見出し画像

「無駄」 時間泥棒を追って(3)

「いやぁ、テレビ見てたら、あっという間にもう夕方だよ。」
「昨日、ネット朝まで見ちゃって、今日は眠いよ。」

学校で、職場で、一度は聞いたことがある言葉かもしれない。そして、その発展版とも言える発言もある。

「なんか、深夜の通販番組で商品買っちゃったよ。」
「なんか、あの事件って、ホントは○○が××らしいよ。」

何を見たいわけでもなく、チャンネルやリンクを辿って、いつのまにか、時間が過ぎていること、たぶん、誰しもが経験していることだと思う。

企業であれば、ネット自体を禁止しているところも多いと思うが、しかし、リサーチやマーケティングを考えた時、ネットもテレビも重要な媒体である。完全に禁止してしまっている企業は、(業種にもよるかもしれないが)それでは、鎖国状態ともいえる時代かもしれない。

効率のひとつを考えたら、仕事中ネットを見て、リラックスをしたり、やる気を復活させる可能性も重視するところだと思う。即ち、要は、本人次第なのだが、そのポイントは、やはり「時間」だと思う。

流れにまかせて、気分次第もいいのだが、時間割や効率という部分を脳においている人間なら、リラックスも、余暇も、効率的な時間配分ができているかもしれない。その根本を理解できていない人間に、上司が叱っても、それを教えることは、かなり難がある気がする。

結局は、本人の自覚次第である。これらを「無駄」だと、ひとくくりにしてしまう方も多いかも知れない。しかし思う。「時間の無駄使い」果たして、本当にそうなのだろうか?


テレビが、ネットが、これでは時間泥棒だ!!!と言っているようにもとられる書き方でもあるが、このケースでの本当に問われる時間泥棒とは、「時間の使い方」そして「余暇の認識」その過ごし方と、捉え方だと言えるだろう。

しかし、それだけでは無いと私は思う。定刻の習慣、定例的な会議や挨拶、定期的な会合や集会、打合せ、見積作成、予算計上、事務や税務などに関するおびただしい程の書類の数々、常に納期に追い込まれた業務、誰が決めたのか定時刻の昼食の消化の追いつかない短時間の早食い、などなど挙げだしたらキリが無いが、ならばそれらを仕事だと認識した上で。

そのびっしり埋まったスケジュール。時間を有意義に使っていると、言い切れる者はいるのだろうか。

20090615 3:52



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?