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ないものねだりと選択。

〝なんで自分だけ…〟と、心が苦しくなるとことがある。


理由はさまざま。でも、そうなる時は大抵、心が疲れてて、思考回路が負のスパイラルに陥り、正常な判断ができない時が多いと思う。
特に夜寝る前。私の場合、不安が急に襲ってきて、涙が止まらなくなる。

そのタイミングでようやく、自分の心がSOSを出していることに、初めて気づく。

自分に自信がないから、寝る前にも関わらず、不安や失敗が頭の中を駆け巡り、堕ちるところまで自分を堕としてしまう。

泣くこと以外にもきっと、方法はあるんだろうけど、これが私のストレス発散方法。
さんざん泣くことで、疲れ果てて眠につく。否応なしに明日は来る。だけど泣いたことである程度スッキリするので〝とりあえず今日もがんばろう〟と思える。
顔の浮腫、特に目の腫れは本当にひどいものだが。


本音を言えば、そんな自分が好きじゃない。

もっと自分に自信があったら、
こんな些細なことで、くよくよしないんじゃないかな。
気を遣いすぎることもないんじゃないかな。

あんな選択をしたけど、実はあっちの方が良かったんじゃないかな。
もしあのとき、こっちを選ばなかったら、どうなってたんだろう。

そんな「もしも」の想像を何度もしてしまう。たらればの想像なんてしたって、なにも変わらないのに。

20代も後半という年齢で、いまだに自分の感情を上手くコントロールできないし、認めてあげることが難しい。
〝自分はこういう人間じゃないか〟と頭では理解していても、気持ちがどうしても追いつかない。


だからといって、心底自分のことが嫌いというわけではない。

どんなにたらればを並べたところで、私は私だ。

ないものねだりをしたって、人生変わらないのも分かっている。他人をどんなに羨ましく思っても、他人にはなれない。
いろんな選択を繰り返して、今の自分があることは十分理解している。

自分のことが嫌いと思うのは、ネガティブなモードに入ってしまった時。

自分が作り上げてきた自分だから、しょうがないという感情と諦めという感情が混ざり合う。
開き直るわけではないが、自分の中で感情の落としどころを作っている、つもりだ。


私が私であるために、もっと自信を持つこと。自己肯定感を高めること。確かに大事だ。
だけどそれは、努力で解決する問題でもない。弱さをしっかりと認めてあげなければならない。

自分自身と向き合うことの大切さ、知ることの大切さを理解しているつもりだが、コントロールが効かない分、どうしても避けている自分がいる。


だから、まず、ないものねだりをすることをやめた。
ないものはしょうがない。努力で手に入るものでもない。

本当に意識的に自分を変える努力をしなきゃ、なにも変わらない。
だけど、その努力は自分の心を殺してしまうことになる。自分に無理はさせたくない。

甘えじゃない。

その選択で、自分が間違っていないと、ただ信じるだけ。

生きていく中で、進まなかった側の人生の憶測を、なるべくしない。たらればを、なるべく想像しない。
絶対しない、はできないだろうから。


気を遣いすぎて疲れる自分も、不安や失敗で涙する自分も、まだまだ時間はかかるが、向き合うことを忘れないようにしよう。

私は、自己肯定感が低いなりに、それなりに、自分のことが好きだ。



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