12月25日、夜の8時頃。 仕事が終わって帰ろうとしたら、何かの理由で電車が停まってた。 とくに予定もなく、どうせ家に帰るだけだったし、 なんとなくの気分で、数駅分だけでも歩いて帰ることにした。 世の中はきっと、浮ついた気持ちで溢れているのだろう。 素敵なディナーでも食べている時間だ。外はいつもより、静かに感じた。 バス停の近くを通ったら、広告看板が、かつてのセフレが好きなブランドだった。とても存在感のある、キラキラとした広告だった。 普段はそんなこと、ぜったい思い
言葉を紡ぎたい気持ちがあるにもかかわらず、言葉の整理がなかなかできず noteを開いて、書いては消してを繰り返し 考えるよりは、感じたままに流されることが増えた日々でした。 言葉を操るということは、やっぱり難しい。 上手く書こうとしている訳ではないけど、 頭の中で紡がれる言葉を全て拾い上げることができず、 つい手が止まってしまう。 書こうとしてたことが、するすると抜け落ちていってしまう。 そんな2021年でした。 今年は、なるべく継続して書くことが目標です。 下書き
ここ最近〝書きたい!〟と思う気持ちに、身体がなかなか追いつかなかった。 以前のように戻るには、時間がかかる。いや、かかりすぎてる。 頭の中では、たくさんの文章がどんどん構想されていくのに。手に取るまでにたどり着けなかった。 一度リズムが崩れてしまうと、気持ちが焦ってしまい、思考が停止したような状態になる。 今まで溢れていた言葉が、急に私の中からいなくなってしまった。 私の心は、よく悲鳴を上げる。 自分でも驚くほどに繊細で、油断すると、場所を問わず涙が溢れそうになる。
その人は、いつだって私に甘い言葉をくれる。私がほしい言葉をよく知っている。 私の心が迷っているときに、あんな言葉をかけられたらつい、流されてもいいのかな、と思ってしまう。 愚かだ。 良くないと頭で理解しながらも、ほんのちょっとの可能性を見出したくなる。 一筋の光があることを願って。 もうすぐ付き合って3年になる彼とは、ようやくぼんやりと将来について話すようになった。 それでも、私はいつも不安になる。 彼のことを信用していないわけではない。ただ、人を信じることがちょっ
ちょっとした一言がきっかけで、人生の振れ幅は意外と大きく変わるものだと、つい先日実感した。 意外な一言だった。意外な人からだった。 こんなにあっさりと、赤の他人にポロッと、そんなこと言われると思ってなかった。 「もう3年付き合ってるの?来年くらいにそろそろ結婚した方がいいんじゃない?」 たまたま居合わせたところに、ある人が私たちにそう言った。 彼女は、私たちの親と同世代くらいの人だった。 正直私は〝何も知らないのに勝手なこと言わないで〟と思ってしまった。 「いや、そ
わたし好みの、塩顔がとにかくタイプだった。 サラサラのマッシュヘアは、韓国人のような雰囲気で、服装もモノトーンが多かった。 彼を初めて見たとき、思わず「顔がタイプです」と言いたくてたまらない衝動に駆られた。 共通の友達を通して仲良くなり、私はとうとう、それを彼に伝えてしまった。 彼は笑ってた。「面と向かってそんなこと言われたの初めて」と、爆笑に近い笑いで返された。 それ以来、挨拶代わりに会えば言っていた。「わたし好みのイケメンだ」と。もはや、私にとってのアイドルみたいだ
結婚がしたい。とにかくしたい。 でも、今の彼と結婚したいのかは実際よく分からない。 ただ、私の中で「結婚したい」という事実だけ、願望として大きく膨れ上がっている。 それは、25歳を過ぎたあたりから、明確に私の心を蝕み、私の頭の片隅に、ひとときも忘れることなく存在している。 なにに焦っているのだろうか。私は見えない何かに逃れたいのだろうか。 世間の常識に、当てはまりたいのだろうか。 私の周りの、第一次結婚ラッシュの波に乗りたかったのだろうか。 両親は、私のことを「結婚が
学生のときも、社会人になってからも、〝この人のことすごい尊敬する!〟っていう人に出会ったことがない。 もちろん、両親はそれぞれとても尊敬している。 だけど、身近にいる大人を、それほど魅力的に感じたことはない。 私がひねくれているだけなのかもしれない。 中高生時代特有の、尖っていて誰にも靡かない、あのかんじ。いきがっていたのだろう。 尊敬する大人を、目標となる大人を、見つけ出すことは義務ではない。だけど、そういう大人がほしかったのも事実。 学生の頃、学校に行くのは楽し
