが起きてしまいます。
何でも、
はやめはやめの対処が大事であるということを
思い知らされています。
葉っぱは食べられてしまうと復活までに時間がかかるでだけでなく、
苗自体が弱ってしまうのです。
声をかけてもらえれば、いち早く気づきそうではありますが
よく考えると…
植物が、その身を喰まれている時の声など
聞かないほうが良さそうですね…。
どんなスプラッター映画よりも恐ろしい…ことになるはずです。
それに、声をかけられても対応できない場合、
植物の断末魔を背に出勤するというのもかなりつらそうですし、
収穫もホラーになってしまいます。
うん、やっぱり、声は聞こえなくて良いですね…。
早めに発見できるように鋭意努力いたします。

さて、手入れをしていると
野菜の苗というものにもそれぞれ個性があることがわかってきます。

この違いをイメージしていくと、
キャラクター創作の
勉強にもな理想な気がします。
例えば、
きゅうりは少年誌の主人公のような素直さ、上へ上へと伸びる向上心があります。
幼い頃に食害の被害にあったものの、それは一部にとどまり
現在は、能力「ツル伸ばし」を大胆に発揮中です。
周囲にうまくつるをからませながら、上に伸びていく姿は仲間の力をうまくかりながら
成長していく主人公に相応しい感じがします。
本人は美形とは思っていませんが、きっと涼しい印象の整った顔立ちでしょう。
しかし性格は愛嬌がある言動で周囲を巻き込んでいくタイプだと想像します。

なすは、きゅうりの親友ポジションです。
きゅうりよりは背が小さく、今のところ、野菜苗の中でも伸び率は1番下です。
他の野菜苗よりは、葉そのもの甘いのかよく食害の被害に遭います。
性格でいうと優しすぎて、敵につけ込まれるタイプだと思われます。
ゆっくりの成長の上、よく敵にやられてしまう自分の甘さを情けなく思っています。
きゅうりのようにまわりを巻き込めるタイプではなく
やや人付き合いは苦手でじっくり成長するタイプです。
主人公のきゅうりのことを支えていく気持ちでいますが、
時に、自分ときゅうりを比べたり、
自分の弱さに闇落ちしそうになることもある…という気がします。
ハリーポッターで言えば、ネビルのような存在です。
背はきゅうりより低く、小柄です。
結構熱心なファンができるかもしれないキャラ造形ですね。
いいぞ、なかなか。

最後にトマト。トマトは、きゅうりのライバルのような立ち位置です。
きゅうりよりは華やかで、個性が強いルックスです。癖毛かもしれません。
食害にあったこともないことから、タフな体質だと思われます。
ぐんぐん自分を伸ばしていますが、
実は厳しい家の掟があり、きゅうりやなすほど水をもらえません。
きゅうりに負けじと延びていっている陰にはそういう事情があり
時には、荒んでしまうことも…。
きちんと身をつけたものの赤くなるのはこれからで、なかなか時間がかかっています。
急に実がなったきゅうりに追い抜かれてしまいました。
この辺りのエピソードを転化して、
「もしかして、おれはきゅうりよりも才能がないのか」と落ち込む展開があってもいいかもしれません。
きゅうりの周りに頼れる才能を心の底では羨み、尊敬しています。
すったもんだの上、トマトはきゅうりと深い友情を結び、ナスとは違う形できゅうりを支えることになるのです。

「きゅうりの妄想で記事が一本書けたらすごいけれど、流石に無理か…」と思っていたのですが、
これは、…案外いけますね。
3人で何らかの事件を解決しても良いし、何らかの敵と戦っても良い…、
ここからさらに物語は無限大です。

いつも物語を作る際、キャラクターよりもシチェーションが浮かぶので
それにあったキャラクターを後から考えていました。
しかし、野菜キャラクターを作ってみると
先にしっかりキャラクターを作っておくのも物語制作の良いやり方だと再認識できました。
そのうち、これで物語を作ろうと思います。

ハーブの面々をどういうキャラクターに設定するかを考えるだけでも、まだまだ遊べそうです。
ディルは色素薄めの美少年、
ローズマリーは体力自慢のな姉御肌、
大葉は巫女姉妹でしょうか…。
穴が空きまくったクレソンは??

あまりに安直でしょうか。
しかし、楽しい上に、練習になります。

文章を書く習慣はついてきたので、
次は、プロットもしくはキャラクター造形を鍛錬しようと思っていたところだったので、
良い方法を見つけたかもしれません。

悩んだ時は、身近なものにキャラクターをつけてみるの、勉強になりますね。

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