lune

C’est la vie.

lune

C’est la vie.

最近の記事

去年のクリスマス。

12月25日、夜の8時頃。 仕事が終わって帰ろうとしたら、何かの理由で電車が停まってた。 とくに予定もなく、どうせ家に帰るだけだったし、 なんとなくの気分で、数駅分だけでも歩いて帰ることにした。 世の中はきっと、浮ついた気持ちで溢れているのだろう。 素敵なディナーでも食べている時間だ。外はいつもより、静かに感じた。 バス停の近くを通ったら、広告看板が、かつてのセフレが好きなブランドだった。とても存在感のある、キラキラとした広告だった。 普段はそんなこと、ぜったい思い

    • こんにちは2022年。

      言葉を紡ぎたい気持ちがあるにもかかわらず、言葉の整理がなかなかできず noteを開いて、書いては消してを繰り返し 考えるよりは、感じたままに流されることが増えた日々でした。 言葉を操るということは、やっぱり難しい。 上手く書こうとしている訳ではないけど、 頭の中で紡がれる言葉を全て拾い上げることができず、 つい手が止まってしまう。 書こうとしてたことが、するすると抜け落ちていってしまう。 そんな2021年でした。 今年は、なるべく継続して書くことが目標です。 下書き

      • 心と身体のバランス。

        ここ最近〝書きたい!〟と思う気持ちに、身体がなかなか追いつかなかった。 以前のように戻るには、時間がかかる。いや、かかりすぎてる。 頭の中では、たくさんの文章がどんどん構想されていくのに。手に取るまでにたどり着けなかった。 一度リズムが崩れてしまうと、気持ちが焦ってしまい、思考が停止したような状態になる。 今まで溢れていた言葉が、急に私の中からいなくなってしまった。 私の心は、よく悲鳴を上げる。 自分でも驚くほどに繊細で、油断すると、場所を問わず涙が溢れそうになる。

        • 裏切りと幸せ。

          その人は、いつだって私に甘い言葉をくれる。私がほしい言葉をよく知っている。 私の心が迷っているときに、あんな言葉をかけられたらつい、流されてもいいのかな、と思ってしまう。 愚かだ。 良くないと頭で理解しながらも、ほんのちょっとの可能性を見出したくなる。 一筋の光があることを願って。 もうすぐ付き合って3年になる彼とは、ようやくぼんやりと将来について話すようになった。 それでも、私はいつも不安になる。 彼のことを信用していないわけではない。ただ、人を信じることがちょっ

        去年のクリスマス。

          見えない未来。

          ちょっとした一言がきっかけで、人生の振れ幅は意外と大きく変わるものだと、つい先日実感した。 意外な一言だった。意外な人からだった。 こんなにあっさりと、赤の他人にポロッと、そんなこと言われると思ってなかった。 「もう3年付き合ってるの?来年くらいにそろそろ結婚した方がいいんじゃない?」 たまたま居合わせたところに、ある人が私たちにそう言った。 彼女は、私たちの親と同世代くらいの人だった。 正直私は〝何も知らないのに勝手なこと言わないで〟と思ってしまった。 「いや、そ

          見えない未来。

          恋人ごっこ遊び。

          わたし好みの、塩顔がとにかくタイプだった。 サラサラのマッシュヘアは、韓国人のような雰囲気で、服装もモノトーンが多かった。 彼を初めて見たとき、思わず「顔がタイプです」と言いたくてたまらない衝動に駆られた。 共通の友達を通して仲良くなり、私はとうとう、それを彼に伝えてしまった。 彼は笑ってた。「面と向かってそんなこと言われたの初めて」と、爆笑に近い笑いで返された。 それ以来、挨拶代わりに会えば言っていた。「わたし好みのイケメンだ」と。もはや、私にとってのアイドルみたいだ

          恋人ごっこ遊び。

          〝普通〟と戦う。

          結婚がしたい。とにかくしたい。 でも、今の彼と結婚したいのかは実際よく分からない。 ただ、私の中で「結婚したい」という事実だけ、願望として大きく膨れ上がっている。 それは、25歳を過ぎたあたりから、明確に私の心を蝕み、私の頭の片隅に、ひとときも忘れることなく存在している。 なにに焦っているのだろうか。私は見えない何かに逃れたいのだろうか。 世間の常識に、当てはまりたいのだろうか。 私の周りの、第一次結婚ラッシュの波に乗りたかったのだろうか。 両親は、私のことを「結婚が

          〝普通〟と戦う。

          尊敬の距離感。

          学生のときも、社会人になってからも、〝この人のことすごい尊敬する!〟っていう人に出会ったことがない。 もちろん、両親はそれぞれとても尊敬している。 だけど、身近にいる大人を、それほど魅力的に感じたことはない。 私がひねくれているだけなのかもしれない。 中高生時代特有の、尖っていて誰にも靡かない、あのかんじ。いきがっていたのだろう。 尊敬する大人を、目標となる大人を、見つけ出すことは義務ではない。だけど、そういう大人がほしかったのも事実。 学生の頃、学校に行くのは楽し