〝なんで自分だけ…〟と、心が苦しくなるとことがある。 理由はさまざま。でも、そうなる時は大抵、心が疲れてて、思考回路が負のスパイラルに陥り、正常な判断ができない時が多いと思う。 特に夜寝る前。私の場合、不安が急に襲ってきて、涙が止まらなくなる。 そのタイミングでようやく、自分の心がSOSを出していることに、初めて気づく。 自分に自信がないから、寝る前にも関わらず、不安や失敗が頭の中を駆け巡り、堕ちるところまで自分を堕としてしまう。 泣くこと以外にもきっと、方法はあるん
彼の顔は、正直タイプではない。 でも、人間顔じゃないってことはよく分かっている。性格が大事。 顔が良く思えてきたのは、付き合って数ヶ月経った頃からだろう。愛着が湧いたのだ。 彼の笑顔は、出会った時からとても好きだった。 とても眩しく、キラキラしていた。〝爽やか〟と言う言葉がとてもよく似合う。 私たちが出会ったのは、共通の友達の紹介だった。 当時は、お互い恋人を欲していたわけではないが、友人が気を回して紹介してくれた。 そして、いきなり二人で会うことになった。 待ち
フォローしてくださっている方、スキしてくださる方、私の文書を読んでくださる方、 いつもありがとうございます。とても感謝してます。幸せです。嬉しいです。 noteに自分の思想や感情を綴り始めて約1ヶ月。 私の生活習慣がちょっとだけ変わった、ような気がする。 たくさんの人の記事を読んで、やっぱり言葉の操り方は人それぞれで、それがすごくおもしろいなと感じる。その人の個性が出ているな、と。 私が持っていない感性を、新たに発見することができる。もしかしたら共感はできないかもしれない
自分のことを「僕」と呼ぶ人だった。 背が高く、優しい雰囲気を纏いながら、向上心は高く、自分の意見をはっきり言える人だった。 大学3年生のときに履修した授業は、30人弱のクラスで、ディスカッションが多かった。そこで、1つ年下の彼と知り合った。 共通の知り合いを通して、その授業の間、彼と話すことがなんとなく増えた。適度な距離感で、挨拶程度に言葉を交わす時もあれば、授業の合間を見てプライベートの話をすることも。 すごく話しやすい雰囲気と、人懐っこい笑顔が、私にとって居心地良く感
私は、朝から雨が降っていない限り、置き傘があるからと安心しきって出社する。 仕事を終え、電車に乗って初めて気づく。 〝あ、傘忘れた〟と。 私の会社は駅直結のため、仕事をしている間は、雨が降っていることは頭の片隅にあるものの、帰る頃にはすっかり忘れている。 電車に乗って、周りが傘を持っているのを見て初めて思い出す。雨が降っていること。傘が必要なこと。 電車に乗っている人の傘は、ほとんどがビニール袋だ。たまに、可愛らしい傘を持ってる人を見ると、こういう傘があれば持つことを忘
私の両親を知ってる人は皆、口を揃えて〝すごく溺愛されて育ったね〟と感想を持つほど、私は愛情たっぷりに育てられた。そして、過保護と捉えられても仕方のないくらい、私の両親、特にパパは私に甘い。 だけど私は、人生とても生きづらい。 いつも申し訳なく思う。 こんなにも愛情いっぱいに育ててもらったのに、どうしては私は、そんな自分を肯定できないのだろうかと。 両親の愛情を、疎ましく思ったことはない。 むしろ、こんなにも無償の愛を与えてくれて、心の底から感謝している。それくらい、愛さ
『人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。』 これは、私が大好きな小説「マチネの終わりに」のある一節である。 この言葉に出会い、大袈裟かもしれないが、私の気持ちが救われた瞬間だった。 何度も、この本を読み返したし、福山雅治と石田ゆり子という最高のキャストで創られた映画も、何度も観た。 泣くと分かってて観る映画ほど、心に深く沁みるものはない。 それでも、映像美も相ま
人は、過去の恋愛をどれくらい覚えているものなのだろうか? 私は大学生のとき、3年付き合った彼氏がいた。 もうあの頃の愛はないけれど、今でも鮮明に覚えている。とても真っ直ぐな、熱い恋だった。 大学生という、責任を問われない大人という身分は、とても自由だと今でも感じる。 夢を語ることを限りなく許され、未来を無限に想像できる。 お金は十分にはないが、時間だけが有り余り、好きなことを好きなだけできる。 それは、好きな人と好きなだけ一緒に居れて、今この瞬間が最高に幸せ!、と体現