          尊敬の距離感。

          ないものねだりと選択。

          〝なんで自分だけ…〟と、心が苦しくなるとことがある。 理由はさまざま。でも、そうなる時は大抵、心が疲れてて、思考回路が負のスパイラルに陥り、正常な判断ができない時が多いと思う。 特に夜寝る前。私の場合、不安が急に襲ってきて、涙が止まらなくなる。 そのタイミングでようやく、自分の心がSOSを出していることに、初めて気づく。 自分に自信がないから、寝る前にも関わらず、不安や失敗が頭の中を駆け巡り、堕ちるところまで自分を堕としてしまう。 泣くこと以外にもきっと、方法はあるん

          ないものねだりと選択。

          変わらないもの。

          彼の顔は、正直タイプではない。 でも、人間顔じゃないってことはよく分かっている。性格が大事。 顔が良く思えてきたのは、付き合って数ヶ月経った頃からだろう。愛着が湧いたのだ。 彼の笑顔は、出会った時からとても好きだった。 とても眩しく、キラキラしていた。〝爽やか〟と言う言葉がとてもよく似合う。 私たちが出会ったのは、共通の友達の紹介だった。 当時は、お互い恋人を欲していたわけではないが、友人が気を回して紹介してくれた。 そして、いきなり二人で会うことになった。 待ち

          変わらないもの。

          はじめまして。

          フォローしてくださっている方、スキしてくださる方、私の文書を読んでくださる方、 いつもありがとうございます。とても感謝してます。幸せです。嬉しいです。 noteに自分の思想や感情を綴り始めて約1ヶ月。 私の生活習慣がちょっとだけ変わった、ような気がする。 たくさんの人の記事を読んで、やっぱり言葉の操り方は人それぞれで、それがすごくおもしろいなと感じる。その人の個性が出ているな、と。 私が持っていない感性を、新たに発見することができる。もしかしたら共感はできないかもしれない

          はじめまして。

          甘酸っぱい秘密。

          自分のことを「僕」と呼ぶ人だった。 背が高く、優しい雰囲気を纏いながら、向上心は高く、自分の意見をはっきり言える人だった。 大学3年生のときに履修した授業は、30人弱のクラスで、ディスカッションが多かった。そこで、1つ年下の彼と知り合った。 共通の知り合いを通して、その授業の間、彼と話すことがなんとなく増えた。適度な距離感で、挨拶程度に言葉を交わす時もあれば、授業の合間を見てプライベートの話をすることも。 すごく話しやすい雰囲気と、人懐っこい笑顔が、私にとって居心地良く感

          甘酸っぱい秘密。

          傘のプレゼント。

          私は、朝から雨が降っていない限り、置き傘があるからと安心しきって出社する。 仕事を終え、電車に乗って初めて気づく。 〝あ、傘忘れた〟と。 私の会社は駅直結のため、仕事をしている間は、雨が降っていることは頭の片隅にあるものの、帰る頃にはすっかり忘れている。 電車に乗って、周りが傘を持っているのを見て初めて思い出す。雨が降っていること。傘が必要なこと。 電車に乗っている人の傘は、ほとんどがビニール袋だ。たまに、可愛らしい傘を持ってる人を見ると、こういう傘があれば持つことを忘

          傘のプレゼント。

          生きづらい私。

          私の両親を知ってる人は皆、口を揃えて〝すごく溺愛されて育ったね〟と感想を持つほど、私は愛情たっぷりに育てられた。そして、過保護と捉えられても仕方のないくらい、私の両親、特にパパは私に甘い。 だけど私は、人生とても生きづらい。 いつも申し訳なく思う。 こんなにも愛情いっぱいに育ててもらったのに、どうしては私は、そんな自分を肯定できないのだろうかと。 両親の愛情を、疎ましく思ったことはない。 むしろ、こんなにも無償の愛を与えてくれて、心の底から感謝している。それくらい、愛さ

          生きづらい私。

          考えさせられる言葉。

          『人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。』 これは、私が大好きな小説「マチネの終わりに」のある一節である。 この言葉に出会い、大袈裟かもしれないが、私の気持ちが救われた瞬間だった。 何度も、この本を読み返したし、福山雅治と石田ゆり子という最高のキャストで創られた映画も、何度も観た。 泣くと分かってて観る映画ほど、心に深く沁みるものはない。 それでも、映像美も相ま

          考えさせられる言葉。

          激しく萌ゆる恋だった。

          人は、過去の恋愛をどれくらい覚えているものなのだろうか? 私は大学生のとき、3年付き合った彼氏がいた。 もうあの頃の愛はないけれど、今でも鮮明に覚えている。とても真っ直ぐな、熱い恋だった。 大学生という、責任を問われない大人という身分は、とても自由だと今でも感じる。 夢を語ることを限りなく許され、未来を無限に想像できる。 お金は十分にはないが、時間だけが有り余り、好きなことを好きなだけできる。 それは、好きな人と好きなだけ一緒に居れて、今この瞬間が最高に幸せ!、と体現

          激しく萌ゆる恋だった。